安倍首相は会議終了後、天皇陛下に内奏し、会議の結果を報告したとされる。

 この後、首相は官邸で記者団に譲位が同年4月30日になると説明。憲政史上初となる譲位と、皇太子さまの即位に向けて、「国民の祝福の中でつつがなく行われるよう全力を尽くす」と述べた。

 政府高官は1日、皇太子さまの即位に伴う大嘗祭などの準備を行う組織を、年明けにも菅義偉官房長官をトップとして設置する考えを明らかにした。

 譲位後の天皇陛下の称号は「上皇」、皇后陛下は「上皇后」となる。皇太子さまの即位により皇嗣になられる秋篠宮さまの呼称は「秋篠宮皇嗣殿下」となる。

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 昨日皇室会議が開かれ、今上陛下は平成31年4月30日に退位され

5月1日に皇太子殿下が新天皇に即位されると決まりました。

 

思い起こすと、昨年7月にNHKのスクープ報道から始まりました

天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かりました

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/700/248958.html#more

 

当初宮内庁はNHKのスクープに全否定していましたが、

8月8日に陛下のビデオメッセージが殆どのテレビ局が報道したのですから否定しようがありません

平成28年8月8日 天皇陛下「お気持ち」表明

 

憲法4条では「天皇は国政に関する権能を有しない」とあり、陛下のおことばはこれに抵触します。

しかし、テレビで大々的に報じられたのですからもう止まりません。

一般国民は憲法の詳細や皇室典範を熟知していませんから、殆どの国民は陛下のおことばに理解を示しました。

この「国民が理解した」事、すなわち国民が天皇陛下の退位に賛成したという事で

国民が退位を了承したから、退位は陛下のご意向ではない、

だから陛下が国政に関与したのではない、との流れになったのです。


発案が宮内庁なのか両陛下なのかわかりませんが、練りに練られた戦略でした。

ビデオメッセージを流されたら、官邸側も憲法違反とは強く言えなかったのでしょう。

 

退位と即位に関わる様々な行事、それに関する有識者会議。

従来とは異なった行程を模索するのですから、時間的にも関係者の方々は大変だったと思います。

いいえ、これからも詳細を詰めないといけないそうですから、まだまだ苦労が絶えない事でしょう。

 

陛下が退位され、皇太子へ譲位となり、皇太子は即位され天皇となります。

また退位と共に天皇陛下は「上皇陛下」となり、皇后陛下は「上皇后陛下」となります。

それぞれ称号に「上」との文字が付くので、天皇皇后の「上」になるのではないか、

二重権威になるのではとの声がありますが、それはないと秋篠宮殿下が否定されています。

そうあって欲しいですが、最近の両陛下の行事参加が多いことと、

皇太子同妃両殿下の公務の少なさを見ると、どうなるのか心配です。

 

天皇陛下もやはり憲法に従って頂きたいですが、今回の退位騒動はゴリ押しと思わずにはいられません。

現行法に従い、それでも困難な場合に様々な方策を考えればいいのです。

その選択肢が全くなければ、今回の様に国会議員、政府、有識者、関係省庁が意見を出し合えばいいのです。

体力の衰えは年を重ねれば、仕方がないことです。

誰もが避けられない事です。

ですが、その場合摂政の選択肢があったはずです。

それをなされなかった、誰も説得できなかった、

それは両陛下に同調する人がいたという事です。

 

ところで、陛下は31年1月7日の昭和天皇崩御30年式年祭を自ら営みたいと望んでおられるとか、

また真子さまの婚礼にも天皇として参列したいとのお考えだそうですが、

それなら尚更、摂政の選択をされたら良かったのではと思ってしまいます。

 

政権側は今回の譲位は今回限りにしたい考えですが、野党は譲位の恒久化を目論んでいます。

また民主党政権の時から野田佳彦氏が女性宮家、女性天皇、女系天皇を考えているようですが

皇室の歴史を理解していたら、この様な発想しない筈です。

 

過去、数多の困難を乗り越えて受け継がれてきた日本の皇室です。

海外に誇れる皇室です。

男系継承の皇統を2000年以上(今年は皇紀2677年)続いているのは海外の王室にもありません

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それを簡単に途絶えさせていいものか、私たちはもっと考えるべきではないでしょうか。

  ※文中非礼な表現があればお詫び致します。

 

 

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