さかきの教授日記

九州産業大学 工学部 バイオロボティクス学科の教員である榊が、学生を教えていて気がついたことをつづった日記

香椎祭

2008年10月31日 09時06分14秒 | Weblog
■今朝は曇っています。朝方はちょっと冷えました。最近、夜中に起きてトイレに行くようになりました、とほほほ、、、
■さて、今日から4日まで香椎祭。朝早くから実行委員の学生たちがテントを組み立てている。これから5日間、さぞやにぎやかになるのだろう。
■大学祭は一種の課外活動と考えられる。自分たちで企画を考え、組織し、運営していく。やり方がうまければ人気=売り上げ(?)があがるが、失敗することも。でも、みな楽しそうだ。たぶん夜遅くまで準備に忙しかったと思うが、、、とにかく生き生きとしているのが良い。
■この大学祭は本学科の講義とはあまり関係がないが、何か関連性がもてるようなものにできると良いのだが、、、いずれにせよ、ある意味課題活動に学生の関心・エネルギーは向いている。それを助ける(スキルアップ)するのが正規の講義(座学、演習)だという考え方もできるかもしれない。

Qちゃん、これから

2008年10月30日 08時59分26秒 | Weblog
■今朝もさわやかですね。学内の斜面にある木々も色づいてきました。
■さて、マラソンの高橋選手が現役引退する。オリンピックで活躍していたころは、そうでもなかったが、小出監督から独立して自分でチームを組織するようになってから、応援したい気持ちになった。
■自分が中心になって物事を進めるのは大変しんどい。察して余りある。スタッフを組織し目標を示し、資金を気にし、そしてときには厳しい決断もする、、、何もかも自分で考えないといけない、とても大変である。
■監督のいいなりになって(実際、オリンピックに出ていたころは、自分からそう言明していた)いた方が、気持ちは楽だし、何も「余計なことは」考えなくて良いし、走りに集中できただろう。ただし、他の事は何も考えない人間になってしまう危険がある。途中で気がついて抜け出したわけだ。
■独立してからそう大きな成績は得られなかったが、自分の足で立って歩いた経験はとても大きな財産になったはずだ。マラソンだけ、ただ走ってだけだとそれ以外の世界では生きられないだろう。しかしQちゃんはちがうだろう。これから全く違った分野でも活躍する可能性もある。今後のQちゃんに大いに期待する。

冒険してみる 2

2008年10月29日 13時03分15秒 | Weblog
■朝方ちょっと曇りましたが、昼からは良い天気ですね。
■さて、九工大の院の講義、どうするのか、、、う~と数日前まで悩みが続く、、、
■ふと机をみると、日経「ものづくり」がある。読み応えのある連載が多いが、とくに、「茶運び人形開発計画」がお気に入りだ。お茶のお師匠さんから依頼されて、人形型ロボットを開発していくというもので、概念設計から仕様確定、詳細設計まで話が少しずつ進んでいく。つまり、メカトロ製品の開発ストーリがリアルに見える。
■あ、そうだ、これにするか、、、決めたら早い。さっそく昨年の第1回からひっぱりだして読みはじめる。毎回、1話ずつ進むことにする。また、話だけではおもしろくないので、学生をチームに分けたうえで、自分たちだったらどう設計するか、といった課題を出して、その場で議論させることにする。
■これなら毎回飽きずに、しかも専門外の学生にもなんとかついていけるはずだ。
■転んでもただでは起きず。この機会に、こういう演習形式の講義にトライしてみる。そしてもし(?)うまくいくようなら、他の講義にも応用したい。

お金融資します

2008年10月28日 10時42分17秒 | Weblog
■さすがにシャツ一枚では寒いので、上着を着ました。
■さて、金融危機が実体経済に影響を及ぼしてきた。トヨタでさえ販売台数減少を予測している。自動車各社が縮小均衡をし始める。
■自動車関連作業が九州地区へ進出するのは勢いがそがれるだろう。系列や子会社にはコストダウンの圧力がいっそう強まる。これから自動車部品を作ろうというところは厳しいスタートだ。ただ、これを乗り切れば競争力がつく可能性も高い。
■22年春卒の諸君について少し心配している。自動車だけでなくどの業界も採用を絞ってくると思われる。早めに活動を始めるよう促したい。
■しかし、、、金を動かすことでさらに金を生む(と思われた)金融に、過剰に傾く社会というのは本当に怖い。一度傾くと結局何も残らない感じである。先日の日経産業新聞に、GMの社長に製造現場をみないかと誘ったら「どうせわからんから見ない」という返事をもらった、という記事が載っていた。メーカの社長がモノヅクリに関心がないのでは困ってしまう。

はじめからいってよ 2

2008年10月27日 09時06分22秒 | Weblog
■やっと秋らしく冷え込んできました。でもまだ長袖シャツだけですませようと思います。
■さて、もうひとつは、バグをどう見つけるか、だ。小さなユニットごとに動作を確認しても、発見できないバグはある(と考えた方がよい)。なぜならシステムはユニットをつなげて、そのユニット間のやりとりがあって動くものだからだ。まあ、あまりおおごとにならないように、2つのユニットをくっつけてとか、少しだけ大きなまとまりごとに地道に動作確認していく。
■しかし、それでもバグはなくならない。そういうときにどうやって発見するかを考える。何か答えがわかっている入力をいれて出力(答え)を見る。そのときに、しらみつぶしにというのは途方にくれるので、できるだけ、ここはとにかく正しいという「安全地帯」を設ける。端っこから設けていく。そして少しずつ「わけのわからん領域」を狭めていく。そうこうするうちに、犯人=バグの住処が狭められていく。犯人を追い込んでいくわけだ。
■そういう犯人さがしのスキルも身につけてほしい、とおもって黙って見ていた。みごとわなにかかった諸君はもがいてほしい。うまく動作した諸君はたまたまうまくいったと思わないといけないし、逆にスキルアップの機会が減った、だから隣の人の様子を自分のことのように気をつけて観ることだ。