Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

新緑の京都へ ・・・・ ⑤ 夕暮の鴨川をぶらつく

2014-04-26 17:24:45 | 京都散歩

(2014.04.18 三条辺りの鴨川)

三十三間堂を出て、行くあてもないままに、緩い暖斜面の道をぶらぶら歩いていくと、鴨川に出ました。
早くも春の夕暮の気配が辺りに漂い、なかなかに良い感じです。
迷うことなく川面に近い遊歩道へ。

橋の上の雑踏とは打って変わって、川面は(写真の通り)歩く人もまばらで信じられない位に静かです。
ほんの数十メートルしか離れていないのに!

そのまま、川沿いの遊歩道を30分ほど上流に向かってブラブラ歩き。

東京都心の散歩と違って、ここでは市の中心でありながら、ほぼ180度川の上空が開けている!
このすがすがしい清涼感と開放感がたまりません!
また、暮れなずむ夕暮の雰囲気が最高にいい感じでした。

鴨川左岸にずらりと並ぶ全ての飲食店では、5月1日から始まる「川床」の準備で、桟敷席を広げるのに
余念がないようでした。
(あのスターバックスも然り、カフェレストランも然り、もちろん老舗の京料理屋さんも)。

この次はうんとお腹を空かせて、夕暮時の「床(ゆか)」をめがけて京都にやってこようっと・・。


新緑の京都へ ・・・・ ④ 「哲学の道」を歩く

2014-04-25 19:48:21 | 京都散歩

(2014.04.18 哲学の道)

何はともあれ、「哲学の道」という響きが、古都・京都というロケーションとも相俟って、素晴らしいです。

事実、哲学者・西田幾太郎は、哲学的なテーゼを模索し思索しながらこの道を散策したことでありましょう。
また、すぐ近くには京都大学があり、京大の学生達の散歩道としてもうなずける環境です。
ウィーン郊外・ハイリゲンシュタットにある、「ベートーベンの小径=Beethovengang」とも比肩し得る、良い散歩道ですね。

惜しむらくは、ここが有名になりすぎて、観光客が沢山来過ぎることです(私もその観光客の一人!)。
私がここに20年位前に来た時は、この道を歩く人はほんの2・3人しかいませんでした(雨の日だったせいかな・・)。

あの時の自分と、今の自分。
その間に流れた、20年という膨大な時間の体積。
そして、同じ道をこうして歩いている自分・・。

やはり、「哲学の道」は、ここを歩く人に自然に哲学することを強いるらしい・・。









新緑の京都へ ・・・・ ③ 「奥丹」でお豆腐料理のお昼

2014-04-24 20:38:17 | 京都散歩

(2014.04.18 「奥丹」)

お豆腐料理で有名な、南禅寺近くの「奥丹」で食事しました。

通された広い畳のお部屋の先客は、フランス人とおぼしき家族がいるだけ。ゆったりとした時間を過ごせました。
(もう午後2時を過ぎ、お食事時間を過ぎていたせいでしょう)。

柔らかい、オシャレなフランス語の響き。
和の雰囲気100%の部屋。
ガラス戸を通して見える、美しい新緑の日本庭園。
こうしたもの全てが、期せずして、非常に良い味わいを醸し出しています。

お料理の味?
「うーん・・・」といったところかな・・。(美味なのかどうか、よく分からなかったというのが正直なところ)。

それよりも、あの庭の美しさには心を打たれました。
この先、再びここを訪れるとすれば、恐らくあの静かな庭の佇まいに魅かれて、ということになるかもしれませんなあ・・。




新緑の京都へ ・・・・ ② 南禅寺~永観堂へ雨上がりの散歩

2014-04-23 21:06:09 | 京都散歩

(2014.07.18 南禅寺)

京都市営地下鉄・「蹴上(けあげ)駅」で下車して地上にでると、そこには、
雨上がりの4月の新緑が、目に眩しい程に拡がっていました。

「一番良い時期に京都に来たのかもしれない」という思いが、ひしひしと心にこみ上げてきました。
観光客の少ない裏道を行くと、至るとこに、せせらぎの音と鳥の声が聞こえ、視界いっぱいに
新緑が目を楽しませてくれます。
「京都に、そして、南禅寺に来て良かった」と思う一瞬です。

ウィークデー(金曜日)の朝、しかも、ついさっきまで雨が降っていたせいか観光客も少なく、
静かな南禅寺と、隣接する永観堂をゆっくり・ゆったりと楽しめました。

静かで、美しい、南禅寺散歩でした。


新緑の京都へ ・・・・ ① 木屋町通りの高瀬川

2014-04-22 22:12:41 | 京都散歩

(2014.04.18 京都・三条木屋町通り)

京都のサクラは、4月10日前後に散り終えてしまったようですが、「もし、ここのサクラ並木が満開だったら!」と
約10日前(4月10日頃)の木屋町通りを想像しながら歩きました。
まるで夢を見ているような、美しい、新緑の道です。

ここをこうして歩きたくて、西宮での姉のリサイタルの後、京都に二泊もしたのです。

高瀬川沿いに、無数のバーやレストランやカフェが続くわけですが、高瀬川は目線がすぐに届きやすい、
まるで手を伸ばせば水面に届きそうな近い位置にあり、そこが東京の桜の名所・目黒川の場合とは異なります。
また、この川沿いには幕末の歴史に登場する新撰組や坂本竜馬などの歴史的スポットも多く、否応なしに
心がときめいてしまいます。

大都会の中心街なのに、歴史に包まれ、自然豊かで、それでいておしゃれな魅力がいっぱいで、清流や小道が
ある町、京都・・・。

朝も昼も夜も、この高瀬川沿いを歩いて、飽きませんでした。




美しき一夜 ・・・ 春の西宮

2014-04-21 19:51:23 | ライブハウス・コンサートを訪ねて

(2014.04.17 兵庫県西宮市)

西宮市在住で声楽家の姉の、メゾ・ソプラノリサイタルに行ってまいりました。

私が、姉の舞台を初めて見、そして聞いたのは、私が中学生・姉が東京芸術大学声楽専攻科の卒業演奏で
モーツァルトのオペラ・「フィガロの結婚」に出演したときと記憶しています。
それ以来今日まで約55年の間、(最近はブランクがあるものの)姉の出演する数えきれないほど多くの声楽コンクールやリサイタルに
客席の一隅にて耳をそばだてて聴かせてもらいました。

そして、その私が、現在つくづくと感じることは、
・ 姉の歌は、聴く人の心を打つ「何か」を持っている、ということに尽きます。

その、「人の(つまり自分の)心を打つ何か」とは、何だろうかと考えてみると、それは
一方では、「ほのぼのと包みこむような暖かさ」であり、他方では、「ひたむきさ」ではなかろうかと思います。
この夜、兵庫県立芸術文化センター小ホールに集まった人々の多くも、恐らく、私と同じような
感じ方をされ、「素晴らしい時間を過ごした」との想いを胸に、それぞれの家路に就かれたのではないでしょうか。

二部構成の当夜のプログラムのうち、特に休憩をはさんだ後半部分の日本歌曲、その中でも特に
「別後」と、アンコールの「初恋」に、私は最も感銘を受けました。
(石川啄木の詩の「初恋」こそ、先年他界した母が最も愛した、姉の持ち歌とも言える一曲です)。

「美しいものを追求する」という一点に、自分の持てるすべてを投入し、人々の(私の)心にビンビンと響いてくる
姉の姿勢に改めて感動しました。

美しい、また、幸せ感に満ちた西宮の一夜でした。





新緑のご近所散歩 ・・・ 関口芭蕉庵

2014-04-13 21:30:18 | 東京さんぽ・春



(2014.04.13 文京区関口・芭蕉庵)

サクラは散りましたが、見渡せば世の中は、あまねく、目に眩しい程の新緑の季節。
いや、それにしても良い季節になりましたなあ。

サクラの咲き始める三月下旬は、まだ、ちと寒さが残る。
五月も中旬を過ぎると,年によっては、真夏のような暑さとなり、六月の梅雨へとなだれ込む。

そう考えると、四月の新緑の今、この数週間こそ、得難い季節であることに得心がいきます。
特に、萌え出たばかりの木々の芽吹きの美しさときたら、もう・・・。

自宅からフラフラと歩いてすぐの、本日のご近所散歩のお供は、もちろんウォークマンから流れるヴィヴァルディの
≪四季≫から「春」がドンピシャでした。


神代植物園は桜のサンクチュアリーだ!

2014-04-06 21:11:46 | 東京さんぽ・春

(2014.04.05 深大寺付近)

深大寺正門近く、お蕎麦屋さんが立ち並ぶ静かな道は、桜で埋め尽くされていました。
バスの車窓から見ると、沿道全てが、まるで桜の覆いをかぶせたかのように桜一色です。
夕暮れ時に、夢のようなこの道を、行ったり来たり静かに散策したいものだなあと、想像しました。

神代植物園の中に、桜の巨木が密生する小さな丘があります。
ここが私の大好きな桜のサンクチュアリーです。
巨大な桜の傘の中にすっぽり包まれて、ビールをグイグイ飲みも良し。
小高い丘のてっぺんの東屋から、桜の林全体を俯瞰するも良し(もちろんビールをグイグイ飲みながら)。

今日の私は約1時間、ビールを歩き飲みしながら、この天国のように美しい桜の丘の上も下も全ての
角度から堪能しました。
特筆すべきは、ウォークマンで聴いたテレマンのトリオ・ソナタがこの情況にドンピシャだったことです。
いつも聴いているこの曲が、満開の桜の中で聴くと、まるで違う曲のように聴こえました。






絶対に見逃せない桜スポット・・・・三鷹のICU

2014-04-05 22:00:04 | 東京さんぽ・春

(2014.04.05 東京都三鷹・ICU/国際基督教大学)

東京には美しい桜を観れる場所が沢山あります。

「美しい桜を見たければ東京が一番だよ」と地方の人に自慢したい位に、東京には桜の名所がギッチリと詰まっています。
それは何故なのか?

この東京という町には日本の人口のほぼ二割が集中しています。
人々の暮らすところに歴史があり、人の出会いも、愛も、別れも、怒りもあります。
そして、この桜の花くらい人の暮らしや、人の喜怒哀楽に密着した花はないでしょう。
この花くらい見る人の心情をストレートに反映し受け止めてくれる花はないでしょう。

私たち多くの人は、この花の劇的な登場の仕方と去り方に、自らの人生をなぞらえ、酔い、そして共感しますね。
私もです。

ところで、今日は中央線に乗って「武蔵境」で下車、バスに乗り換えて、ICU(国際基督教大学)へ花見に出掛けました。
ICUではこの桜の咲く数日のみ、全校を開放して一般の人が自由にキャンパスに入ることができるのです。



終点の「ICU正門」の一個前でバスを降り、ICUの正門へ至る約300mの桜の道を歩きました。
「天を圧する」という形容がそのままの、それはそれは美しい桜が続く並木道でした。
萌え出たばかりの新緑も、目に痛いほどにきれいでしたなあ・・。







上野東照宮の冬牡丹

2014-02-02 21:00:54 | 東京散歩・冬

(2014.02.01 上野東照宮・冬ぼたん園)

毎年、この季節には上野公園の中にある、上野東照宮脇の「冬ぼたん」を見に行くことにしています。
入り口は狭いですが、内部は意外に広く、売店では火鉢で暖を取りながら甘酒などを
楽しむこともできます。

寒さの一番キツイこの季節、時には雪の残る大地に、見事に咲いた牡丹の見事さに
感動しました。

藁の雪囲いがあるとはいえ、この寒さの中で、悪条件を克服して、よくぞこんなにきれいに咲いたものです。
逆境に耐え、その逆境を跳ね返すほどの美しさ、気高さ!

「オイラも、この冬ぼたんを見倣ってせいぜい頑張らなくっちゃ・・」と、
甘酒をフーフーと飲みながら思ったのでした。