すんけい ぶろぐ

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クァク・ジェヨン「僕の彼女を紹介します」

2005-10-01 08:42:15 | 映画評
死んでも君を守ってみせる…………ってか?


久しぶりの休みに見た「僕の彼女を紹介します」。

無駄な休暇になってしまった…………。


ゆるい映画だ。

正義感が強くて乱暴な女性警官と、気弱だけれども誠実な男性教師のラブコメというか、ラブロマンスなんだが。


まぁネタをばらしてしまうと、途中で男性の方が死んでしまうんですよ。
その死亡の原因というのが、恋人の犯人追跡を助けようとして、現場に居合わせしまい、誤射されてしまう、というもの。

なんて強引なんだ………。

せめて、男性も警官という設定にしてしまえば、この強引さが緩和されるのだろう。
が、警官同士の恋愛劇としてしまうと、映画の中で警察という比重が大きくなってしまい、ラブ度が落ちてしまうから、仕方なかったのかもしれなが。
それにしても、なんだかなぁ………。

他にも、ストーリー展開が、あまりに唐突で。旅行中に落石に遭うシーンにしても、「おれの前世は風だ」とか言い始めることにしても、投身自殺をしようとして家出少年にからまれる場面にしても、突然始まって突然に終わる。物語の進展に、ほとんど意味を与えていない。(「おれの前世は風だ」は、まぁ重要な伏線ではあるけれどもね)

その最たるものが、双子の姉の設定。

この女性警官には、双子の姉がいて、子供のころには、よく入れ替わって互いの面倒なことを引き受けてもらっていた。
で、高校の卒業式に、姉にピアノの演奏を頼んだところ、偶々交通事故で死んでしまった。
そのため、彼女は姉の意思を継いで、警官になった、…………という設定。

このシーンを見たときは、「あぁなるほど。彼女は、本当の人生を歩んでいないんだ。この男性と出会うことで、自分の失った人生を取り戻していくんだな」と思ったのですが、それ以降、この双子の姉の死により自分の人生が変わってしまったという設定は、全く活かされず。

うわぁー、メチャクチャ蛇足なエピソード…………。


まぁ、無駄に涙を流したい人には、音楽やら女優の叫びやらで盛り上げてくれるので、お勧めします。


追伸
最後に出てくる男性が、無駄に不細工で、そこは結構笑えました。

僕の彼女を紹介します 通常版

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