新宿を朝7時の京王高速バスで発つと10時10分には安曇野の玄関・松本に到着する。
目の前のJR松本駅から大糸線利用か、バスターミナル真後ろのトヨタレンタカーを利用する。
穂高駅前の貸し自転車「ひつじ屋」さんで、おいしいコーヒーとジャズを楽しみながらご主人から安曇野情報を仕入れよう(備え付けのサイクリング地図は誰でも分かりやすいスグレモノだ)。
安曇野ほど楽しいサイクリングが出来る場所はそうないのではと思う。
都会からここへ来て、駅からゆっくりとペダルを漕ぎ始めると、あっという間に辺りに
田園風景が広がる。
まるで違う国へ来たみたいに、穏やかな人の表情、緑のカーペットを敷き詰めたような広大な稲田、鳥のさえずり、清らかで透き通った川の流れ、青い空に白い雲、・・・。
訳もなくうれしくなって「サイクリングってこんなに楽しかったんだっけ?」と思う。
穂高駅を起点にして様々なコースを気楽に選べるが、どこにいても、雄大な北アルプス前衛の山々が目に入る。そしてこの辺りにはため息が出るほどおしゃれで美味しいカフェやレストランが数多く点在し、そのどの店も東京では絶対にあり得ない豊富な緑に囲まれ、ゆったりとしている。
かつて私がよく旅したスイスの村々に似ているが私は総合点でスイスよりも安曇野に高い点をつけたい。やはり、安曇野の風景や自然は人を寄せ付けない厳しさというよりは、人を包み込む優しさを持っているように感じる。