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〈真実後の政治〉と闘う  3・4 木戸衛一さん講演 

2017-02-04 13:46:33 | 講演学習会のお知らせ

    Pネット第28回講演学習会のお知らせ

      トランプ新大統領の登場と 甦るファシズム

 「アメリカ・ファースト」を掲げ、白人労働者の雇用を取り戻すという名の下に、移民やムスリムの排斥を公然と叫ぶトランプの米大統領への就任。これに反対して、ワシントンでは50万人の大デモがまき起こり、ヨーロッパ各国をはじめ全世界で500万人が「トランプNO!」の声を突きつけました。
 トランプ新政権は「強力な軍事力」の再興をうたい、中国を敵視して軍事的威嚇にうって出ています。欧州ではトランプ政権と連携して「移民排斥」「EU離脱」を声高に叫ぶネオ・ナチ政党が政権を奪いかねない勢力に伸張し、EUはいまや分解の危機にあります。
 日本の安倍政権は、中国や北朝鮮の「脅威」を叫び、「日本を取り戻す」とナショナリズムをあおりたて、憲法9条の破棄に突き進んでいます。そして、「働き方改革」を掲げて自らを労働者の味方として押し出しています。これは1930年代のドイツで、貧窮した中間層の救済を騙って支持を拡大したヒトラーの手口と同じです。現に、これに幻惑されて労働界の内部からも安倍政権と協調するかのような動きが見られます。
 国際的にも国内的にも、他民族の排斥と国益第一主義が急速にはびこり、「ファシズムの再来」が現実のものになってきています。いま、世界はきわめて危険な方向に向かっていると言えないでしょうか。

           いま、歴史から学ぼう!

 大統領選の過程で、トランプ陣営は一方的な主張をくり返し、感情的な世論形成をはかりました。就任後も、就任式参加者数の少なさや政権支持率の低さが報じられるやツイッターなどで「デマ」と決めつけ、口をきわめて攻撃しています。事実にもとづかない虚偽の国家的プロパガンダが通用させられています。こうした状況は<真実後の政治>と呼ばれます。これは歴史的にはナチス・ヒトラーがおこなったものに類似しています。
 現在を見据え、現実に切りこんでいくためにも、私たちは、ファシズムが台頭した歴史から学ぶ必要があるのではないでしょうか。ドイツにおけるナチスの興隆と勝利がどのようにもたらされたのかを見ていくことは、激変する世界と日本の現在を見る指標になります。私たちは今いかにすべきなのか。木戸衛一先生の講演を通じて歴史から学んでいきましょう。多くのみなさんのご参加を!


講演 <真実後の政治>と闘う -ナチス・ドイツと日本の今-
講師  大阪大学教員 木戸 衛一(きど・えいいち)さん

時 2017年3月4日 14時開会
所 福岡市早良区 早良市民センター・視聴覚室
 (地下鉄藤崎駅下車・百道2丁目2番1号)

 木戸衛一さんのプロフィール 
 大阪大学教員。1957年千葉県柏市生まれ。ドイツ現代政治・平和研究専攻。東京外国語大学卒業。一橋大学社会学部助手、大阪大学教養部専任講師を経て現職。ベルリン自由大学で学位取得。ライプツィヒ大学客員教授。
 主な著作に、、『平和研究入門』(編著、大阪大学出版会、2014年)、『変容するドイツ政治社会と左翼党』(耕文社、2015年)、『「対テロ戦争」と現代世界』(編著、御茶の水書房、2006年)など。


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