犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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摘便に至るまで

2024年01月19日 | からだ
いっくら気張ってもウンコが出なかった時にどうするか。
もうそこまで来ているのに、最後の門をくぐり抜けられないのだ。



まず、私の排便事情を知っていただこう。

酒を飲み過ぎると、翌日の便がゆるくなる。
アルコールの影響で、腸が動き過ぎて通過が速くなるのか。

子どもの頃はいくら食べ過ぎてもお腹を壊さなかった。
しかし、中学一年の時に牡蠣にあたって以来、下痢がちになった。
今は毎晩、酒を呑んでいるけれども、過ぎないようにしている。

一方、子どもの頃からオナラが多かった。
今では、他人様の家に行った帰りや、友達が家に来た後など、
ガスで腹が張って痛くなったりする。

朝起きて、20分以内には便意が来る。
この意味においては快調だ。

しかし、オナラが多いのは改善したい。
そこで、腸内の菌様に頼ろうと考え、
菌ものの錠剤を試みている。
ミヤリサンつまり宮入菌や、酪酸菌・乳酸菌・糖化菌を含むビオスリーで
変化が出る。

ところが、ミヤリサンを飲んで便がしっかり固まると、
途端に出しにくい。
日頃、きばる必要が無いせいで気張り力が弱まっているのだろうか。

きばって出ない時は、手で会陰部を押さえる。
すると、するすると出る。
この内側が淀みになってしまって出にくくなっているのだろう。
そこの筋力が弱いのか。
もっと鍛えないと、フツウの固さの便に耐えられないか。



朝起きて、トイレに行って出して、そしてすぐに犬の散歩に行く。
歩いて10分あまりのドッグランに行くと、
犬はフェンス際を一周嗅ぎ回って、場所を定めて、排便する。

ころころとした便が、3部に分かれて出る。
私はそれを3段切り離しロケットと呼んでいる。

ウーゴが排便するのは、一日にその1回だけだ。
夕方の散歩では落ち着かないので排便はしない。

つまり、私も飼い犬も、朝の排便習慣がよろしい。

が、競合する。
お互い、朝起きたら早く排便を済ませたい。
犬は早く散歩に出たいが、私は自分のトイレを先に済ませたい。

すぐに出そうなほどの便意が有れば自分を優先する。
そうでもない時は、犬の散歩を優先する。



朝、犬の散歩に行って帰ってから、便意が訪れ、トイレに入った。
確かな存在感が有る。
いきむと直腸に進んで来る。

さあ出たまえ。
と気張るが、
出ない。

いつもなら会陰部を指先で押さえると出るのだが、
それでも出ない。

洋式の便器はいけない。
しゃがむ姿勢にならないと、中の筋肉の腱が
直腸の通り道の邪魔をしてしまう。

15年くらい前に、母の介護のために取り付けた手すりにつかまって、
私は便座の上に乗ってしゃがんだ。これでどうだ。

ダメだ。

肛門に引っ掛かっている便が有る。
ペーパーで包むようにして摘まんで、取り除く。
そいつを取れば次が出るかと言うと、そうでもなくて、次がまたつっかえる。



もしかすると昨日、もしかすると昨日一昨日と二日連続で、
私は犬の散歩を優先して、自分の排便をおろそかにしたんだったか。
日が経って、水分が大腸で再吸収され、便が硬くなってしまったか。



格闘すること30分くらい。出ない。
硬過ぎて、出てこないようだ。

要介護の母は、若い頃の便秘がひどくなっていた。
3日出なかったら、看護師さんに浣腸してもらったり、
あるいは摘便してもらっていた。

摘便。
便を摘まみ出すんである。

そうだ。
もうそれしか無い。

肛門に便が「こんにちは」している感覚を抱えながら、
私は別室に置いてあるディスポーザブル手袋を取りに行った。
母の介護のために、切らさないように買いだめしていたものだ。

右手に手袋をはめて、
いざ、摘便!


つづく
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