さかきの教授日記

九州産業大学 工学部 バイオロボティクス学科の教員である榊が、学生を教えていて気がついたことをつづった日記

変化6

2014年02月25日 08時22分29秒 | Weblog
■私は自分の耳を疑いました。今まではまったく受動的というか、
 言われたことはするが、みずからすすんで何かをするというレベルは
 正直期待していませんでした。
 彼はとにかく言われたことを間違いなくできる人になってもらえばそれでよしと。
 しかくそれは間違いでした。かれはいつの間にか、それを超えたレベル、
 みずから考え言われずとも行動し、そして考えるレベルに到達しつつあったのです。
■私は、師の言葉を思い出しました。
 「学生に教えようなんて思ってはいけない。学生から教わるんだ。」
 彼の言葉を聞いたとき、涙が出るほどうれしかったです。
 俺はお前のそのセリフを聞いて今日は祝杯をあげる!と伝えたら、
 彼はきょとんとした目をしていましたがね。

変化5

2014年02月24日 08時17分25秒 | Weblog
■ある日、、、A君がふらりと私のところに来ました。
 ちょうどソフトの不具合を調整しているところでした。
 「あの、、、先生は、、、がおかしいと言われていましたが、
  自分で別のところを変えたみたところ、、、というようになりました。
  だから、、、、のところが本当はおかしいとおもいます。」
■え、、、???

変化4

2014年02月21日 08時15分05秒 | Weblog
■しかし、、、A君はコツコツ言われたことをし続けました。
 それと並行して説明も毎回同じように言われてやり直しさせられたせいか、
 すこしずつですが、それなりの説明ができるようになってきました。
■装置も一通り検査が終わり、どこが悪いかもわかりました。
 結果的に初歩的なミスが原因で動かなかったのですが、それも確信をもって
 そこだと言えたのは、周りのところを全部チェックしたからです。

変化3

2014年02月20日 08時12分11秒 | Weblog
■それにA君の研究成果もずっと出ませんでした。それというのも、そもそも機械があちこち故障したり、
 どこをどうあつかったらよいか、先輩からきちんと引継しなかったせいで、わからない点が多かったりで、
 途方にくれていたからです。
■仕方なしに、一つ一つ動作を確認することから始めるよう指示しました。
 機械を分解し、それぞれオシロで信号を見ていきます。また壊れているところがないか、
 配線もチェックしていきます。とんでもない時間がかかりました。
 卒業研究のほとんどの時間をそういうチェックにかけたといってもよいかもしれません。

変化2

2014年02月19日 08時09分50秒 | Weblog
■プレゼンのたびに注意しました。単語を並べるだけではだめ。話の筋、ストーリをまず考えなさい。
 これを話して、次にこれ、そして、、、それを頭に入れて、順序良く話しなさい、、、と。
■結局研究室に配属された3年後期から1年あまり、その訓練をしたことになります。
 その間ずっと就活はうまくいきませんでした。