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雑感や書評など

村上春樹/スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」

2007-01-19 22:12:48 | 映画評
貴人に情けなし


村上春樹氏の訳したスコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」を読了。

最初に読んだのは、大学生だったかな? 高校生だったかもしれません。新潮社版です。
いずれにしろ、感想としては「うーん、そんなでもないな。つまらないわけでもないけど」という感じ。


その後(もしかしたら読む前から知っていたかもしれませんが)、村上春樹氏が大絶賛している文章を読みましたが、「うーん?」という感じ。


で、今回、改めて読んでみました。


感想。
オレも年取ったなぁ。


十数年前には分からなかったことが、今は分かります。


「そう、誰しも、絶対に手に入れることができないものがある。」
ということ。

切り出してしまえば、ただそれだけのことを、時代背景・人物造詣・ストーリー展開・主人公のモノローグ(作者の思想)でもって、巧みに表現されている。


これだけの作品を、フィッツジェラルドは20代の後半で書いているんだよなぁ…………。
嫌になっちゃうね。

まぁ天才と比べたら、なんもかも嫌になっちゃうけど。


村上春樹氏の感想。
村上春樹「アフターダーク」
村上春樹「海辺のカフカ 上巻」
村上春樹「海辺のカフカ 下巻」


グレート・ギャツビー

中央公論新社

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