オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

MOTOGPアメリカ-2018

2018-04-24 | MOTOGP

マルケス今季初優勝でアメリカズGP6連覇達成。ペドロサは7位完走を果たす

第3戦アメリカズGPの決勝は、6年連続で予選トップタイムを記録したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季初優勝を達成しました。今大会の予選でマルケスは、後方から追いついてきた選手に気づかず、走路妨害をしたとして3グリッド降格のペナルティーで4番手グリッドからスタートしました。しかし、オープニングラップで首位に浮上すると、20周のレースでライバルを圧倒し、独走で優勝しました。これでマルケスは2013年にスタートしたアメリカズGPで6連覇を達成しました。

今大会は、不安定なコンディションの中でレースウイークは進行しました。金曜日は路面改修の影響で路面の汚れと低いグリップに選手たちは苦しみました。土曜日は、断続的に小雨が降り続く悪天候となりましたが、日曜日の決勝レースは快晴となり、レースウイークで最も気温と路面温度が上がる一日となりました。

その状況の中でマルケスは、フロントにミディアム、リアにハードタイヤを選択すると、レース序盤に2分4秒台のハイペースを刻んで2番手以下に大きなリードを築きました。それからは後続との差を確認しながら、2分5秒台から6秒台のペースでラップを刻むと真っ先にチェッカーを受けました。これでマルケスは、総合5位から2位に浮上しています。

前戦アルゼンチンGPで右手首を負傷し、今大会の出場が危ぶまれたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選9番手から7位でフィニッシュ。今大会の目標である「ポイント獲得」を達成しました。アメリカズGPの行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、ハイスピードでの切り返しが多く、体力的に厳しいサーキットです。体調が万全ではないペドロサは痛み止めを使用し、好スタートからオープニングラップ8番手につけるとポジションをキープしました。その後、前を走るカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が転倒し7番手に浮上。終盤はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)を追撃する熱走をみせました。

MotoGPクラス3戦目を迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が14位でフィニッシュしました。今大会は予選13番手でしたが、12番手のポル・エスパルガロ(KTM)がペナルティーのため3グリッド降格したことで、ベストグリッドの12番手から決勝に挑みました。しかし、スタート直後の1コーナーの混雑で大きくポジションを落とし、さらにリアタイヤのグリップに苦しんで序盤は19番手に後退します。その後、ライディングを変えるなどしてタイヤのフィーリングを改善し、ポジションを上げることに成功。14位でチェッカーを受けました。これで中上は、2戦連続でポイントを獲得しました。

予選20番手から決勝に挑んだトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は18位でフィニッシュ。予選7番手からオープニングラップ4番手につけたクラッチローは、6番手を走行していた8周目の最終コーナーで転倒し、再スタートを切りますが19位とノーポイントに終わりました。これで総合首位から4位へダウンしました。予選17番手から決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、思うような走りができず、21位でレースを終えました。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
マルク・マルケス「今週末は本当に全力を尽くしました。オースティンでは完ぺきなレースがしたかったので完全に集中していました。1周目から一生懸命プッシュしました。このようなレースはこれまでなかったと思います。今日は、これこそ正しい方向だと感じることができたし、それをそのままこなせました。マシンのセットアップが、かなり僕をサポートしてくれました。スタッフ全員が本当にいい仕事をしてくれましたので、お礼を言いたいです。昨日は少し体調がすぐれず、今日も完ぺきなエネルギーはありませんでした。しかし、いいレースができました。一人ぼっちでさみしいレースでしたが、こういうこともたまにはあります。昨晩、寝るときに戦略を考え、今日はその通りにしました。ウォームアップでは、レース序盤をシミュレーションして、新品のタイヤを使いフルタンクで走りました。それが戦略でした。最初からレースをリードしてギャップを広げたいとチームに話しました。最初の3周か4周はいつも以上にプッシュして、それからはアドバンテージをうまく使いました。今日は特別なモチベーションがありました。プレッシャーは大きかったのですが、そうしたプレッシャーは好きです。そのおかげで集中力をキープできます。最終ラップで、ニッキー(ヘイデン)の旗の前を通ったときは特別な感情になりました。この結果はうれしいです。チャンピオンシップにおいてもリカバリーできたし、これからヨーロッパラウンドが始まります。これからは安定した結果を出さなければなりません。なぜなら一番安定しているドヴィ(ドヴィツィオーゾ)が総合順位をリードしているからです。マシンのフィーリングはとてもいいです。これはカタールでもアルゼンチンでも同じなので、この調子で引き続きがんばっていきたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位)
ダニ・ペドロサ「レースを完走し、さらにポイントも獲得できて本当に満足しています。サポートしてくれたファンや、支えてくれたすべての人に感謝したいです。正直、ここへ来る前はプラクティスセッションさえ走れるかどうか分かりませんでした。厳しい週末でした。ほかのサーキットならこれほどまで努力しなくてももっとうまくこの状況を切り抜けられたと思いますが、このサーキットは非常に体力的に厳しいところです。痛み止めを使って少し痛みが緩和されても、いつものようにレースを楽しむことはできませんでした。そのため、力がそれほどなくても、いつもより集中しました。いいスタートを切ることができ、前のライダーたちにできる限りついていこうとしました。最後はマシンのコントロールに苦しみましたが、なんとか乗りこなしました。この結果はうれしいです。次のヘレスに向けて時間があるのでしっかり治したいです。へレスは好きなサーキットなので、どのくらいよくなるか様子を見たいです」

MotoGP リザルト

順位No.ライダーマシンタイム/差
1 93 マルク・マルケス Honda 41'52.002
2 25 M.ビニャーレス ヤマハ +3.560
3 29 A.イアンノーネ スズキ +6.704
4 46 V.ロッシ ヤマハ +9.587
5 4 A.ドヴィツィオーゾ ドゥカティ +13.570
6 5 J.ザルコ ヤマハ +14.231
7 26 ダニ・ペドロサ Honda +18.201
8 53 T.ラバト ドゥカティ +28.537
9 43 J.ミラー ドゥカティ +28.671
10 41 A.エスパルガロ アプリリア +28.875
11 99 J.ロレンソ ドゥカティ +31.355
12 9 D.ペトルッチ ドゥカティ +34.993
13 44 P.エスパルガロ KTM +37.264
14 30 中上貴晶 Honda +39.335
15 19 A.バウティスタ ドゥカティ +40.887
16 38 B.スミス KTM +48.475
17 45 S.レディング アプリリア +49.995
18 12 トーマス・ルティ Honda +51.115
19 35 カル・クラッチロー Honda +59.055
20 10 X.シメオン ドゥカティ +59.747
21 21 フランコ・モルビデリ Honda +1'00.513
RT 42 A.リンス スズキ +10Laps
RT 55 H.シャーリン ヤマハ +12Laps
RT 17 K.アブラハム ドゥカティ +12Laps
 

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