樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

「お金と本当の豊かさ」

2010年03月13日 | 本と雑誌

この本、5年ぐらい前には既に知っておりました。
でも、一目見て、いかにもすごそうなタイトルでしょ。
すごそうってつまり、うさんくさそうというかね。
しかも、画像ではわかりにくいかもしれないのですが、表紙が全面金色ですよ!!
ハトロン紙のお金に見立てた丸い穴から、下の金地が見えるわけです。
まぁ宗教とまではいいません(って言ってるけど)けど、
宗教がかった感じってゆーか…うーん、嘘くさいってゆーか。
おおっいやだ、絶対にいやだーと思っていました。

それが何で買ったの?と思いますよね。
実は、私この著者(リン・A・ロビンソン)の
別の本(「直感力レッスン」)を持ってまして、
それがなかなか不況の中でさまよえる精神の安定剤になるというか、
心を落ち着けてくれましてね。
しかもどこから読んでもいいので、
寝る前にぱっと開いたところを読んで、
そうそう、そうねとか思いながら寝るみたいな使い方をしてました。
けっこういい本なんですよ。
それで同じ著者で探してみたら、
なんとこの本にぶち当たったのです。

うーん、そーですかぁ。
んじゃ、1回読んでみるかねということで読んでみました。
感想は、面白かったですよ。
「これ1冊で手に入れる!」なんてのが嫌なんですけど、
中身は誠にまっとうですよ。

これが書かれたのは2005年以前で、リーマンショックはまだでしたが、
その頃のアメリカ人と言えばクレジットカードを何枚も使い回して
それだけでも年収以上の債務があるなんて人も多かったのです。
もううんざりしているその人達に向かって彼女は、
自分の内なる声をよく聞きなさいといいますが、
それは単なるポジティブシンキングになれと言っているわけではありません。
債務に関しても、まずは目を背けることなくきちんと現状を知りなさいといいます。
確かに考えたくないものには目を背けて、それで落ち込むのが人間です。
けど、実際どうして自分がこんなに借金に追われるかはっきり認識できれば、
案外対策は立つのです。そして怖くなくなるのです。

そしたら感謝するのです。
感謝?こんな状態で?
いやいや、感謝すべきことはいくつもあるでしょ…と彼女はいいます。
運勢が変わるのって、
世の中が変わるのではなくて、その人の気持ちの持ちようが変わるからだと、
数年前テレビで誰かが言っていましたが、
そういうことなんですね。

とてもまっとうで、しかも説得力のあるこの本。
うーん、この装丁…これで損してるのか得してるのか。
こんなにストレートだと人前で読めない人もいるんじゃないの?
カバーすればいいと言えば、そうですが。


「こんな女房に誰がした? きみまろ人生劇場」

2010年03月12日 | 本と雑誌

気がついたら、けっこう更新してませんでしたね。
2月からずぅーっと取り組んでいた課題がありましてね。
昨日、ようやくそれから抜け出せた次第。
ただいま考え中の時ってブログが書けないんですわ。
それも問題ですけど。

で、「こんな女房に誰がした?」です。
綾小路きみまろは上手いですね。
田舎の会館にはおじちゃんおばちゃんが大挙してバスで押し寄せ、
3000席でも満席になり
きみまろの漫談に涙を流して笑うんですって。
その模様を以前テレビで見ました。
きみまろの漫談って徹底的にこき下ろすんですけど、
最後にちょっとやさしかったりして、ただこき下ろしているわけではないんです。
愛情がベースにないとだめってことですよね。

この本は、そんな綾小路きみまろが、
漫談を披露しているのは最後のおまけの部分で、
それ以外は潜伏期間30年の
彼の覚めた目が見た世の中について書かれています。
もちろん面白く。
これを読んでいると、ほんとにこの人自分でも書いてるけど、
一方でしっかり覚めてるなって感じます。
だからあんなに計算され尽くした
愛情のある漫談ができるんでしょうね。


春は眠い。