12/4 日曜日の後半

さて、まったりとした午後を過ごしたあと、一旦宿に戻り、一休み。
今夜は、リリアナさんオススメのドルチェが美味しいお店へ連れていってくださるということ。ケンリリとファンダンゴスの5人で向かう。


ここは、ブエノス人のファミリーならみんな「日曜日の夜はあのお店で過ごそうよ」と思うステイタス的なところなのらしい。
店内には仲の良さそうな家族づれがそのひとときを楽しんでいる。
気温が暑いから勝手が違う感じだけど、綺麗なクリスマスの飾り付けなどもしてあって、いい雰囲気だ。
私はレモンパイと紅茶をオーダー。

ああ、やっっっぱり、あんのじょう、むっちゃ甘かった。
しかもこの大きさ。
これぞ、ブエノス！ひぃぃー！

と、そこへ見知った顔ぶれが。
以前に福岡のティエンポで講師をしていたダンサー、アナリアとルイジだ。誕生からまだ一ヶ月の可愛い赤ちゃんを連れて、店内に入ってきた。彼らも「日曜日にこの店で過ごす仲のいいファミリー」の一つなんだな。
顔を見たとたん、偶然の再会にお互いがびっくり。嬉しいね。明日のサロンカニングのミロンガに見にいくよと言ってくれた。

さて、今夜の予定はまだまだ続く。
ミロンガウォッチングだ。
ケンリリが連れて来てくれたのは、ちょっと落ち着いた客層のお店。
ここで、今日の昼間にケンジさん達がくれたアドバイスをもとに、ミロンガでかかる曲の曲調、テンポ感、人々の曲への反応のしかた、踊り始めるタイミングなど、ファンダンゴスの三人はアンテナを張って観察した。
なるほど。そうか。
なんとなくではあるが、ちょっぴり見えてきたぞ。
帰国後の取り組みたい課題がみつかった。やりたいことが具体的な形で見えてくるのは、ワクワクしますなあ。

踊っているお客の中には、5年前に来た時にケンジさんオススメで買ったCDの歌手ガブリエルさんもいた。ケンジさんのお友達なのだ。いい表情で踊るなあ。

さて、リリアナさんを誘うおじさん。
このおじさんのダンス、独特で、着席してながめている私たちは、思わずゲラゲラ笑ってしまった。
なんというか、失礼をかえりみずに言うなら、
「若い娘をグイグイ振り回してわがものにするガンコ爺さんの楽しいダンス」
こんな感じ


そのうち爺さん、リリさんとダンスしながら、だんだんドヤ顔でこちらを見るようにさえなる始末。
私たちがそれを観ながらあまりにもゲラゲラ笑うもんで、隣のテーブルにいたベッピンさん達もつられて笑う。
ケンジさんがそのベッピンさんに話しかけ、彼女はギタリストなのだどわかる。
あさって6日の夜、サンテルモコロニアルでホームパーティーがあるからギター持って来られませんかと声をかけたら、花が咲くような笑顔でSi!(はい)と。

ここでもいろんな素敵な人々と出会った。
タンゴはいいな