★「嫌われ松子の一生」第７回

「嫌われ松子の一生」第７回
公式は・・こちら

仮釈放された松子。
しかし、弟とは絶縁状態。もちろん身元引受け人さえ拒否、あの床屋の島津も 、「事情により、辞退させていただく」 旨を刑務所に提出していた・・・。

しかし・・出所後、松子が向かったのは、床屋の島津の店だった・・。待っていてくれるものとまだ信じていた？普通この“辞退”という言葉で、相手の事情を斟酌できそうなもの・・。現実を見るまでは、“夢を見ていたかった”みたいです・・

現実を突きつけられ立ち去る松子に、
「待っていたんだ～～でも、見かねた
近所のみんなが心配して・・・
松子のことを忘れたことはなかった」
という島津。
「・・私なら、全然大丈夫だから・・」

＜大丈夫なんて言葉を口にする人間が
　大丈夫なはずはありません・・
　でも、すべては遠い過去になったのです。
　これでもう思い残すことはありません・・＞
松子の独白が今回も、イタイ


そして、刑務所の美容室と名前が同じだからって、銀座の美容室に飛び込み、
“雇ってください”・・唐突な行動力

この美容室の先生とのエピソードは、映画にないところで、秋野暢子さんの、ちょっと親分肌の先生・・今回のスパイスになってました
 
しかし、松子・・。
なまじ腕が良いだけに、同僚に妬まれた上、偶然店のお客として再会しためぐみとの会話を聞かれ素性を怪しまれる羽目に・・・。一旦罪を犯した人・・それも、覚せい剤中毒に殺人という前科に、それこそ
『シャバの風は冷たい』

めぐみとの再会のエピソードも、映画とチョッと違うような～～。
映画は、再会の段階で、めぐみは既に“ビデオ女優”として吹っ切れていた感じだったけど、テレビでは、まだポルノビデオに出る前で、めぐみに“迷い”がある段階なんですよね。

出所後の“ストリッパー体験”を語るめぐみ役の小池栄子さんの背景は、キラキラとした噴水に。ここで、ダンスをするのは好きだったから辛い事もあったけど“それなりに楽しかった”というシーンを・・。

あの時“ビデオ”に出る決心をしていたんですね～～。
このめぐみの“アダルトビデオ出演”も、パートナーである夫の会社の為・・だから強い。ビデオを見せにきて泣きながらケーキを食べる涙・・小池さんも内山さんも涙は・・台詞よりも全てを語っているような。 


今回も昨年秋の「大奥」に続いて、“小池栄子と内山理名コンビ”は、持ち味が違う分個性的で良いですね・・

 
そして、店での立場から、めぐみにさえ
「もう店に来ないで ・・」
と・・それでも
「何かあったら力になるよ」
っていうめぐみの言葉、松子の心に届いていたのかな？

ラスト・・
“転落のキッカケ”龍洋一に再会してしまう・・・
忌まわしい過去をいくら振り払おうとしても
逃れられない運命にあったのかもしれません
という独白・・「あ～～ぁ」ということで次週へ

それにしても、テレビのマッタリ展開には、内山さんのウエットな演技が、合っているのでしょうね。
映画は、登場の度にイメ・チェンする松子の人生に、最強“中谷美紀”の無機質な感じの演技がピッタリだったけど・・。

蛇足として・・・今回も現代の明日香と笙のパートは何とかならないかな～～～

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