まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ローアングル

2019年11月04日 | 日記

公園のイチョウ並木をローアングルでパチリ。
ほぼ一年ぶりのローアングルです。
銀杏がもうこんなに色づいているとは思いませんでした。
訳もなくうれしくなってきますねえ。
もっとあれこれ撮ろうと思ったのですが
近頃はめっきり足腰が不如意でローアングルは10秒で終了。

ローアングルと言えば小津安二郎です。
正確に言えば「ローポジション」と呼ばれる撮影手法で
畳をなめるぐらいの低い位置からカメラを回し
出演者の心理描写や何気ない所作をを巧みに描く演出手法のことで
この独特のカメラワークで「東京物語」をはじめとする
数々の名画を世に送り出しました。
日本国内よりもむしろ海外で評価が高かった名監督です。

映画に限らず「低い位置からモノを見る」という姿勢は
対象に肉薄するという迫力があって
視点を変えることで映像にも書くものにも不思議な説得力が生まれます。
私も常々、そんな写真や文章をモノにしたいと思っているのですが
こればっかりは才能の問題でどうしようもありません。
しかし、何事もそうですが
ちょっと視点を変えるだけで違った景色が見えてくる。
そんなことはありますよねえ。
せめて今日は視点ならぬ気分ぐらい変えて
斬新な一日にしたいものですねえ。