犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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神津凛子『スイート・マイホーム』

2023年09月11日 | よみものみもの
怖い映画が苦手だ。
たいして怖くない話でも、私は怖がる。
映像化していることも怖いし、
音の効果も怖いし、
音楽だとか、カメラの切り替え方とか、特殊メイクとか
まるごと怖い。

だから、観ない。観ないよ怖い映画は。



それでも、読めば面白い場合も有る。

映画で貞子が大流行りした時も、
とにかく観なかった。

何年も後になって、『リング』を読んだ。
面白い!
続けて、『らせん』『ループ』と三部作を読んだ。

鈴木光司作品に興味を持ち、勢いに乗って
『仄暗い水の底から』も読んだ。

やっぱり怖くなって止めた。
でも、『ループ』にも現れる、家族を守るストレートな男性像は
ジェンダーがこじれまくっている私にも清々しく、好きになった。

そう、読めば面白い場合も有る、と
この時に強く思った。



ミステリー自体は嫌いではない。
しかし、あまりに残虐な殺人が出てくるとか、
あんまりおどろおどろしいとか、
犬が虐待される話だったりすると、
イヤな感情がなかなか抜けないので困る。

ただあくまで映像よりはずっとマシなので、
よくできた作品なら映画で観るよりは読もうと思う。



というわけで、6月下旬に
『スイート・マイホーム』を読んだ。

you tubeだかTverだか忘れたが、何かの折に
映画の予告編を見たのだ。
「衝撃のラストシーン!」みたいな煽りに煽られた。
気になるじゃないのでも絶対に映画は観たくない。

素早かったので、図書館で予約待ちも無く借りられた。
映画が公開されたら予約がいっぱい付くかもしれない。

果たして、
すごーくイヤな読後感であった。

小説の映画化は、ラストが改変されたりすることも有るけれど、
この作品に関してはきっと原作そのままのラストシーンなのだろう。
やれやれ。

私は絶対に観たくないけれど、
視覚・聴覚・なんとなくの感覚に訴えるタネなので、
きっとお好きな方にはたまらない映画に仕上がっていることだろう。
あ、もう公開されているのね。
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