先日、 京都太秦にある映画をテーマにしたレジャーランドに行ってきました。本当に久しぶりだったのですが、私が持っていたイメージとは随分違っていました。何となく時代劇をテーマにしていると思ったのですが、入り口の建物二階に上がって、まったく違うテーマを持っていることに気付かされました。このレジャーランドのグループで持っているヒーローキャラクターが、実寸大でズラリと展示されているのです。正直言って大興奮です。
スーパー戦隊シリーズではアカレンジャー、スペードエース、バトルジャパン・・・と初代から現在までの歴代レッドが勢揃い。宇宙刑事ギャバンをはじめとするメタルヒーローもいますし、仮面ライダークウガ、アギト、龍騎・・・といった平成仮面ライダーもズラリ。ものすごい密度で、ヒーロー達が集まっているのです。残念ながら、プリキュアはいませんでしたが、おジャ魔女どれみたちが並んでいました。
「うぉぉ~っ、すげぇ!」
これで、彼らがちょっとでも動いてくれたり、セリフが流れたりしていたら、もの凄いと思うと同時に、「うん?そういうのどっかにあるぞ!?」と思ったのです。
そう、ディズニーランドやユニバーサルスタジオ。
そう思ったら、いろいろと重ねて見えることがたくさんあるのです。その館内は、ちびっ子たちが、お面をつけてウロウロと歩き回っています。それだけでは、ありません。ちびっ子のお父さんが、仮面ライダー555の帽子を被っていたりするのですが、それが「かっこよく」見えてしまうのです。そこには、ディズニーランドで「ミッキーの耳をつける人々」がいるのと似たものを感じます。
そう言えば、東京ドームシティのスカイシアターに、ゴーオンジャーショーを見に行ったときも、ゴーオンジャーの「変身2トップスパジャマ」を着た「おともだち」がたくさんいました。そして、そこで流れる「炎神戦隊ゴーオンジャー」の音楽を聞きながら、お父さんたちが、思わず一緒に歌ったりしているのを見るのですが、それはそれでアリな世界なのです。
そうだ!ここは、別世界なのだ!
そう思うと、せっかくこうした娯楽施設があるのに、その世界にどっぷりと浸らせてもらえてないことに、とても残念な気持ちになるのです。ディズニーランドやユニバーサルスタジオは、ちょっとしたネタでも、それを利用しつつアトラクションにしたり、それらの変身グッズ的なもの売り出したりして、仮想の別世界を演出しているというのに、日本はこれだけのコンテンツやキャラクターを抱えながら、とてももったいないことをしているのではないかと感じてしまったのです(「日本に眠る宝物」参照)。
同じようなことは、そのレジャーランド内の建物の外でも感じました。園内のつくりは、江戸時代になっているので、建物はもちろん、役者の方々やアトラクションはそれらに合わせて作られていますが、入場者が広く参加できるようにはなっていないように思うのです。園内で、結構なお化粧と衣装を纏うことで、自分自身もその世界に入り込むことはできますが、ディズニーランドのように「ちょっとミッキーの耳を・・・」といった感覚の簡単な変身は難しいようです。
そして、つくづく私は思うのでした。
アメリカに学べば、日本の文化や歴史をもっと楽しめるはずっ!
日本独自の文化やコンテンツの世界に浸れる娯楽施設があるべきだっ!
そういうテーマを仮想世界として、存分に楽しめるレジャーランドが、日本や世界にできることの必要性を感じながら、プリキュアのお面を頭に載せた私は、現実世界の場違いな帰りの電車に乗ったのでした。
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