久しぶりに岐阜市議会の議事録に目を通す。
前回から時間が経っているが、今回は平成13年。
名鉄揖斐線黒野~本揖斐間及び谷汲線が廃止された年である。
参考:岐阜市議会議事録
第1回定例会(3月)
岐阜市(以下「市」)がJR岐阜駅前整備構想に関連し、他の交通機関との乗り継ぎ、利便性向上を目的として駅前広場へ導入する旨を説明。
第2回定例会(6月)
JR岐阜駅前整備構想及び総合交通対策に関する質問で路面電車に触れている。
後者の質問に対して市は「路面電車も町つくりの資源の1つと考えて検討に入れたい」旨を発言。
第6回定例会(12月)
総合交通対策に関する質問の中で「路面電車」について触れているが、基本的に市営バスに関するもの。
これに対して市は「交通円滑化の面だけではなく今後の地球環境対策であるとか、あるいは大気汚染への対応、資源の有効的な活用、中心市街地活性化の観点やあるいは高齢化社会への対応などを踏まえると、バス、路面電車などの公共交通を重視した総合交通体系が必要である」旨を発言。
続けて、「特に都市基盤としての公共交通は、将来のためにも維持強化すべきであり、オムニバス等のバス総合計画の推進やバス専用レーンの設置、あるいは都心部での道路における公共交通が優先した道路の使い方など、公共交通を主体とした交通体系の確立が必要であると考える。このような総合的な公共交通政策によって、バスの魅力を高めていきたい」及び「長期的な観点として、主要なバス路線が走行している道路の多車線化などによりバスの走行環境の向上を図り、さらには、市街地への自動車乗り入れ規制、自動車利用の自粛といった住民意識を変えていくことなど、そういった点も重要な視点になってくる」旨を発言している。
質問の趣旨が市営バス関連ではあるため、バス中心の答弁となっているものの自動車利用に関する住民意識の改革が変更であるなど、現在の公共交通を巡る議論に繋がる発想も見て取れる。
この年の岐阜市議会の議論を見ていると、路面電車に関してはJR岐阜駅前整備構想に関するものはあるものの、今後をどうするといったものはなかった。議論としてはやはり低調だったと言わざるを得ない。
末端区間の廃止があったとはいえ、この時点では後に600V区間全線の廃止を名鉄が持ち出してくるとは夢にも思わなかっただろうし、名鉄が経営しているから大丈夫、という思いが市当局及び市議会から透けて見える。
この年の議論で注目すべきは岐阜市側がバスを中心に今後の公共交通対策を考えていることが答弁から伺える点であろうか。
前回から時間が経っているが、今回は平成13年。
名鉄揖斐線黒野~本揖斐間及び谷汲線が廃止された年である。
参考:岐阜市議会議事録
第1回定例会(3月)
岐阜市(以下「市」)がJR岐阜駅前整備構想に関連し、他の交通機関との乗り継ぎ、利便性向上を目的として駅前広場へ導入する旨を説明。
第2回定例会(6月)
JR岐阜駅前整備構想及び総合交通対策に関する質問で路面電車に触れている。
後者の質問に対して市は「路面電車も町つくりの資源の1つと考えて検討に入れたい」旨を発言。
第6回定例会(12月)
総合交通対策に関する質問の中で「路面電車」について触れているが、基本的に市営バスに関するもの。
これに対して市は「交通円滑化の面だけではなく今後の地球環境対策であるとか、あるいは大気汚染への対応、資源の有効的な活用、中心市街地活性化の観点やあるいは高齢化社会への対応などを踏まえると、バス、路面電車などの公共交通を重視した総合交通体系が必要である」旨を発言。
続けて、「特に都市基盤としての公共交通は、将来のためにも維持強化すべきであり、オムニバス等のバス総合計画の推進やバス専用レーンの設置、あるいは都心部での道路における公共交通が優先した道路の使い方など、公共交通を主体とした交通体系の確立が必要であると考える。このような総合的な公共交通政策によって、バスの魅力を高めていきたい」及び「長期的な観点として、主要なバス路線が走行している道路の多車線化などによりバスの走行環境の向上を図り、さらには、市街地への自動車乗り入れ規制、自動車利用の自粛といった住民意識を変えていくことなど、そういった点も重要な視点になってくる」旨を発言している。
質問の趣旨が市営バス関連ではあるため、バス中心の答弁となっているものの自動車利用に関する住民意識の改革が変更であるなど、現在の公共交通を巡る議論に繋がる発想も見て取れる。
この年の岐阜市議会の議論を見ていると、路面電車に関してはJR岐阜駅前整備構想に関するものはあるものの、今後をどうするといったものはなかった。議論としてはやはり低調だったと言わざるを得ない。
末端区間の廃止があったとはいえ、この時点では後に600V区間全線の廃止を名鉄が持ち出してくるとは夢にも思わなかっただろうし、名鉄が経営しているから大丈夫、という思いが市当局及び市議会から透けて見える。
この年の議論で注目すべきは岐阜市側がバスを中心に今後の公共交通対策を考えていることが答弁から伺える点であろうか。