★「愛と青春の宝塚」＠新宿コマ

新宿コマファイナル公演「愛と青春の宝塚」観劇

　　新宿コマのＯＧ公演といえば、
　　最近は、鳳蘭さんの“狸組”を思い浮かべ（笑・・・感想コチラ

でもこの作品は、太平洋戦争中の宝塚歌劇を題材にした
青春群像の“本格ミュージカルでした！”

この作品主要キャストを、
宝塚ＯＧがＷキャストで演じるのも話題、昨日３日夜は、
＜紫吹 淳、貴城けい、大鳥れい、紫城るい＞版

９月に、制作発表記者会見を見学してます・・・（こちら

あのとき、脚本家の大石静さんが、
“既に脚本は完成！中身はギュッと詰まってる”
と、話されてましたが

ほんと、二夜５時間のドラマを、歌と踊りを入れ
鈴木裕美さんのテンポのいい演出で
『上手い具合にミュージカル化したな～』って。

鈴木さんによる演出は、宝塚における独特の“厳しい規律”さえ
“お掃除ソング”でミュージカルシーン処理し軽快。

あのドラマでも印象的だったリュータンの“すきやき好き！”は
“すきやきソング”として、歌って踊るコミカルナンバーに！

この歌、その後２回ほどショートバージョンで
“効果的に使われます”

最前線まで慰問に行った満州で、
野生オオカミにおびえながら、健気にも
“すきやきにして食べちゃうぞ！”
置かれた状況のあまりの変化に、同じ歌でも印象がまったく別
だから・・・
最初のロングバージョンは、ちょい長めでも我慢して～

どちらかというと明るく描く一部にくらべ
宝塚大劇場閉鎖から敗戦へとつづく二部は、
“死”と隣り合わせの現実に翻弄されていく場面が多く
やっぱり・・・泣かされました。

出演者では・・・

パワフルトップのリュータンを演じる紫吹淳さん
時にコミカルに、時にかっこよく
「声・振り・姿」で魅せ、さすが～～。

タッチーこと橘伊吹は、貴城けい
登場は、リュータンのステージに、靴をぶつける少女時代。
少女の置かれた必死さを、あの目を生かし・・・。
タッチー役が、カシちゃんの硬質な演技と合っててとってもいい！
（舞台で見ると、カシちゃんって、ホント美人なのよね）

ほか「大鳥れい」のトモ、「紫城るい」のベニ！二人とも好演。



男性陣では・・・
影山先生の石井一孝さん！
やっぱり歌がうまいの。
それに台詞が関西弁のため？
あの影山という人物に妙に説得力があるの・・・
（ワタシは、東京ものなので
　関西弁を聞き分けできないということもあり？

石井さん（歌は当然でも）、
お芝居の部分で“えぇ～やん！”

速水中尉の本間憲一さん
実は、観る前は「なんで速水中尉が本間さんなの？」派でしたが
あのタッチーとの船の場面の“ミュージカルバージョン”で合点！
本間さんのダンスが観れますから！

カシちゃんとの背に高さへの心配も、すっかり解消。

オサムの佐藤アツヒロ
ベニとの場面で、“ならなきゃいけない夢”を語るオサムくんが健気。
ちゃんと中学生に見えました(笑

ラストは、終戦を迎え、新しい時代への希望で終わる舞台。

みんなモンペ姿であいさつ・・・で幕。
「これで終わり？！チョイさみしいな！」と思きや

真ん中で紫吹さん、
５２年の幕を下ろす新宿コマへ私たちの思いを表したいので
「異例の７分間という休憩をいただきます」
というあいさつの後、再び幕が上がり
出演者がカラフルな衣装でフィナーレダンスを！

男性出演者もダンスダンス！
本間さんや佐藤さんのダンスのキレに拍手
石井さんも、控えめながら踊りますよ。


最後は、新宿コマ独特の３段の
“回るデコレーションケーキ”みたいなセリでポーズ。

「あ～～これこれ！」
いや～～楽しかったです。

 

そしてそして、
スタンディングで幕のすぐそのあと
るんぱさんの司会で、ぶっつけ本番ステージトーク
（長いコード付きのマイクが、いかにもぶっつけ風

出演は、りかちゃん、かしちゃん、みどりちゃんでした。

そうそう！カシちゃんが、
「今日は宙組の同期と下級生が来てくれて・・・」
って言ってましたが、そうなの？
そういえば、茶髪・金髪チラホラ見かけましたが
（気付かず残念

るんぱさんとりかさんは、同期ならでは！って感じで
遠慮がない掛け合いも。
（るんぱさん！“質問受付箱を次回から置こうかな？！”って。


ホント！おまけ付きで、お得でした


華やかな２階ロビーは
初日があいたばかりなのでお祝いのお花がいっぱい…

追記：リピート観劇
２回目（紫吹・貴城・大鳥・映美）
３回目千秋楽（湖月・貴城・大鳥・映美）