Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

ちょっとした、センチメンタル・ジャーニー

2006-02-19 19:41:11 | 東京さんぽ・春

場所:東京都豊島区・目白庭園(2006.02.19)


日曜日の朝、コーヒーを飲みながら「東京 花の名所12カ月」という
本を読んでいたら、「目白庭園」なる所で、早春に「サンシュユ」と言う
花が見れる、という記載がありました。
私にとって未知の花であるこの「サンシュユ」をぜひどこかで見たいと
思っていたので、すぐにその本を片手に目白に向かいました。

偶然、目白駅から「目白庭園」へ向かう道は、私がかつて(数十年前に)
目白に住んでいた頃の下宿に向かう道でした。
「あの頃、毎日、毎晩、何百回となくこの道を往復したんだなあ・・」、
「そういえば、一人で出掛けた残雪の奥秩父から、命からがら帰ってきて、
とぼとぼとこの道を歩いたっけ・・」とほろ苦く思い出しました。
もう殆どセピア色になりかけたあの頃の出来ごとを辿っているうちに、
「目白庭園」へ着いてしまいました。
(私の「目白時代」には、この庭園は未だありませんでした)。

目指す「サンシュユ」は未だ開花していなかったものの、私の頭上一杯に
広がった黄色の蕾みと、今にも花開きそうな芽吹きに、十分満足しました。



純和風の回遊式庭園の南向きの斜面には、たった今、咲き出したばかりの
ような「ボケ」の花が見れました。
フト気付くと、枯れ草・枯れ枝の灰色の地面から、様々な木や花の芽吹く
春の気配が感じられ、庭園の中は紅梅(ピンク)、ボケ(赤)、ロウバイ
(黄色)などの鮮やかな彩りが早い春の訪れを主張しています。
数奇屋風の庵(いおり)からは、練習中らしい琴の音が漏れ聞こえ、
なんとも良い感じでした。

因みに日曜日の午前中、この庭園(入園は無料)には30分くらい居まし
たが、私の他にはもう一組の来園者しか見かけませんでした。
目白駅からも徒歩5分と近く、ぜひ多くの花々が咲き出す4月頃に
お出掛けになったらいかがでしょうか?








良い音楽とは・・・?

2006-02-17 23:30:06 | たまに聴くならこの一枚
デューク・エリントン曰く、
「音楽には2種類しかない。 それはいい音楽と悪い音楽だ」。

とても意味深い、考えさせられる言葉です。
それでは、「いい音楽」とはどんな音楽なのでしょうか?
いろいろな解釈や言い分があるでしょうが、私なりに思うことは、
「人々に希望を与えられる音楽こそが、いい音楽」ということです。

ジャンルを問わず、「いい音楽」は人を感動で包み、この上なく良い気持
ちにさせ、停滞したり後ろ向きになっている心を解きほぐし、「明日も
頑張ってみようかな!」と肯定的な気持ちにします。
例えば、美空ひばりの歌声は、敗戦で荒れ果て希望を失った日本人の心を
(その当時の私たちの親たちの心を)どんなにか癒し、希望を持たせてく
れたことでしょうか。
そう、「いい音楽」は人を感動させる力、を秘めているんですね。
そして、「いい音楽に巡り会うこと。いい音楽に巡り会って大いに感動
すること」って、生きていく上でのかなり重要な部分なのだと思います。
(それだけでないのはもちろんですが・・・)。

私はその意味でも「いい音楽」が好きです。
そしてどんな音楽が希望を与えてくれるか、人々がどんな状態でどんな
音楽に出会うかは一人一人全く違うので、「良い音楽のジャンル」
なんて、全く無意味なことだといつも思っています。
それでも、(それを踏まえた上で)、バッハとモーツァルトは私に
とっての「かなり良い音楽」です。

特にモーツァルトについてですが、学生時代から、様々な曲を聴き続けて
きましたが、ヴァイオリンソナタ第24番はこれまで聴いたことが
ありませんでした。この曲はつい最近、あるきっかけで聴いて、
特にあの柔らかい第二楽章がどうしても耳を離れません。
「これは良い!」と思いました。

このブログを読んだ方で「その曲は未だ聴いて無いなあ」と言う方は
割りに多いのでは?(ヴァイオリンソナタとして,特に有名な数曲
からはやや外れているかもしれませんから)。
ぜひ、何はさておいても、第二楽章だけでも聴かれることを心からお薦め
しますよ。


table>モーツァルト : ヴァイオリン・ソナタ集
シェリング(ヘンリック), ヘブラー(イングリッド), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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東京には本当に緑が少ない?

2006-02-15 21:26:34 | 東京さんぽ・春

場所:東京都中央区・浜離宮恩賜庭園


この写真に見る、ミレーの絵のような緑したたる早春の光景は、
銀座・新橋から徒歩10分、汐留の高層ビル群から徒歩3分のところ
にあるのです、信じられますか?

小鳥は鳴き、水仙や梅は咲き乱れ、連絡船の船着場はかぐわしい潮の香り
に満ち、庭園内はのどかな光にあふれておりました。





「東京には自然がない、果てしないビルと車の群れ、工場、騒音、汚れた
空、・・・等など」と言われてきました。
(「東京」というのを「日本」と言う風に置き換えても良いと思います)。
だが、本当にそうなのだろうか? 私は大いに疑問に思います。

「東京には想像以上に多くの自然がある、また、自然を愛する人々も
ワンサカいる」というのが偽らざる私の感想です。
(マ、それに比例して自然に対し全く無関心の人々もこれまた多いのは
事実だけど、ね)。
春のお花見、秋の紅葉と、この大都会に住む人々は自然の変化を見て
誰も彼も浮き立ち、満開の花の下で歌い、酒を酌み交わし、自然の移ろい
ゆく様を心から楽しみます。
東京以外に、こんな大都会が地球上に、他にあるだろうか?

物理的にも自然は手を伸ばせば届くところにある一方、心理的にも
多くの人は、ただただ観念的に「東京では、自然は手の届かない距離にあり
それは仕方が無い」と心を閉ざしている。
心を開いてよく見れば、路傍に咲く雑草の花も様々な春を主張しています、
どんな画家も描けない自然の絶妙な色具合で・・・。

「自然が無い」と思い込むのは、余りにも観念的すぎる。
まずは自分の心を開いて、花を見たり鳥の声に反応する自分に気付いて
みたいね・・・。



小さな春を見つけた!・・・ フクジュソウ

2006-02-13 22:12:49 | 東京さんぽ・春

場所:文京区・小石川植物園(2006.02.12)


ここ2週間、「都内のどこかで咲き出したに違いない!」とこの花を
探しておりました。

折も折、日曜日の小石川植物園内を歩いていた私に顔見知りの職員が
「旦那、ここだけの話なんだけどさ・・・」とはいいませんでしたが、
何やら思いつめた様な表情をして、ひそひそ声で、「フクジュソウが咲き
始めましたよ」と告げたのでした。

「ホ、ホ、ホ、ホ、本当ですか!」とは言わなかったけど、
「ホ、本当ですか!」と、私は狂喜して教わった場所に急行したのでした。
そして、南向きの日当たりの良い斜面に自生している10株ほどの
福寿草(フクジュソウ)を見つけたのでした。

「幸福を招く花」という大変におめでたい花言葉の福寿草。まだ弱い春
の陽射しを一身に集め、気持ちよさそうに咲いていました。
それにしても、「どうして、こんな土くれの大地から、こんなに可憐な花々
が生まれるのだろう!」と改めて生命の不思議を感じました。




日本の春はこれだ!・・・・艶やかな寒紅梅(カンコウバイ)

2006-02-12 22:13:46 | 東京さんぽ・春

場所:文京区・小石川植物園(2006.02.12)


おほ空は 
  梅のにほひに
   かすみつつ
     曇りもはてぬ
       春の夜の月 (新古今集・藤原定家(ふじわらのていか)


何と良い歌ではありませんか!
思わず、梅のふくいくとした香りが漂ってきそうであり、同時に、目の前に
拡がるその景色をイメージしてみたくなる、絵のような世界ですね。

800年も前の日本人も、今日の私も、長い冬の後、やっと咲き始めた梅の
花をみて「うれしい!」と感じたその感性は同じだったのですね。
そのことに気付いた事が、私にとっては、さらにうれしいことでした。

 

癒し系ジャズの極致

2006-02-10 23:06:38 | たまに聴くならこの一枚
もう何年も前、寒い冬の夜、仕事帰りにフラリと入った小さなジャズバー
でこのCDに出会いました。

そこはとっても居心地のよい、ママさん一人のバーで、いつも「今、こんな曲
を聴きたいなあ・・」と思い始めるその絶妙のタイミングで、ママさんが
ピタリの曲をかけてくれたものでした。 今はもうありませんが・・。

その日、昼間からイヤなことが重なってすっかり気が滅入り、感傷的になって
いたのかも知れません。気がついたら、私だけしか客のいないバーにこのCDの
曲がゆっくり静かに流れ、柄にもなくポロリと涙が出始めた自分に気付き、
驚き慌てたのを覚えています。

冒頭の曲「Sonny Boy」を聴いて、その美しさ、そのゆったり感、
そのスムースさに驚かない人は居ないでしょう!
「こんなジャズもあったのか?」と私も最初は驚き、次第に、その間の
良さに酔いしれました。
それは6番目の曲「Nobody Knows The Trouble I've Seen (誰も知らない
私の悩み)」でも同じです。

このCDのタイトルは直訳すると「空が灰色の時」だけど、もっと深い意味は
「心がブルーな時に・・」とでも言えそうです。
事実、1曲目の極端にゆっくり目の「ソニー・ボーイ」の後、ややミディアム
テンポの曲が続き、6番目に再び超スローな曲・「誰も知らない私の悩み」
を聴く頃には、何とはなしに音楽に癒された自分を感じることになります。
そして最後は明るくはつらつと「マイ・ブルーヘブン(私の青空)」です。

このCDは、特に次のような人にぜひお勧めしたいです。

・何か、とてもゆったりとした良い気分に浸りたい人。
・癒しを求めている人。
・何らかの理由で、気持ちが落ち込んでいる人。
・考え事をしたい人。
・恋人同士、良いムードの中で見つめあって時を過ごしたい人。

いづれにしてもこの1枚のCDが得がたい良さを秘めた1枚であるのことに
変わりはありません。 

When There Are Grey Skies
Red Garland
Prestige/OJC

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黄金色の饗宴・・・・明月院のロウバイ

2006-02-07 22:19:28 | 鎌倉さんぽ

場所: 北鎌倉の明月院


いや、それにしても花の少ないこの季節に、これだけ多くのロウバイ
を見れるとは思いませんでした。まさに、満開!という感じで数10本の
ロウバイが咲き誇っていました。

この明月院というお寺は、ある花の旬の時期にはその花の美しさを
心から楽しませてくれるお寺であるようです。
アジサイの時には全山がブルー一色のアジサイ、紅葉の時期には寺全部が、
ホントにため息の出るほど美しいモミジに彩られる。
そして今もロウバイの花が・・。



生きとし生きるものは、こんなにも美しいのだなと改めて感じさせられ
ました。
真冬で枯れ枝・枯れ草ばかり多く、生命の動きをあまり感じにくい中で、
鮮やかな黄金色を主張する姿は、奇跡のように美しく、大変に感動
しました。



鎌倉は、渋い!・・・・マンサクの花(北鎌倉)

2006-02-06 22:44:04 | 鎌倉さんぽ

場所: 鎌倉市山之内の東慶寺


今にも雪が降って来そうな空模様。
吐く息は白く、手も凍りつくようなこの天気にこのお寺を訪ねる人は
殆ど私だけ・・?
でも、何もないこの季節に、凛として咲く花の何と美しいこと!
苔むした老松に瓦屋根、鉛色の空(見えない?)に映える春一番の香り!



純度100%の「和」って、気持ちいいですよね!
この写真の絵を見る限り、850年前でも現代でも、人がこの景色を見て
「良し!」とした感性は、そう変わっていないのでは・・?
(もちろん、今後も、ね・・。)



東慶寺の庭に、ひっそりと咲いていた水仙。
決して大きく主張する事はないが、可憐で、密かに見守っていてあげたい
存在。凛として気高い。





もう一息で咲きそう・・・寒桜(カンザクラ)

2006-02-05 22:03:43 | 東京さんぽ・春

場所: 東京都文京区の江戸川公園(2006.02.05)


我が家の近くに神田川が流れ、その流れに沿って約500mの遊歩道が
あります。休日の私の散歩道の一つです。

この遊歩道は桜の開花時期ともなれば、川を挟んだ両岸が見事な桜の並木道
となるのです。
まだ蕾みの硬いソメイヨシノをよそに、数少ないカンザクラだけが、もう
すぐほころびそうに、蕾がふくらんでいました。
ちょっと離れてみると木全体が淡いピンクに見えて、
とても風情がありました。

早く春にならないかなあ・・。

目を閉じて、構想を練ってます・・。

2006-02-05 14:51:21 | 日々徒然


初めまして、ブログ初デビューのユタカ(通称ユー君)です。
この世界に登場してまだ1ケ月半の僕ですが、皆さん、ヨロチク、ね。

僕の両親の住まいは長野県の安曇野にあるんだけど、真冬の安曇野は雪
と氷の世界で寒さが厳しいので、春になるまで、東京のママの実家で
過ごし中って訳なんだよね。

僕が今いるママの実家っていうのが、真冬の今でも25度もあって、
いっつもポカポカ陽気なのさ。だから、オッパイを飲むと、この写真みたい
に、すぐ眠ーくなっちゃうの。
この家のジージとバーバはすごく変わった人で,寝る時以外はいつでも
音楽を流している人なの・・・それも、ジャズ、モーツァルト、ディーン・
マーチン、と内容が支離滅裂で、僕なんかイヤんなっちゃうよ。
それからジージとバーバは、オバちゃん(ママの妹でまるさんていう人)と
3人でつるんで、いつも「ネ、安曇野へ引っ越そうよ」って盛り上がってる
けど、どうなるんだか・・・(もう3年も同じコト言ってるし・・)。

でも実は僕も、まだ見たことも無い安曇野って、すごく興味あるんだ。
こうして目をつぶって瞑想してると、残雪の常念岳、緑一色に広がる安曇野
の田園、おしゃれなカフェと城山公園の桜、などなど、いつも耳タコであの
3人衆から聞かされた光景が目に浮かぶようです。

あぁ、早く春の安曇野へ行きたいなあ。
さあ、安曇野へ行ってからの生活設計について、もう少し構想を練って
置くとしようかな・・ZZZ。