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オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

HONDA EV-neoとリトルホンダと数の暴力

2010-04-21 | エコ・アーバンコミュータ
4/14に発表されたHONDA EV-neoの概要です。昨年のTMSに出品されたEVカブより一回り太って、スクーターに近くなりました。気になるのは、ホイールもスクーター的に小径になっている事です。ホイール径とタイヤの太さが設計の肝のように思えるのですが。実際のユーザーを交えた議論が、2010年12月と云われるリリースまで続くと思いますが。リース契約になるという事ですから、まだコストが高いのでしょう。タイで作らざるを得ないのかな。ビジネスモデルの設定もギリギリまで続きそうですね。

    
           EV-neo プロトタイプ             
                                             

             
         EVカブ・・明らかにカブそのものの細く大径のタイヤ


EV-neo プロトタイプ 主要諸元
全長×全幅×全高 1,820×693×1,066(mm)
航続走行距離 30km以上(30km/h 定地走行時)
バッテリー形式・メーカー リチウムイオン電池・東芝製
充電性能 急速充電器使用時:20分で約80%充電(200V電源)
普通充電器使用時:約4時間で100%充電(100V電源)


 30kmという航続距離も、もう少しという気がします。
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 EV-neoを見て、技術的に高いレベルを狙い過ぎているのかなと思いました。電動で全て走行しなければいけないという前提があるのでしょうか。搭載量、航続距離が伸びる程バッテリー重量が増える。それにつれタイヤが太くなる。更に重量が増え、コストが上がる。そんなスパイラルに入らないでしょうか。
 そこで思い出したのが、リトルホンダ。カブを簡素化したような車体に自転車のペダルに細いタイヤ。簡便な移動手段としての割り切りを感じます。これとそっくりな雰囲気を持っているのが、今中国で大繁殖している電気自転車。電動でありながらペダルを持ち、電気が足りなくなればこいで行けば良いという見事な割り切り。これで良いんだと感じるか。技術的に低レベルだと感じるか。コンフィグレーションの見直し、ビジネスモデルの見直しがギリギリまで続くようにも思えます。案外温故知新でラッタッタのエンジンを下ろして、必要なものを順次付けていくと見えなかったものが見えてきたりして。
 
  リトルホンダ後期型PC50 自転車型のペダルがついてエンジン始動する
 「自転車に乗れるならリトルホンダ」というCMソングを思い出します
                
 中国で大繁殖中の電気自転車。ペダル付き。リトルホンダに良く似てます

 ダイハツ ソレックス
  何故かコルビジェの車を思い出します

 名車ロードパル
  これを1度裸にして必要な物を付けていくと・・・
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EV-neoとリトルホンダとカブとロードパルと中国の電気自転車。これらを並べてみますと、技術的なことより、暴力的とも云える数の違いに驚かされます。先ずカブの年間生産台数が世界中で500万台(2007年で4,725,048台)。中国の電気自転車が2007年で2138万台。この圧倒的数量に対して少量をリース販売しても、どれだけの影響を及ぼすでしょうか。特に自転車とも言え、原付とも言える中国の電気自転車。これが、中国の地域によって無免許でも乗れる。全くのごった煮状態で膨張していく。いずれ何らかの法規制をしないと事故や、廃棄処理で大変なことになるのでは。一方で、法規制が整備される前に、この数量に対して決定的な技術的回答を与えれば、主導権を握れる。その回答とは、現在よく報道されるのは、バッテリーの主導権を握るということでしょうか。私には、かって日本で主婦のスクーター需要が、一気に軽自動車に乗り移った様にコンフィグレーションの変化の方が大きいと思えるのですが。
 今思い出したのですが、初代スーパーカブを開発している時、完成したプロトタイプを見て藤沢副社長が「5万台売れるぞ」と言ったそうです。部下が「1年で5万ですか」。「いいや月だよ」。オートバイの生産台数がその程度の時代です。藤沢副社長の凄さを思い知らされます。一方で、カブのレッグシールドは、当時の日本で最大の射出成形部品だったみたいです。経営的、技術的先進性の両方が無ければ、これ程の成功は無かったでしょうね。
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