【琴似】SAKURA BROWN

　地下鉄琴似駅からすぐ、スープカレー店「SAKURA BROWN」にて、ぶっかけ豚キムチのスープカレー、950円。琴似ZANGIという、ニンニクの効いたザンギをトッピング。
　駅からすぐ近くという立地だが、路地裏ということもあり、落ち着いたゆったりとした雰囲気の店内。土曜日のランチタイムということもあり、近所の人たちだろうか、家族連れの姿も見える。
　定番のスープカレーの他、季節限定のメニューもいくつか。どれも気になったが、中でもまた食べたいという声に応えて再登場したという限定メニューをチョイス。

　出てきたカレーは、具材がたくさん入ったスープとライスに分かれた通常のスープカレーとは異なり、そのままでも豚キムチ丼として十分美味しそうな、具材がすでに載っているライスと、スープの入ったお椀というスタイル。このスープを丼にかけていただくスープカレーだそうだ。
　サラサラとしたスープは、焦がしスパイスが浮いており、サラっとした中にもパンチの効いたコクを感じるスープ。ちょっと硬めのライスにかけると、まるでお茶漬けか、焼肉屋で食べるクッパのようで、サラサラと喉を通ってゆく。豚キムチや薬味と非常に相性が良く、どんどん食べ進んでしまう。
　スープカレーもいろんなお店が出来て、いろんなカレーのスタイルがあるけれども、これはまた良く出来てるなぁと感心してしまった。ここでしか食べられない絶品ぶっかけスープカレー、ぜひ定番メニューになって欲しい！


「SAKURA BROWN（サクラブラウン）」（琴似）
北海道札幌市西区琴似1条5-4-10 シティラディファンス 2F
011-688-6570
11:30～15:00、17:00～22:00
定休日：火曜日
http://www.sakurabrown.com/
★★★★

【川口】SHO-AN

　川口のスープカレー「SHO-AN」にて、チキンと野菜のスープカレー、880円。
　川口駅を降り、産業道路を少し歩くと現れるカフェ風のお店。こじんまりとした外観だが、入り口で注文と支払いを済ませ、店の中へ入ってゆくと、中は意外に広く、ゆったりとデザートなどを楽しむ人の姿も見える。

　カレーが到着。
　サッポロスープカレーを標榜するだけあって、ごろんと大量に入った野菜とスパイスたっぷりのとろみのあるスープ、ライスは雑穀米という札幌でもわりと王道のスタイルだ。
　オクラ、カボチャ、しめじ、ヤングコーン、ブロッコリー、人参、玉子などの野菜と骨付きのチキンというメンツ。トマトが前面に出ているスープは、ややあっさりめながら、スパイス感のあるスープに仕上がっている。辛さもほどほどに、トマトや野菜の甘味が際立っている。チキンもよく煮込まれていて、簡単にホロリと骨からほぐし落とせる。
　しっかり札幌スープカレーのクオリティが、しかもちょっとリーズナブルに味わえるのがポイント高いお店だ。
　近くには、雑穀米カフェの「SHO-AN2」もあり、そこでも札幌スープカレーがいただけるらしい。そちらではまた違ったスープカレーが楽しめたりするのだろうか。ぜひチェックしておきたい。


「SHO-AN（ショーアン）」（川口）
埼玉県川口市幸町3-8-7
048-446-7799
月～水：11:30～15:00、18:00～20:30
金・土：11:30～21:00
日祝日：11:30～17:00
★★★

【上尾】スパイスタウン

　埼玉県は上尾市にある「井上スパイス工業」の敷地内に併設してあるトレーラーハウス「スパイスタウン」にて、ホットチキンカレーと野菜カレーのまんぷくカレーセット、1050円。
　ミックススパイスやカレー粉、さまざまなスパイスやハーブなどを輸入・製造している井上スパイス工業の敷地内にあり、できたてのスパイスの直売や、スパイスを使ったカレーのイートインなどを行っている。
　さすがにスパイスの工場だけあって、直売コーナーのラインナップはすごい。さまざまなカレー粉やカレールウ、あらゆる料理に使えるハーブやスパイスの数々。まさに隣で作りたてというものもたくさんあり、試食用のスパイスを味見しているだけでも全然飽きないほど。
　工場見学なども行っているようで、家族連れなどの来訪も多いようで、カレーのほうは、いくらスパイス工場とは言え、マニア向けではなく、あくまで一般向けに作られているようだ。万人向けのオーソドックスなチキンカレーと野菜カレーで、スパイスの主張は極力抑えられている。マニアの人は、テーブルに備え付けられているガラムマサラやチリペッパーで調整するようだ。


「スパイスタウン」（上尾）
埼玉県上尾市上野491-1 井上スパイス工業
070-1455-5901
11:00～17:00
http://inouespice.co.jp/
★★☆

【高円寺】スパイスカレー青藍

　高円寺のスパイスカレー「青藍」にて、スパイシーチキンカレー定食、900円。
　東京のスパイスカレーも群雄割拠の様相を呈してきた感があるが、その中でいま最注目の人気店がこちら、青藍。オープンとほぼ同時に向かったが、すでに行列が店の外まで伸びていた。

　基本的にメニューはスパイシーチキンカレー定食とチキンカレー定食の2種類。それぞれ、定食と名のつかない、付け合わせが載らないメニューもあるようだが、ほとんどの人は定食をオーダーしているようだ。本日の付け合わせは、アンチョビキャベツ黒胡椒、キャロットクミンクルミラペ、大根マスタード、生パクチー、紫キャベツごま塩こんぶの5種類。
　店内で順番を待つ間、丁寧に準備をしている様子が窺える。カレーを温めつつ、手際よく惣菜を盛り付けてゆく。トッピングも幾つかあり、チーズなどは、大きなブロックから直接削って振りかけてゆくのが見た目にも楽しい。
　カレーが到着。スパイスの香りが立ち上り、否応なく期待が膨らむ。肉や野菜などのほかに、ほんのりと和風っぽい出汁の旨みも感じる、非常に旨みが凝縮されたカレーに、複雑に絡み合うスパイスの刺激があり、とてもレベルが高く、行列ができるのも頷ける。穏やかに旨みを底支えしているかと思えば、時にホールで存在感も出してくるスパイスの風味が心地よい。
　つけ合わせも総じてレベルが高く、箸休めの域を超えて、それぞれのアクセントの競演が面白い。全体的にスパイシーな作り方なのに、どこか和風の趣が漂っており、じっくりと味わえるような定食になっている。
　それぞれの味を楽しんだあとは、だんだん全部を混ぜていくと、至福の一皿のできあがり。
　流行のスパイスカレーにカテゴライズされているが、流行にかかわらずぜひ一度味わっておきたいカレーだ。


スパイスカレー「青藍」（高円寺）
東京都杉並区高円寺北2-41-15
03-5327-8342
11:30～14:00、18:00～20:00
定休日：火曜日・金曜日
https://www.facebook.com/bulueplate/
★★★★