旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

はばたけミャゴラトーリ!

2018-01-18 14:35:51 | 文化(音楽、絵画、映画)



 年が明けて、娘のオペラ普及団体ミャゴラトーリも動き始めている。
 5日には、主力メンバーが我が家の音楽室に集まり、新年会を開いて気勢を上げた。高橋(ソプラノ)、岩淵(メゾソプラノ)、寺田(テノール)、須藤(バリトン)、大沼(バリトン)、大澤(バスバリトン)、それに、舞台監督の荒牧の各氏だ。いずれも声量は日本一だが、酒量もそれに負けない。名前は伏すが、内2名は翌朝5時まで飲んでいた。私たちも加えてもらったので提供した、獺祭スパークリング、泡盛久米仙、バローロのグラッパは喜ばれた。中でもバローロのグラッパは友人のイタリア土産であったが、飲み残しを提供すると、さすがにオペラ歌手としてイタリア生活を経験する人たちだけあって、大変な珍重ぶりであった。
 14日は府中の森芸術劇場に出かけ、オーケストラ「☆の王子様」の第45回定期演奏会を聴いた。演奏したのが「カヴァレリア・ルスティカーナ」…、見るとその歌手たちは青柳素晴、須藤慎吾、岩淵真理というミャゴラトーリの常連歌手たちが主演していた。3年前のミャゴ公演を再現するありさまだった。
 2月3日には恒例の「支援者の会」を広尾で開く。昨夜は我が家で歌合せをやったようだ。私は、これまた恒例の酒担当であるので、どんな酒を選ぶか頭を巡らせている。5月には、岩田達宗演出の第5弾として「ドン・パスクアーレ」を公演うる。これは、従来の「小劇場演劇的オペラ」を一歩進めて、より小劇場のライブハウスで4日公演、つまり「ライブハウスオペラ」ともいえる新しいジャンルに挑戦するようで、その準備も大変らしい。場所は吉祥寺のスターパインズカフェ。
 楽しみなことである。

                
                 
     2018年1月5日のミャゴ (テラッチさんのフェイスブックより)
      


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今年はどんな年になるのだろうか … 経済

2018-01-12 17:33:01 | 政治経済

 



 昨年末から年初にかけて、株式相場は上昇しっぱなしである。バブル期の3万円越えに近づきつつある。それに応じて、201212月から拡大局面に入った日本経済は、ついに「いざなぎ景気」(196511月から19707月まで)を超え、戦後2番目となったとの発表もある。
 しかし、果たして実体経済は、言われるように好調に推移しているのだろうか? 少なくとも一般国民の生活実感には、そのような好調さの気配さえない。それは以下の数字が示しているとおりである。
 ・設備投資の伸び:いざなぎ景気では24.9%に対し今回景気3.2
 ・個人消費の伸び:いざなぎ景気では9.6%に対し今回景気0.6
 その結果、実質賃金は12年~16年の4年連続前年比マイナス、16年にわずか0.4%プラスとなったがその後はマイナス気味。家計消費支出も16年まで3年連続前年比マイナス。(以上は、15日付しんぶん赤旗の東京工大工藤昌宏名誉教授の発言による)
 株価の高騰は、日銀の異次元緩和によるジャブジャブ資金と、年金資金のつぎ込みなどによるもので、経済の実態を反映したものではなく、一部金持ちと大企業を潤わせるだけとなっている。実質賃金はマイナス、消費支出は伸びない一般国民の生活に比して、金持ちや大企業はもうかる…、その結果は膨大な格差を現出する。
 ・大企業の内部留保:初の400兆円台(財務省法人企業統計)
 ・ワーキングプア :史上最多1139万人(国税庁給与実態統計)

 大企業は国家予算に近い内部留保をため込んできたが、その反面にはワーキングプア(年収200万円以下の労働者)1400万人近くを生み出しているのである。働かないのならまだしも、一生懸命働いても年収200万円以下というワーキングプアが、実に全労働者の24%、4人に一人の割合に達しているのである。
 この格差と貧困問題をどうするか? これは今年だけでなく、前回の政治課題とともに、「21世紀の市民革命の課題」(浜矩子同志社大学大学院教授)と言えるのであろう。

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今年はどんな年になるのだろうか … 政治

2018-01-06 14:45:04 | 時局雑感



 前回の大晦日の投稿で、「いつものように暮れていく…」と書いたが、その延長線上で、いつものように今年も明けた。「貫く棒の如きもの」(虚子)かどうかは知らないが、一夜明けて世界が激変すはずもあるまい。
 ただ、今月の予定表を見ると、新年会が五つ、催しへの参加が二つ(オペラと落語)、それに酒蔵訪問(茨城県笠間市の須藤本家)まであるので結構忙しく、例年になくあわただしい年初となりそうだ。4月で83歳になる爺さんにとっては、ちょっと過密スケジュールかもしれない。
 それにつけても、今年はどうなるのだろうか? あまりいい予感はしない。
 先ずは北朝鮮とトランプだ。北朝鮮は民意に頼ることができないから、ひたすら金正恩が自爆することのないように祈るのみだ。まあ、あの力では、世界を相手にして勝てるはずはない、ということぐらいには気が付くのではないか?
 問題はアメリカだ。こちらは、トランプはどうしようもないが、国民に目覚めてもらいたい。20世紀以降、世界をリードしてきた大国アメリカの国民は、今こそ大国の果たすべき責任に目覚めて、平和と民主主義の旗手としてトランプの暴走を抑えてくれないか? これだけが願いである。
 もちろん、願ってばかりではいられない。日本も安倍晋三首相の暴走を抑えなければならない。アメリカ・ファーストとトランプに盲目的に追従する安倍首相は、年頭早々「今年こそ憲法改正を発議する」と息巻いている。何としても自衛隊を軍隊に仕立て上げ、戦争法を肉付けして戦争のできる国にしたいようだ。これには、絶対反対の声を上げ、阻止の行動を起こす必要があろう。
 齢をとったなど言ってられないあわただしい年になりそうだ。
 明日は早くも松がとれる。

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いつものように、今年も暮れていく…

2017-12-31 16:39:26 | 時局雑感



 今年は悪いことばかり起こった年のような気がするが、いつもと同じように暮れようとしている。大晦日の私の役目も、例年と同じように果たした。各部屋の掃除器をかけ、各所のカレンダーを張り替え、夕刻になって玄関周りの掃き掃除をする。(玄関周りのお飾りや、額絵の取り換えなども私の仕事だが、これは昨日までに終えた)
 机上に、過去10年間のブログ集が10冊並んでいるので読み返すと、晦日の仕事を終えたころに、毎年「今年も終わる」感慨を投稿している。以前は、迎える年に希望を抱く文章が多いが最近は(特に80歳を超えて)、むしろ長寿を呪うような記事が続く。つまり、「長生きしてもいいことは何もないのではないか?」という不安を訴える記事が多い。
 特に今年のように、あまりいいことがなかった年は、その思いを募らせる。
 しかし、平凡に、いつものように、今年も暮れていく。
 来年もまた、同じことが続くのだろうか…?

   
          玄関の額絵も、お正月用に取り替えました
   
  玄関扉のお飾り                      リビングルームのお飾り

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日馬富士暴力事件の結末

2017-12-29 16:32:38 | スポーツ

 

 今年も話題に事欠くことはなく、トランプ、北朝鮮など嫌なニュースが続いたが、この年末の話題をさらったのも、大相撲日馬富士暴力事件という暗いニュースであった。ブログの記録性からしても、この問題に触れておかねばなるまい。
 そもそも誰が一番悪いのか? 

 暴力をふるった日馬富士に決まっている。その次は、そこにいた大横綱白鵬や鶴竜たちで、「何十発も殴り」、「頭部を割られ血が出る」まで止めもしなかったことで、次に悪いのはそのような暴力風潮を根絶できなかった親方衆や相撲協会の責任者たちであろう。
 最大の被害者は暴力を受けた貴ノ岩で、それを守ろうとしている貴乃花親方であろう。さすがに最大の悪者日馬富士は責任をとって引退し、次に悪い関係者も、白鵬、鶴竜、八角理事長の減給、伊勢ケ浜親方の降格と罰を受けた。ところが、被害者側である貴乃花親方が、加害者側関係者より重い(少なくとも同等の)罪を言い渡されたので、事態はおかしくなった。
 結果的に被害者側は、貴ノ岩は全休による規則とはいえ十両に陥落、貴乃花も理事資格はく奪、2階級降格ということになりそうだ。これはちょっと話が違うのではないか? しかも、貴乃花の罪は協会への報告懈怠、非協力によるもので、暴力沙汰の真相、その根絶という、ことの本質以外の理由によるだけに一層話はややこしくなった。貴乃花が事態の真相を知ったのは、事件後23日後だと報道されており、事件の報告を言うならば、当事者の横綱連中が一番問われるのではないか?
 私の感覚からすれば、貴乃花を降格させるのなら、そのような混乱の責任も含めて、八角内閣(理事会)は総辞職に値すると思っている。そのうえで、何もかも洗い出して出直すべきではないか?

 ただ、貴乃花親方は、何故あれほどまでに強情を張り報告や協力を拒んだのか? ここは常識的に報告も協力もし、しかし戦うべきは断固譲らず戦う方針をどうして取らなかったのか? これは不思議で、貴乃花にとっては残念でならない。常識的に行動しておれば、ここは貴乃花側の完勝であったのではないか?
 彼の美学があのような行動をとらせたのであろうが、残念であった。年明け後の成り行きを見守るしかない。

 

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年賀状あれこれ

2017-12-26 17:31:04 | 時局雑感



 年末行事の一つに、年賀状の作成、発送という難事業がある。以前は300枚を超えていた枚数を徐々に減らし、3年前の3分の1宣言で100枚以下でご勘弁願っている。今年は84枚の発送を終えた。
 今年の特徴は、殆どの先の欄外に、直筆で一筆添えた。これは今までなかったことで、数をしぼった濃密度の表れと言えるのかもしれない。年賀状をとり交わす意義が、数をしぼったことにより生じてきたといえるのだろう。
 今年気が付いたことは、喪中はがきが3枚ぐらいしかなかったことだ。いつも10数枚はあったような気がするが、思えば、相手の両親などはほとんど亡くなり、喪に伏す対象が居なくなったということを示しているらしい。今度来る喪中はがきは、本人の死を伝えるものになるのかもしれない。その前に、私自身の死を伝えることになるのであろうが。
 そのことを、今年の賀状に書いた文章が証明している。
 「若いころは、一枚のはがきに書ききれないほど様々な思いがあふれていたが、今や書きたいことはあまりない。生命の泉の枯渇か…、さびしいことだ」
 まさに、「年賀状の切れ目が縁の切れ目」となるのであろう。

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日本資本主義は大丈夫か? … 大手各社の不正品質問題について

2017-12-21 11:27:38 | Weblog



 総選挙で3分の2以上の議席を占めた改憲勢力が、いよいよ憲法改悪に踏み出し、トランプ・北朝鮮問題と相まって戦争の匂いがしてきた。政治は最悪の方向に動いているのではないか? それと同時に、今年は、経済問題でも大手各社の不正品質問題を中心に、戦後史に記録を残す年となるだろう。
 数年前から問題化した東芝の不正経理問題は、東芝が戦後経済発展の一翼を担ってきた企業であっただけに驚いていたが、今年は大企業の、データ改ざん、不正品質問題が相次いで発覚した。曰く、神戸製鋼所、三菱マテリアル、東レ、自動車各社、等など、枚挙にいとまがない。加えて、政府系金融機関である商工中金の、これまたデータ改ざん、不正融資問題まで発覚、しかも、全店挙げての不正行為であったと聞いて驚きを禁じ得ない。
 戦後の経済発展の中で示した日本経済の特質は、高い品質とそれを生み出す技術力であった…、と信じてきたが、それは不実であったのか? 上に掲げた不正は氷山の一角で、殆どの大企業に蔓延しているのではないのか? 日本資本主義は大丈夫か? 真剣に問わなければならない問題である。

 もう一つ問題がある。以上各社を含む大企業は、大変な利益を計上している。財務省が9月1日に発表した2016年度の法人企業統計による大企業(金融・保険業を含む、資本金10億円以上)の内部留保は、400兆円を超え403.4兆円になったということだ。15年度だけでも17.6兆円の増加である。
 私は何も大企業が儲かることに目くじらを立てているのではない。問題はその対極に大きな貧困が生み出されていることだ。ワーキングプア、つまり働いても年収2百万円に満たない貧困層が、1千万人を超える事態が続いているのだ。時点は違うが、国税庁の民間給与実態統計調査によれば、2014年のワーキングプアは1139万人に達し(9年連続1千万人超)、全労働者の4人に一人を占めるという。
 大企業は空前の利益を上げているが、その対極に貧困層が蓄積されている。民のかまどには火がともってないのではないか? 民が食えない状況で、企業がいくら物を作っても売れるはずはない。もっとも、データ改ざんによる不正品質のものなど買いたくもないが。
 日本資本主義は、本当に大丈夫か?

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お酒の値段と美味しさ … 純米酒大賞2017金賞受賞酒を楽しむ会に参加して

2017-12-15 16:00:57 | 



純米酒大賞制定委員会(会長高瀬斉、事務局フルネット社)が選ぶ純米酒大賞の選出も、今年で9回目となるが、毎回新しい酒が多く選ばれて、日本酒の全国的な水準向上に驚く。今年も、金賞受賞酒36銘柄44点を楽しむ会が、授賞式とともに昨夜八芳園で開かれた。
 各部門ごとに10銘柄前後の金賞酒が選ばれたが、その中の最高金賞に輝いたのは、純米酒部門で出羽桜「出羽の里」(山形)、特別純米酒部門で東一「特別純米酒」(佐賀)、純米吟醸酒部門で霞城壽「出羽燦々」(山形)、純米大吟醸酒部門で望bo「純米大吟醸雄町」(栃木)であったが、全部門の中から一つ選ばれたグランプリには、毛利「無濾過原酒」(山口県)が選ばれた。
 私は不覚にも「毛利」という酒を知らなかった。初めて飲んだが、その美味しさは格別であった。「無濾過原酒の新酒なので、炭酸ガス香や粗さが残ってまして…」と蔵元は言っていたが、柔らかな酸味と言い料理との相性も良く、文句なしの美味しさであった。しかも値段は一升3200円、純米大吟醸の相場は7,8千から1万円であるが、3200円とは、その美味しさを加味して驚きだ。
 毛利は純米酒部門でも金賞を取ったが、これもおいしく、しかも値段は一升2440円であった。そのほか金賞受賞酒で一升2500円以下の酒がたくさんあった。「秀鳳純米つや姫」2300円、「白露垂球無濾過純米ミラクル77」2000円、「旭鳳香醸八反錦」2130円などなど。しかも、純米酒も純米大吟醸酒も、あまり差はない美味しい水準になっている。
 私は晩酌用には一升2500円以下の酒を選ぶ。ちょっとしたパーティ用でも3000円以下のものを選ぶ。それらで比類なくおいしい酒がいっぱいあるからだ。そろそろ精米歩合や大吟醸分類など考え直す時期が近付いているのかもしれない。

  
        
     グランプリを受賞した「毛利」の山縣社長と(上は授賞式)

ミス日本酒
   
       八芳園の料理、お酒によく合いました

    

 

 

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孫、遥人 2歳7か月

2017-12-07 14:23:17 | 時局雑感




 80歳にして初孫が生まれた、と投稿したのがほんの何か月か前のような気がするが、その孫が既に2歳7か月に成長した。気が付けば、私も82歳7か月になっておる。自分のことを思えば、時を遅らせ老いを止めたい気持ちであるが、孫を見ると、その成長の早きを願う。人の世の輪廻というか、老いの進行は、ただ消え去るのではなく新しい命の生へ結実していくと思えばいいのだろう。
 わが家へ着くと愛想を振りまくのもつかの間、好きなおもちゃで遊び始める。軌道を組み立て、電車を走らせる。軌道には傾斜をつけたり、周囲に建物らしきものを配置するなり芸は細かくなってきた。生意気にも腹ばいになり傾斜を確かめ、電車も、「デンチ(電池)入ッテルカ?」と点検の上軌道に乗せる。すべて理屈はわかっているようだ。

  
    
                

 ひとしきり遊ぶと、旺盛な食欲を発揮。その食べっぷりがうれしいバーバ(女房)は、たくさん食べさせたく次々と与えるが、肥満を恐れる母親(次男の嫁)は極力抑えようとする。そこに両者の葛藤が常にあるが、まあ、孫本人も含め互いの不満を少しづつ残しながら、適当なところに落ち着く。今回は、「ミテ、ミテ、ハシ(箸)ツカエルヨ」と、その成長ぶりを誇っていた。

 
         

 こうして、今年も暮れようとしている。80年の年齢差を持つ孫との記念写真を掲げることが、今年もできたことをうれしく思う。

 
   


 
         

 

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悲しい日 … 書斎の窓から空が消えた!

2017-11-30 10:59:03 | 時局雑感

 



 今日で11月も終わる。早くも師走か…
 今月はいろいろあった。弟、淳の三回忌で帰郷した折、旧友と鶴見岳に上り、健次(5弟)親娘と国崎半島の両子寺に行った。いずれも故郷の美しさを再認識する小旅行となった。続いて中旬、K大先輩家族と奈良・京都をまわった。これも1泊2日の小旅行であったが、法隆寺や唐招提寺の歴史に触れて、中身は大きかった。
 同窓会もいくつかあった。鶴見岳に上った3人で「高校のミニミニ同窓会だ」と話し合い、帰京後、東京在住者の高校同窓会があったので続きのようなものだった。三井銀行の組合関係者の同窓会「心友会」もあり、これも中身があった。今夜は、同じく三井銀行時代の仲間3人と会食で、これまた続きのような感じだ。
 それはさておき、我が家ではやや暗い話で持ち切りだ。実は南側に2軒の3階建て建売住宅が建つ。ここは義兄の所有地で駐車場をやっていたので、我が家にとっては「南側の明るい空間」となっていた。これが、義兄も高齢となり駐車場経営をあきらめ売却することになったので、一挙に3階建てによりその空間が奪われることになったのだ。
 私たちがこの地に住み始めたのは、今から55年前にもなる1963年。当時は200坪の土地に5軒の平屋が建っており、そのうちの1軒に住みついた。緑も多く、明るい日差しに満ちていた。やがて2階建てを建てたが、20数年前から3階建てが解禁になり、我が家も3階建てに建て替えた。南の甲州街道に面し4階建てのビルがあるので遠望はきかないが、前述したようにその間が駐車場で平地であったので、陽光には恵まれていた。
 それがこのたび失われることになったのだ。昨日は朝から上棟の工事が始まり煩いので、それを避けるために妻と近くの蘆花公園に散歩に出かけた。帰ってみると、見事に3階の枠組みが立ち上がっている。1階の東南に面したわが書斎に入ると、なんと! 南側の窓から空が消えていた。それは小さな空ではあったが、わが書斎に日差しを届けてくれていた。猫の額のような庭ではあるが、まてば椎、もみじ、羅漢槇、椿、ハナミズキ、紅梅、ヒマラヤ杉などが植わっており、それにも日差しを注いでくれていた。
 その空が消えた! 2017年11月29日、この日を悲しい日として記憶し続けることになるだろう。


 
    
     蘆花公園の紅葉

  

           
        わが庭のもみじも真っ盛り

 

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