Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

新緑の宮城県北沿岸へ ③ 奥松島

2012-05-15 21:38:40 | Travel
野蒜駅から野蒜海岸へ。

まずは地理をご紹介。



松島の東側、野蒜海岸からその南の宮戸島と周りの小さな島々が奥松島。
群島と切り立った岩の景観が美しい所です。


野蒜海岸近くにはこんな白くて不思議な形の岩がたくさん。

風情がありますね。
なんか水墨画の世界みたい。
砂質で脆い岩らしいのですが、
津波で形がなくなっちゃった岩もあるのかなあ・・・。

海岸線に出るとまず目に入るのは防波堤。


ボランティアさんが清掃活動してくれています。
ありがとう。
今回私は経済活動メインなので頭が下がります。

この防波堤の向こうが野蒜海岸。

津波でも大きな損傷なく一部表面が剥げ落ちたりしている程度みたいですが、
あの大津波はこの程度の高さの防波堤を悠々と越えてしまったのです。

堤防沿いの道路を進みます。


この道路は新しく作ったんでしょうね、たぶん。

道路を挟んで、海岸の反対側は津波のあとと山積みの瓦礫。












たぶんこの辺は観光客を迎える施設がたくさんあったのでしょうね・・・・。



野蒜海岸が途切れると道路は浅瀬の海の上にかかる橋のようになっていて、
向こう側は宮戸島、奥松島の中心となる島です。


この辺は復旧工事が進んでいるようですね。

すぐに旅館街があり、その近くの壊れた桟橋付近に降り立ってみる。

あれ・・・
風が強くて海が荒れているせいか、
海もあんまりきれいじゃないし、島々もイマイチよく見えない・・・・。


ちょっと立ち位置変えても同じ・・・。

あ、そうか!
高いところに登らなきゃきれいな景色は見れないのね。


ということで、松島四大観・大高森に登ります。




涼しげで空気が美味しい、ちょっとしたハイキングコースになってます。
標高105m程だそうで。

頂上に着いた!


そして!







わー!すごい!
ぽっかり浮かぶ島々がかわいい!

向きを変えると、

きれいな弧を描いた野蒜海岸といま通ってきた道路が見えます。
きれいですねー。
ずっと向こうは石巻市街。

ハイキングしてきた人たちがおにぎり食べてました。

海の向こうに見えるのは牡鹿半島かな。

さて、また気持ちの良い森を下ります。



ここはほんとに空気がきれいで、
マイナスイオンってこういうことかー!
って感じで、体が浄化された気持ちになりました。

ちなみに松島の景色を堪能できる「松島四大観」は、
この壮観・大高森のほかに、
麗観・冨山(松島町手樽)
幽観・扇谷(松島町松島)
偉観・多聞山(七ヶ浜町)だそうです。
いつか全部行ってみたい!


大高森から下りた後、宮戸島をさらに南下。
室浜と呼ばれる地区まで行きました。

このあたりも白い砂浜で人気の海岸でしたが、
津波の被害がひどくて小さな旅館なども流されてしまいました。

向こうに見える半島は嵯峨渓。
岩手県の猊鼻渓、大分県の耶馬渓と並ぶ日本三大渓の一つだそうです。
波による侵食でできた白い岩の崖が美しいスポット。
震災前は野蒜海岸の辺りから嵯峨渓を巡る小型遊覧船が出ていたのですが、
いまは休止中。
今は松島海岸のほうから
嵯峨渓めぐりを含めた往復1時間半の遊覧船が出ているみたいです。
10月までの運行だとか。
是非行ってみたいですね。

なんか、松島と奥松島だけで見て歩くのに2日くらいかかりそうです。
いつか松島満喫ツアー敢行したいですね。

今回は遠くに目的地があるので残念ながらざっくり見て終了。
次は石巻へ。

つづく。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。