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アニメの感想『リコリス・リコイル』

2023-08-20 21:47:00 | アニメ

日本は平和で治安の良い国で、殺人鬼やテロリストに襲われるなんてことは全然無い…というのは実は大嘘で日本は日夜テロリストどもに攻撃を受けているのだが、それをリコリスと呼ばれる特殊暗殺部隊が秘密裏に始末し襲われた痕跡を全て消していたのだ。
リコリスは10代の女の子たちによって組織されたチームで(なんで?)、彼女らは戸籍がなく、多分基本的人権の対象外の存在だ。隊員は普段は女子高生風の制服に身を包み(なんで?)、鍛え抜かれた銃撃と格闘スキルと最先端技術を駆使して戦うのである。
んで、そのリコリスの隊員であるタキナは、仲間を助けるため命令違反を犯してテロリストどもを皆殺しにしたことを咎められ、リコリス本部の華型部隊から閑職へと左遷される。
新たな任務は喫茶リコリコの店員となって、喫茶リコリコが本部から時々請け負う仕事をすることだった。
そして喫茶リコリコにはすでに一名リコリスが働いている。名前はチサト。かつて最強のリコリスとして名を馳せた女だ。
チサトとペアを組んで働き手柄を立てて本部復帰をと思うタキナだが、会ってみるとチサトはメチャメチャ陽気でキャピキャピした女の子だった。

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なにこれ
めっちゃくちゃ面白いじゃないですか
おじさん大感動して大興奮
13話でキレイにまとまるところもいい。
銃撃音とかすごく本物っぽく(本物の音知らんけど)、銃の構え方、撃ち方も本物っぽくて(本物見たことないけど)、アクションシーンがいちいちカッコいい。
組織のはぐれ者のチサトとリコリス本部、そしてハッカーと、フリーメーソンみたいな秘密結社と、最恐テロリスト真島との、思惑入り乱れた駆け引きは、謎が謎を呼んで続きがどんどん観たくなる。
行動予測により至近距離からの銃撃ですらよけることができるチサトはマーベルコミックの世界でもキャプテンアメリカらと対等に闘えそうなスーパー特殊能力者だ。でもそんな無敵な彼女にも人工心臓という弱点を付けるあたりもアメコミっぽくて面白い(例えで出すならアイアンマンの方が相応しかったか)
真島もスーパー地獄耳という特殊能力者でラスボスとして不足なし。視覚をもとに行動を予測するチナツに対して光を遮断して技を封じ、音の反響で空間と動きを把握して攻撃する、この絶体絶命感最高。
チサトとタキナの友情の深まりもまた、終盤あちこち激アツな名場面を呼んで心が沸る。

クソマジメ・カタブツで笑顔など見せないクールなタキナを演じているのは、『ハコヅメ』でアホアホビビリ仕事したくない女子の川合麻依を演じた若山詩音で、ハコヅメと続けて観たのでギャップ萌えー
一方メチャクチャ陽キャのチサトを演じているのは『響けユーフォニアム』の孤高のトランペット高坂麗奈を演じた安済知佳さんである。『響け』の麗奈は性格もビジュアルもタキナによく似ていて、だから安済さんが主役の声と聞いて当然タキナの方だと思ったのだけど、あの麗奈様が間違っても言わなそうな女の子のワーキャーウキウキハッピーな演技にこれまたギャップ萌えー

スカイツリーの水族館行って
さかなー
チンアナゴー
ってやるんだ



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