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2012/8/12
【夏季研修の前半を終え、信州で出会った人】
今年の夏の研修も前半戦を終えました。慶應義塾大学の公開研究会に始まり、島根県松江市、長野県塩尻市、あとは大阪府下近隣の学校や教育委員会の研修でした。研修をこなしていく度に、いろいろな人たちと出会います。仕事がら学校の先生や教育委員会の人たちと出会うことがほとんどなのですが、今回の信州への訪問で、すごく心に残る方と出会うことができました。
信州での研修は白馬村立白馬中学校、長野県教育委員会の研修と続いたのですが、白馬中学校での研修の際に、泊した宿が、「シェラリゾート白馬」というリゾートホテルでした。私が宿泊する宿は、ほとんどがビジネスなのですが、たまに温泉がついた旅館、ホテルに泊まることがあります。まあ、それもビジネス設定のついた部屋で泊まることになります。しかし、今回は正真正銘のリゾートホテルなので、かなり緊張していました。このホテルは白馬中学校の石川教頭先生のお知り合いということで、泊まることになったのですが、そこで出会ったシェラリゾートホテルズの社長、富原さんでした。シェラへは白馬中学校の研修を終えて夕方に入ったのですが、そこから、夜遅くまで、私と石川教頭先生におつき合いして下さいました。富原社長は、一代でシェラリゾートホテルズをつくりあげたそうです。私は、常々、何かを生み出したり、つくりあげたりする人たちにすごく興味関心をいだいているものですから、いろいろ質問をしました。何しろ、ホテルという形になったプロセスがすごかったです。普通、事業を興すなどという事は、人が一念発起して覚悟を決めてやるものだと思っていましたから、富原さんが、「仲間と共同生活をしているうちに、自然とホテルになった。」とおっしゃっているのをお聴きして驚きました。つまり、共同生活を続けていたら、友だち続きで知らない人も泊まるようになったそうです。そうであれば、「いくらか宿泊料をいただこうか。」ということになり、ホテルのようなものになったそうです。おもしろいでしょう? それから、もう一つ、驚いたことは、シェラでは修学旅行も受けておられるのですが、普通、修学旅行と結婚式は同時に受けませんよね。ところが、富原さんは修学旅行の生徒たちに、「新郎新婦に出会ったら拍手をしてくださいね。」とお願いするそうです。すると、新郎新婦に出会った生徒たちは拍手をし、新郎新婦も生徒たちも幸せな瞬間を共有できるとおっしゃるのです。ネガティブに考えれば、最悪の事態が気になり、結婚式と修学旅行とを同居させることは決してしません。しかし、ポジティブな発想の枠組みからは、人と人との相乗効果というものを引き出すことができます。この富原さんのあり様とは、まったくそのものではないでしょうか。
二つの宿泊棟をつなぐロビー裏の廊下は壁のないオープンスペースのテラス風廊下です。玄関のくつろぎスペースには、食べ放題の冷たい水に冷やされた樽に入ったきゅうりや、トマトが置かれています。また、ロビー横のオープンテラスには、北アルプスの水やりんごジュースなどが、「自由にお飲み下さい」という張り紙とともに置かれていました。富原さんがおっしゃっていた様に、ここには「自分の時間をゆったり過ごすことができるスペース」があちらこちらにつくられています。そして、何より、従業員の皆さんが、楽しそうに働いておられる姿が印象的でした。
富原さんは謙遜されて「(従業員に)何も教育していません。」とおっしゃるのですが、それがほんとうだとすれば、何も教育しないことが教育しているという逆説的な事実を見たような気がします。実は、これは、私が研修で扱っている「主体的なあり様」という事に深く関連しているように思います。
また、今秋、訪れてみたいと思っています。
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