犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ズボンの上からパンツを履くの技

2019年12月15日 | 介護ウチのバヤイ

「志村けんのだいじょうぶだぁ」が一番ノッていた頃。
年に一度、舞台公演を行っていた。
「ごご五時の夫婦」の中で、志村がパジャマのスウェットの上から
水泳パンツに着替える、ということをやっている。

https://youtu.be/2VFK_qAAJXk?t=442



後に雑誌のインタビューだったかで、
あの着替えはミスター・ビーンがやっているのだ、と志村は答えている。
他にも、ミスター・ビーンの無言コントはいくつか真似しているようだ。



調べてみると、Friars bayのPeacehaven cliffsという崖らしい。
ロンドンから南へ20㎞あまりの所だ。

ミスター・ビーンは数十メートルの高さの崖を削って作られた九十九折りの階段を降り、
海岸に立つ。
良い眺めだ、ひと泳ぎしようか、と海水パンツを取り出すが、
意外や、先客がサングラスで日光浴を楽しんでいる。
人目を憚って、ミスター・ビーンはズボンの上から海パンを履いて、
じたばたと悪戦苦闘してズボンを抜き取る。

https://www.youtube.com/watch?v=ZWCSQm86UB4

スウェットのようなやわらかい生地ではないところが
本家の強みか。



[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
薬の切れる夜間は身体の動きが悪い。
転倒の危険が有るので、トイレには行かず、
夜間の排尿はおむつの中にすることにしましょう。

ショートステイから帰って来ると、
家での生活ルールを忘れているのか、いつもと違う行動が多くなる。
対応がたいへんだ。

朝5時過ぎ、階下で音がする。
ベッドから起きて、部屋を出て、歩いている様子だ。
見に行く。

トイレに行こうとしているので、
薬が効いていないと転倒の危険が有るからベッドから離れない約束だ、
と説明し直す。
「でも大きいほうが出たくなった。」と言う。
ではポータブルトイレで、と言っても「トイレでしたい。」と言う。

ポータブルトイレで大便をしたのは初めてだ、
と、その前の日に言っていた。
そんなことはない。
何度もポータブルで用便している。

したくないから、してもしたことを抹消しているのだろうか。
ただ忘れているのか。
認知のゆがみか。
どういうことかは明確ではないが、事象として、
ポータブルトイレで大便をしたことが無いと思っている。

結局、「ここまで来たんだから」とか「これで最後にするから」とか
今までにも聞いたことの有るセリフをいくつも言うので、
そのままトイレに行かせた。
なんだかんだと言い合いが有ったせいで、ウンコはすっかり引っ込んでしまい、
おしっこだけしてベッドに戻ることになってしまった。

薬の切れた状態なので、ベッドに入るところまで介助する。
寝直す時間は無い。



数十分後に来た介護士さんによれば、
23時に巡回に来た時も、母はトイレに立っていた、ということだ。

しかも、片足はズボンを履いたままリハビリパンツ(大人用紙おむつ)を履いて、
動きが取れなくて格闘していたそうだ。

介護の現場で、少しの時間と手間を省くため、
片足だけズボンを脱がせ、上からリハビリパンツを履かせ、
ズボンの足をうまく抜いて履かせる、
という方法が有るそうだ。

誰かがその方法で介助したから、
自分で真似してやってみようと思ったのではないか、
と、その介護士さんは言う。

なるほど。
あ、じゃあショートステイの時にその方法で履かせてもらったことが
有るのかもしれませんね。
ああ、そうか。

なんてな会話が有ったのだが、
とにかく私の脳裏には常に志村けんとミスター・ビーンの様子が浮かんで
離れない。
困ったものだ。


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