sweet キャンディキャンディ

伝説のマンガ・アニメ「キャンディキャンディ」についてブログ主が満足するまで語りつくすためのブログ。海外二次小説の翻訳も。

小説キャンディキャンディFinal Story あのひと考察5 あの人はどんな人1

2011年06月18日 | FSあのひと考察
 

小説キャンディキャンディFinal Story上・下巻 名木田恵子 (著) 祥伝社 (2010/11/1) の考察です
注:物語に関するネタバレがあります

あのひとは誰なのか?に加え、どんな人なのか?については、大人のキャンディの独白部分から、読者は伺い知ることができます。作者が読者に与える情報は少ないのですが、少ないならば、そこには意味が込められているはずです。与えられた情報を手掛かりに、あのひとの性格や性質などを考察してみます。

ブログ主が、あのひとはテリィであると結論にいたった中で、特に重要な記述があります。第二章冒頭、大人のキャンディの独白の中で、それは出てきます

もっとポニー先生たちの役に立ちたいのだが、今は---なによりいつもわたしが近くにいることを望んでいるあのひとのそばをわたしも離れたくない。


この記述の前に、ポニー先生が病に臥せっていたこと、今は快方に向かっていることを読者はすでに知っています。キャンディがどれだけポニー先生を大切に思い、ポニー先生の快方を祈り、心を痛めていたかも知っています。それでも尚、あのひとがキャンディに近くにいてほしいと望む気持ちにキャンディは何よりも先に応えたいと思っていることに、ブログ主は注目せざるを得ませんでした。

何をおいてもその人が先にくる、キャンディのそのような感情は、小説を通してテリィに対してしか向けられていません。あのひと考察4の中で示したキャンディのテリィに対する思いを見ると明らかです。

また、同時にあのひとは、キャンディにひと時でもそばを離れてほしくないと思うような人物であることがわかります。

この彼は、キャンディと離れ離れになることが、とても不安なのですね。可愛いやつです

テリィはキャンディとの苦しく長い別れを2度に渡り経験しているので、この記述をテリィに当てはめるととてもしっくりいきます。

テリィというのは、死んでしまったアンソニーに対しても激しく嫉妬し、キャンディを返さないつもりでニューヨークまでの片道切符を送るなど、恋人に対する所有欲が満々です。

ファイナルストーリーにも変わらずに描かれたこちらのシーンなど…

© 水木杏子/いがらしゆみこ


一方、アルバートさんに、この記述は全くあてはまりません。

もし、アルバートさんがあのひとであるのなら、キャンディは海を隔てた地でポニー先生の快方を祈っているのではなく、アルバートさんに背中を押され、すぐに海を渡りポニー先生の傍らで看病しているでしょう。

「ポニー先生のところへ行っておいで、キャンディ」…そう優しく言うアルバートさんの声が聞こえてくるようではありませんか。

しかし、キャンディのあのひとはそうは言わないのですよ。

テリィとアルバートさん、どちらが人間として優れているということではなく、キャンディとの間に流れる愛情の質の違い、一緒になれるまでに経験した苦難の違いが、このキャンディの独白には表現されているのだと解釈できるのではないでしょうか。

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2 コメント

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思い出 (ゆり)
2012-10-09 11:49:43
キャンディキャンディ小説出ていたのは漫画は再販出来ない多分挿絵も違うイラストレーターサンが封印された理由は原作者と漫画家水木先生といがらし先生と決裂とうわさにだけど小説は当時の真実が書いてあると早く封印が解けて再び感動を何度みても素晴らしいです
ゆり様 (ブログ主)
2013-01-31 18:50:33
はい、何度見ても素晴らしいですよね。
いつも感動します

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