今年9月までのカンボジアの魚輸出は1,099トンで昨年の2,123トンから大きく減少しているとのことです。プノンペン・ポストの記事ですが、「水産品輸出」なのか「魚」だけなのかはわかりません。
減少した原因は国内需要の増大で、漁獲量の減少ではない様子です。国内需要は年間50万トン~60万トンで「輸出よりも国内需要が優先される」とのこと。
不法漁獲の取り締まりと広範囲な洪水の影響によって、来る漁獲シーズンの間には輸出量が20%増加するだろうとの見込みだそうで、不法漁獲が大きな問題となっているようです。35のプライベート漁場の閉鎖、漁獲のための森林伐採の減少がポジティブな要素として挙げられています。
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011102152266/Business/kingdoms-fish-exports-in-decline.html
今年、魚の国内需要が増えたというのは豚肉価格高騰の影響でしょうか?
漁獲量と養殖を合わせてベトナムの水産品は月に50~60万トン。カンボジアの海岸線の短さや水産養殖の未発達を思うと、それでも輸出余力があるということの方が評価されるべきかも知れません。
カンボジアは、海岸線の短さに比べ水面積が2.5%あり、ベトナムの1.3%の2倍ほどです。多くはトンレサップ湖が占めています。そのため漁獲量は淡水魚の比率がかなり高いものとなっているようです。
プノンペンの中央市場には思いの他多くの生鮮魚介類も並べられていました。カニ、イカ、エビなどの海産品も少なくありません。