チキョバ

日々の文言のるつぼ。

『ゴールデン・デイズ』1巻 高尾滋

2006年04月22日 16時34分07秒 | 読感

大正と目に付いて衝動買いしてしまった1巻。
なのに1ページ目からなんか見たことあるよ。
そうこれは花の舞ホテル。もとい、旧松本健次郎邸。
、、、またかい。

有閑倶楽部では違う資料っぽかったけど、これはおそらく日本の洋館第2巻から。
『ゴールデン・デイズ』1巻p78の4コマ目もそっくり同じアングル。


(藤森照信、増田彰久『日本の洋館第2巻 明治篇Ⅱ』p90)

屏風とか絵の配置まで同じだー。
1巻p95の暖炉もこの写真からと思われます。
他にもみつ君の部屋の照明とか祖父の高輪の屋敷の居間続きのサンルームとかも、
なんかすごい見たことある~けど日本の洋館他5巻を探すのはまたの機会に。

高尾滋さんは今までなんとなく気になってた作家さん。
で今回衝動買いで初めて読んでみて…
……おもしろくなくはないけど、いまいち?
大正というのに惹かれて読んだからかもしれないけど、
みつ君より仁や百合子の方がはるかに現代的な気性なのが気になった。
子爵家の令嬢が着物で足振り上げるって、、えええー。
みんな綺羅の環境で生まれ育ったとは思えないほど感情の起伏激しいし。
まあそれはデフォルメでいいかもしれん。
でもさー、春日仁は伯爵家の子息って。仁って。
亜伊子の伊は伊太利亜の伊(梨本宮伊都子妃がヒントか)でいいけど、
華族の子弟の名前に「仁」って。宮家じゃないのによいの?
皇族に近い存在だからこそ避ける字だと思ったけど。うーん。あるのかな。
でも一番気になったのは仁のイタリア人の母。なんて華奢な西洋女だよ…。

最新2巻も買ってあるけどあんまり急いで読む気しないです。
タイムスリップする主人公が仁で、慶光本人と出会うような話なら読みたいのになあ!
もしくは16歳の慶光が主人公で、タイムスリップしてきた仁を迎える、とか。
なんにしても、あんまりBL色ない方がおもしろいと思う。
なんで大正の華族の子息が人前で男にキスすんだよう。
光也(より慶光)儚げな色気があるのにそういう展開はもったいないと思うの。

もっと大正を期待せずに読めば星4つぐらいなのかもしれないけど、
光也のお母さんが中途半端に怖いのももったいない1巻は☆☆かな。
でもこの頑なな読み方が加齢のせいかと思うとかなり哀しい私です。。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アニメイトに! | トップ | 可愛いだけじゃ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読感」カテゴリの最新記事