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天使 [監督 : 宮坂まゆみ、主演 : 深田恭子]

2006-01-24 23:32:15 | 映評 2006~2008
上映開始後30分で私は、この映画を観たことを心から後悔していた
・くそみてーな台詞まわし
・何の変哲もないつまんないカメラ
・見るに値しない芝居
・吐き気もよおす演出
・安いCG
・てきとーな美術
・ビデオ感丸出しの画質


もうダメだ。限界だ。この映画をまともに観ようとしても、嫌な気分になるだけだ。なんとか、鑑賞方針を切り替えるんだ
・・・と、「NANA」の時と同じようなことを考えた。(こちらを参照→NANAの観賞記)。「NANA」の時は自分で自分をマインドコントロールすることで少しでもあの映画を面白く感じようとした。そして失敗した。
今回は別の方法を試すことにした。

薬物投与である。
投与する薬物は、麦芽とホップを主原料とするアルコール5%溶液が350CCもあれば充分だろう。


私は席を立った。平日最終回での上映だった。客は私一人だった。その映画館は3階建てのビルで、2階にチケット売り場があり、売店は2階と3階にある。天使を上映していたのは3階で、同じ3階の売店はもう閉まっていた。私はエレベータで2階まで降りてチケットカウンター兼売店で薬物(朝日超乾燥)を購入し、トイレに寄り、さらに3分ほど電話してから席に戻る。
席に戻ると女子高生が飛び降り自殺を敢行して深キョン天使に助けられるシーンだった。このシーンまでの7~8分を私は見ていない。
もしかすると、この7~8分の間に、
 ●デススターが惑星を破壊したり
 ●巨大ゴリラが恐竜三頭をぶち殺してたり
 ●北村一輝が「ガイガァァァァァァンンンンン!!!」と叫んだり
 ●バスみたいな猫に乗った女の子が「木がよけてるぅぅぅ!!」と叫んだり

・・・してたのかもしれない。

気になって仕方がないので誰か観た方教えてください。あ、別に事実確認なんてしないので"夢のある回答"(と書いて"ウソッパチ"と読む)をお願いします
さてそんなこんなで、薬物で無理矢理テンションを高め、たった一人の劇場。誰に気兼ねすることなく、スクリーン指差してゲラゲラ

・深キョンとちっちゃい女の子のミュージカル!!
  だせっ!! キャハハ
・このバカ!! と怒鳴ってから、娘を抱きしめる永瀬正敏。ぶはははは
・いじめっ子といじめられっ子が仲良しに・・・ ちょーかんどー
・盲腸で苦しむ永瀬に、天使の姿が見える。天使が腹をさすると痛みが消えていく
  グリーンマイルだー!! わーい!!
・天使の後押しで若い男女の恋が成就。内田朝陽と佐藤めぐみのキスシーン。内田くんは深キョンともキスして一番おいしい役。
 女の子とキスした後、二人はベッドの中。
 もうやってるし!!と思ったら服着てて、なにそれ?
・ラストの超しょぼいCG ぷぷっ


などなど、全編、ゴミのような内容であったが、薬物投与によって私は結構楽しいひと時を過ごすことができたのだった。

それにしても、情けないストーリーである。
天使の後押しであと一歩のちょっぴりの勇気をもらう者。あの程度の行動すら自分ひとりの力でできないのか!!
また一方で、永作博美なんかは、何もせず、ただ待つだけ。
いじめっ子といじめられっ子の和解においても、いじめっ子は状況打開のため主体的に行動することはなく、功績のほとんどは深キョン天使に帰す。
待ってりゃそのうち誰かがなんとかしてくれる・・・という甘ったれた考えに支配されたストーリーがムカつく。
深キョンはジャパンのゆるみきったアホどもを守護する暇があったら、スタンのつく国とかその周辺の国家で働くべきだ!!(もろキリスト教的イメージの深キョン天使の助けなぞいらん!!と、イスラムの勇士たちは守護を拒否するかもしれんが・・)
そんなこんなで今年のワースト最有力作品。

深キョン、ごめん、君は何も悪くない。ただ白い服着てニコニコしてるだけの君には何の非もない。それは判っている。しかし君は今年のワースト女優当確。ほんとゴメンね。

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