あいあいネットワークofHRSのブログ

人間関係づくり・人間力育成の授業

2012年8月2日 大阪府岸和田市立山直中学校 校内研修会

2012-08-01 21:48:45 | 研修会

レジメ(携帯用)

山直と漢字であらわして、「やまだい」と読みます。私が紹介するべき事ではないかもしれませんが、このブログの記事をお読みになった方が、正しい読み方をしていただいているかなぁと少し不安になり、ご紹介いたしました。

さて、今日の研修ですが、二回目の研修でしたのでロールプレイングを入れたあとに「依存的なあり様から主体的なあり様」へという、いじめ・不登校のメカニズムにふれました。「いじめ」も「不登校」も要因は同じですが、現れが違ってきますし、絡み合っている場合もあります。時間の関係上、不登校についてほとんどふれることができませんでしたが、依存的なあり様からの成長という観点では同じなのですね。

ふりかえりを呼んでいて、若干感想を述べさせてもらいます。「依存的」「主体的」というものは固定的なあり様ではないということです。「依存的」か「主体的」かという二者択一のものではなく、何割か存在する依存性の割合を主体性につくりあげていこうということが教育の目的であるのです。そして「主体的」の明確なゴールは存在しません。人間の成長は無限に続きます。何歳になっても、あらたな境地を求め、次のステージをめざすことが本来の人間の姿であると言えるでしょう。ですから、子どもたちを見る時、そんな主体性が大半を占めるなんていうことは、ほぼあり得ません。子どもは、子どもであることにまず困難性を持っているわけですから、本来は依存的な存在なのです。しかし、そんな依存的な部分を持ちながらも、「主体的なあり様」をめざしているのかどうか、ということが肝心なことになってきます。そうであれば、モデル性を発揮すべき教員のあり様というものも見えてくるわけですね。

日々、生起する一つひとつのことに、どう関わっていくか、ということを判断基準として取り組んでいきましょう。主体的なあり様とは、一つひとつの事象にどう関わっていくかということを積み重ねてはじめて実現されるものです。

***************************************************************************************

あいあいネットワーク of HRS 

ホームページURL:http://aiainet-hrs.jp/

学校の先生119番URL:http://aiainet-hrs.jp/10sensei119/index.htm

(mail:info@aiainet-hrs.jp)

(コメント欄のメールアドレスとURLは必須ではありません。)

コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2012年7月31日 島根... | トップ | 2012年8月2日 大阪府... »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しい話をありがとうございました。 (名前が長いので呼べないですけど)
2012-08-02 12:02:45
楽しい話をありがとうございました。
依存的、主体的の見方もかわりましたし、フィードバックの方法もいろいろ考えたいと思います。

あとロールプレイでは、大学時代に”ヤクザからも学ぶべきことがある”という話を思い出すことができました。
聞き上手にもかかわらずならないといけませんね。

返信する
本日の研修会、ありがとうございました。 (ホーリ)
2012-08-02 12:18:47
本日の研修会、ありがとうございました。

主体と依存の話、思い込みの話、見え方の話、どれもがなるほどと思え、2学期からの生徒との関わり方にいかしていきたいと思います。
返信する
暑い中ありがとうございました。 (あんどぅ)
2012-08-02 12:38:43
暑い中ありがとうございました。
6つの円がどうしても、グラデーションをつけた3つずつの平面上の円にしか見えません。みんなにはどう見えてるのか気になって仕方ありません。


「もんくを言う」という行為は、「誰か何とかしてよ」という行為であることが多いように思うので、私は依存的行動だと受け止めていました。
返信する
今日は楽しいお話ありがとうございました。生徒の... (さっちゃん)
2012-08-02 12:59:45
今日は楽しいお話ありがとうございました。生徒の関わりかたなどいろいろ勉強になりました。ロールプレイも楽しかったです。
返信する
本日は早くからありがとうございました。ロールプ... (かーくん)
2012-08-02 15:26:50
本日は早くからありがとうございました。ロールプレイングを実際にやってみて、アサーティブな対応をされると、こっちも無理を言えなくなって、自分からも折り合いをつけやすくなるのがよくわかりました。日常でもできるだけアサーティブな対応を心がけていますが、なかなか難しいです。ロールプレイはぜひ行っていけたらと思います。
返信する
質問です。職場の人間関係は、やはり主体的なかか... (ユッキー)
2012-08-02 15:28:22
質問です。職場の人間関係は、やはり主体的なかかわりが必要ですか?
(深美です・・・はい、そう思います。子どもどうしの主体的な関わりの条件は、まず先生たちが主体的なあり様でつながっていくということが肝心です。主体的なあり様のつながりからは、相乗効果というものが生まれます。お互いが折り合いをつけながら、プラスアルファの力を発揮するということです。山直中学校でも、そんな教員の関係性をめざしてほしいものですね。)
返信する
学年・支援学級・部活で、今、直面している問題で... (くぼた)
2012-08-02 15:30:06
学年・支援学級・部活で、今、直面している問題でもあり、悩んでいることでもありました。攻撃的なこと受身的な子の真ん中に挟まっている子の気持ちにももう少し寄り添って対応してみます。
返信する
二人の娘の父です。家庭生活において、娘が主体的... (テルリヤン)
2012-08-02 15:31:16
二人の娘の父です。家庭生活において、娘が主体的な人になるための方法がありましたら、いろいろ教えてほしいと思います。
(深美です・・・毎日の子育て、ごくろうさまです。今日は、アサーションについて少しふれましたが、主体的なあり様のあらわれの一つにアサーションという技法があるのですね。アサーションは技法というふうに言われていますが、実は、スキル・技法を越えたメタスキルです。今日の研修で扱いました客観的なフィードバックをいかに還していくか、ということになります。そして、それができる条件は「開かれた人間」であるかどうかです。受容的であるということは、人間が開いているということとほぼ同じ状態をあらわします。そんな受けとめ方とあらわし方というものを日々実践するように努めることでしょうか。家庭での教育というものは、保護と愛情が基本ですから、子どもという存在を大切にし、寄り添っていくことが一番なのでしょうね。)
返信する
今日はありがとうございました。自分がジャイケン... (デミー)
2012-08-02 18:05:52
今日はありがとうございました。自分がジャイケンで勝つことしか考えていないことがわかりました。また、物の見方も違う角度から見るとまったく別の物に見えることや先入観で決めつけていることが改めてわかりました。これからは生徒をよりしっかりと見て、バラバラのものを形作っていきたいと思います。
返信する
主体的の意味を具体的に挙げなさいと言われて案外... (トミーV2)
2012-08-02 20:10:15
主体的の意味を具体的に挙げなさいと言われて案外出なかったのが意外でした。いじめは依存的な集団から生まれるのですね。目立つ生徒ばかりに注目するのではなく、目立たない中間層をガイダンスカリキュラムによって変えていける可能性があるのだと思えました。
(深美です・・・別の記事にコメントされていましたので、深美が移動させました。)

返信する

コメントを投稿

研修会」カテゴリの最新記事