Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

桜は水辺によく合う。

2008-03-30 19:40:53 | 東京さんぽ・春

(2008.03.29 千鳥が淵)

今年の桜は何かとてもせっかちな感じがします。
丁度先週末に開花したと思ったら、5日後の金曜にはもう満開、そして冷たい雨。
かろうじて昨日は千鳥が淵の桜を満喫できましたが、今日はもう午後からまた雨。

毎年思うことですが桜こそ、咲いたらすぐに全ての予定を棚上げにして桜を
堪能することに全力を傾けた方が良いですね。
「そのうちに・・」という言葉は桜には通用しないですね。
ぱっと咲き、ぱっと散る・・・。
その進退の鮮やかさ、思い切りの良さにはいつもながら惚れ惚れします。
又自身をそこに置き換え、「自分も桜のように・・・」とは思いますが現実には
なかなか、ねぇ・・・。


実は・・・・、日本は素晴らしい国です。

2008-03-24 22:35:43 | 東京さんぽ・春

(2008.03.23 小石川後楽園)

東京のあちこちで桜が咲き出しました。
毎年,この時季になれば咲き出すと分かってはいるものの、この年一番の桜の
蕾が一つ二つとほころび出すのを見ると、何とも言えない感動に包まれます。

それにしても、我々日本人の桜の花に対する思い入れの深さ・桜の花に寄せる
思いのたけは凄いものがあります。
世界広しと言えども、日本以外どこの国でその国を代表する全国ネットのテレビ放送や新聞が、
桜の開花が近づくにつれて「○月○日ですよ!」と開花予想日を何度も報じ、
その開花日当日にはアナウンサーが満面の笑みを浮かべて「今日、東京で桜が開花しました!」と
全国津図浦々に放送する国があるでしょうか?


桜に寄せる国民的な気持ちの高揚、ひいては四季折々の季節のヒダ(桜に始まり、
梅雨入り、梅雨明け、台風,月見、紅葉などなど季節の移ろいに対する感情の起伏)は、
日本人なら全国民的なレベルでその喜怒哀楽を分かり合える所が凄い。

・私たちは冬から春への季節の移ろい、年月の経過や自分自身の移ろい、などを
 桜に託し、その寄せる想いは奈良・平安の昔から多くの和歌に残されている。
・お花見は男女老若,貴賎に関係なく、江戸の昔から国民的な行事として
 自然発生的に続いてきた。
 桜の傘の下で飲むお酒の、なんと旨いことでしょう!
・一つの花、一つの季節的現象に対して、ここまで盛り上がり熱狂する国民は
 日本人以外には見当たらない。
・我々はまた、月が美しいと言ってお供えをし、月を見ながら静かに飲む。
 梅雨時には紫陽花が美しいと言って多くの人々が雨に打たれて紫陽花を見に
 古寺を訪れる。 なんと美しい心情でしょう!

この国は根本的に素晴らしい国、素晴らしい国民性なのです。
もちろん、少々難はあるけれど・・・ね。




フランソワ・クープランの「空想にふける女」

2008-03-16 21:46:57 | たまに聴くならこの一枚

(2008.03.16 御茶ノ水女子大学)

木蓮が一斉に咲き始めました。
これは紫木蓮(シモクレン)ですが、紫色のケープをまとった貴婦人を連想
させるその姿は、何とも言えず優雅ですなあ・・。

ところで、クラシック音楽にも一つ一つの音楽作品に女性を表す表題を付した作曲家がいます。
私の好きなフランソワ・クープランです。
クープランの膨大な数のチェンバロ曲にはすべて表題がつけられ、以前ここで
ご紹介した「恋の夜うぐいす」などがその典型的な例です。
またクープランのチェンバロ曲の多くには、「・・・な女」と言う風な表題がついていて何やら現代風ですが、
彼はバッハより古い時代の17世紀後半~18世紀前半・ルイ王朝時代の作曲家なのです。

例えば、
「おしゃべりな女」・・・第6組曲
「いじらしい女」 ・・・第18組曲
「空想にふける女」・・・第25組曲
「とげのある女」 ・・・第26組曲
という風にです。

一体、「空想にふける女」を、中世バロックの時代に生きたクープラン氏自身がどのような
「空想にふけりながら」この曲を作ったのか、誰かモデルはいたのか、など等
第一の大きな興味です。
第二の大きな興味はこのチェンバロ用の曲をカナダの才媛・アンジェラ・ヒューイットがどのようにピアノで
弾きこなすのかという点です。

聴いてみてびっくりです!
どの曲も何とも形容しがたい優雅さに満ち、クープランの音楽が部屋に流れた
だけで部屋の中に、みやびな豊かさが生れるような気がします。
私は特に第25曲集の「空想にふける女」と、それに続く「神秘的な女」が大好き
になりました。
「一体、クープラン氏はどんな女性をモデルにしてこんな曲を作ったのだろう?」
と思い始めると、ますます一つ一つの曲が謎に満ち、面白くなりました。

このCDはここ最近に聴いたCDの中で特筆に値するくらい良い感じでしたよ。











私の一年はこのようにして回る

2008-03-10 22:50:29 | 東京さんぽ・春

(2008.03.09 護国寺)

地下鉄有楽町線・護国寺駅からすぐの護国寺では今年一番のサクラが咲き出しましたよ。
それも境内あちこちの5~6本のサクラが一斉に、ですよ。
これってもしかしたらこの春東京で一番早いサクラの開花でないかい?

ところで、私の場合、1年が過ぎていく時間的サイクルは自分が興趣を覚える
自然の移り変わりと同じ歩調で変化する;

3月下旬   サクラの開花 
4月     新緑     
5月     山の残雪と新緑
6月     梅雨とアジサイ
7月     花火
8月     キャンプ
9月     温泉
10月    山の新雪と紅葉
11月    紅葉
12月    クリスマス

1月と2月は何をするのかって・・・? そう、私の場合・・・死んでます。

そんなわけで、3月も中旬に差し掛かった今、私はとてもとてもうれしい。
3月下旬のサクラの開花に始まり、6月のアジサイの咲く頃までの3ケ月こそ
が「私の季節」なのです。
「今日まで生きていて良かった」、「この国に生れて本当によかった」と
毎年思います。

ところで仕事の事はどう考えるのかって・・・?
いつ仕事はするのかって・・・?

そういえば仕事絡みのことは全く頭の中に無かった!


フォーシーズンズ・ホテルの春

2008-03-09 22:28:49 | 東京さんぽ・春

(2008.03.08 フォーシーズンズ・ホテル)

このホテルのフロントに置かれた巨大な桜の活け花は、このホテルを訪れる人
の目を奪う見事さです。
本格的な桜の開花にはまだちょっと早いですが、さすがは「フォーシーズンズ」
だけあって、このホテルがいつも一足早く季節の移り変わりに対して目を配るその感性はさすがだなと思います。

春はもうそこまで来ているのですね。

カンザクラと熱燗の関係に論理的考証を加える ・・・ ン?

2008-03-02 21:19:52 | 東京さんぽ・春

(2008.03.02 小石川植物園)

いよいよ3月になりましたね。

本日の東京の予想最高気温は12度。
真冬と比べると随分日中の気温は上がりましたが、まだまだ風が冷たくて
一冬ずっとお世話になった分厚いダウンジャケットはまだまだ手放せません。

そんな中、近所の小石川植物園では一本だけ桜が満開状態で咲いていました。
早春のこの時季、桜にはちょっと早すぎるのに一足早く満開に咲いたこの桜は
「カンザクラ」です。

今年の東京の桜の開花予想は3月22日。
この予想通りだとすれば、あと僅か3週間しかない!
早く満開の桜の下で「気の利いたお飲み物」を飲みたい!
寒空の下で見た美しいカンザクラから、思わず、カンザクラ⇒寒い⇒夜桜⇒
熱燗⇒飲みたいと、またしても意地汚い連想ゲームになってしまったのでした。