昨日に引き続いて議事録を読む。
議事録の量が膨大なことから「路面電車」で検索して内容を見ている。
今回は平成14年。この年に今の市長に交代した。
そして、名鉄が600V線区から撤退することが新聞で報道され、存廃論議に火がついた年でもある。
参考:岐阜市議会議事録
第2回定例会(3月)
公共交通の必要性、重要性を問う質問の中で、議員から「低床式の路面電車のようなものが公共交通の手本であると写真に載ったりしているけれども、実際収入で成り立つ分はその経費の2割か3割であって、残りの分はすべて行政が必要とするという認識から福祉なり何らかの発想から経費を投入して運行されている。こうした中でこれからの先進的な町づくりはまさに公共交通は都市基盤であるという発想が必要である。今後の積極的な施策展開を願いたい」旨の発言がなされる。
第4回定例会(6月)
JR岐阜駅前整備事業に関する質問に対して市は「2004年度末には路面電車の乗降場の整備が完了する予定」及び「岐阜県が実施している国道157号線の名鉄新岐阜駅前周辺整備については、安全島の設置が2004年度末には完了する予定である」旨を答弁。
第5回定例会(9月)
JR岐阜駅前整備事業における市民意見の集約内容と整備計画への反映状況や周辺市町との意見交換に関する質問に対して市は「路面電車の乗降位置の駅舎への近接」について意見をいただいている旨を答弁。
また、自転車を中心とした町づくりに関する質問に対する市長答弁では「岐阜の町は道路の幅員が広いとは言えないので、自転車の走行空間をいかに確保していくか、これは大変重要な問題でるが、、自動車、バス、路面電車、そして自転車、さらには歩きという、それぞれの交通モードの役割を見直しまして、安全快適な自動車レーンについても検討していきたい」と発言している。
第6回定例会(12月)
路面電車の有効活用に関する質問に対する市長答弁。
「路面電車は中心市街地の町歩きとの連携や観光振興、さらには、高齢者等の交通弱者のモビリティーを確保する観点から非常に有効な輸送機関であると認識しており、積極的に活用してまいりたいと考えている。しかし、現在の路面電車は採算がとれないといった経営上の問題に加えまして、さらには、定時性が確保されていないなど、多くの課題が残っている。そのため特に定時性確保や安全性など利用環境の改善を図ることが必要であると考えており、来年度の多様な社会実験の実施に向け検討を進めている。このような社会実験によりまして施策の効果と影響を把握、検討しまして、その結果については広く市民の皆様方に開示し理解と合意を求めつつ、路面電車を主要な都市交通として活用していくことについての検討を進めてまいりたい」
この定例会における路面電車に関する意見及び質問を整理してみる。
<意見>
・路面電車は高校生などの通学には欠かせない交通手段となっている。美濃町線は、市内では特に東部から高校へ通う生徒が相当数利用している。
・岐阜市全体の交通体系のありようについて論議、検討されて描かれてきた中にも、この美濃町線の役割は軸をなすはずである。大洞や諏訪山団地で生活する人々にも車ではなく公共交通を利用してもらうために美濃町線にも乗ってもらおうということで、大洞団地あるいは諏訪山団地から美濃町線の駅まで直行の自転車道を整備するとか、また、団地と美濃町線の駅をつなぐフィーダーバスでピストンする、こういうバスを運行する、さらには、上芥見、下芥見の中間点、山田川あたりに新駅をつくり、ここに駐車場を作るなどの検討がされてきていたはずである。
・揖斐線についても沿線の人々の立場に立っての検討がされてきたはずである。こちらでも高校生が多数乗っていかれます。本巣高校、岐阜農林、第一高校、高専などに通う高校生、専門学校生の足の確保という点でもなくてはならないものである。また、バスも電車が並行して走っているということで北方線が廃止されている。その電車がなくなってしまうということになると、どうしたらいいか、沿線住民で話し合われている中で今回の廃止の発表はこれまでの論議を全く台なしにしてしまう、こういうことになるのではないか。
・交通懇談会等々にも名鉄も論議に参加してきているわけだから、そういう意味でも社会的責任というものをきちんと求めてもらいたい。
・市営バスを民間に譲渡して公共交通から撤退する市としては甚だ言いづらいが、高齢社会の到来を控え、利用しやすい公共交通機関の整備は不可欠と市長も言っているから、名鉄に積極的な働きかけを行って欲しい。
・路面電車は従来は邪魔者扱いされてきたが、見直しが進んでいる。しかし、軌道敷への自動車の乗り入れ規制や安全な乗り場の確保など課題も多い。市として積極的な施策が必要と考える。
・過去に出された路面電車撤廃決議に関して、岐阜市が本当に路面電車を市民の足として確保するということ、あるいはその他環境面などを含めて存続を強く求めていくというのであれば、議会側もそれなりの対応をとっていく必要がある(撤廃決議見直しを指しているのか?)。
・岐阜市の路面電車の現状を見ると、たびたび指摘されてきたが、軌道内を電車、バスも走っており渋滞に巻き込まれて定時性が確保されていない。停留所に安全島がなく利用者の安全が確保できてないという致命的な問題を抱えている。この点はまさに電車事業者が指摘するとおりである。問題は、路面電車は高齢化社会に重要な乗り物として公共交通政策に位置づけられていながらも、今指摘した問題点をわかっていながら放置していた点ではないか。さらに言うならば、市内の路面電車の走る道路は国道、県道であるが、道路管理者(=県)任せで具体的な解決のための取り組みをしてこなかった岐阜市の交通政策の責任も大きい。
<質問1>
修学旅行で岐阜を訪れる生徒のために作成したパンフレットにまで掲載してまで宣伝している路面電車の存続維持に関して積極的な施策が必要ではないか。
<答弁1>
間近に控えた超高齢社会や交通弱者のモビリティーを確保する貴重な移動手段であると認識し、環境負荷が小さく大量輸送が可能で視認性も高いなど、すぐれた利点を多く備えている。このような路面電車の特性を踏まえて、今後とも存続に向け名鉄には強く要望していく。また、路面電車に対する支援策については、現在の路面電車は定時性、安全性も低下している。そのための改善策としては軌道敷内の一般通行禁止や電停の安全島設置などが必要なのではないかと考えており、道路交通への影響を把握するため社会実験の検討を現在進めている」及び「路面電車を活用したイベント開催等、あるいは「乗って残そう運動」を考えており、今後とも利用促進を図っていく。
<質問2>
昭和42年12月市議会において名鉄市内線撤廃についての決議がなされているが、市はどのように考えているか。
<答弁2>
過去に出された路面電車撤廃に関する決議については、議会の決議として尊重すべきものと考えている。しかし、当時とは高齢社会の進展や環境問題の顕在化など社会状況も大きく変化している。路面電車については平成15年度策定の総合計画基本構想の中で総合交通政策上の位置づけを行う方向で現在検討している。
<質問3>
昭和63年に名鉄長良線が廃止されているが、廃止前に岐阜市は「廃止しても問題ない」旨を県に報告し、廃止に至っている。(路面電車撤廃に関する)決議があったからといって、問題ない旨を報告した行政にも相応の責任がある。名鉄にも企業としての社会的責任を強く求めていくことについて行政も対応していかなければならないが、どう考えているか。
<答弁3>
長良線廃止は、中部未来博覧会が開催された際、メーン会場として現在のメモリアルセンターの敷地が充てられ、県内外から多くの参加者が訪れる。そのためにバス輸送によるシャトル便の増便が必要であり、またマイカーの増加が予想される中で、これら交通の円滑な流動を図るため廃線に同意した。
<質問4>
岐阜の路面電車の今後の対応はどうか。また、名鉄が撤退するとJR駅前広場計画にも大きな影響が及ぶ(注・駅前広場に軌道を引き込む計画)が、どう考えているか。
<答弁4>
(市長答弁分)
・路面電車は、超高齢社会や交通弱者のモビリティーの確保のための貴重な移動手段であると共に環境に負荷が小さい、あるいは大量輸送が可能である、視認性が高いといった特性を踏まえて岐阜市の交通体系における都市交通の柱としてしっかり位置づけを行い、町づくりとの連携を図るなど、路面電車の活性化に向けた取り組みが必要だと考えている。
・市内を走行する路面電車は軌道敷内を一般車が通行することで、路面電車の特徴の1つである定時性が低下している。また、停留所に安全島がないため利用者の安全確保が問題であり、利用者減の要因の1つともなっている。これらの課題や問題を改善するためには軌道敷内の一般車の通行を規制したり、あるいは停留所に安全島を設置するなどの必要があるが、全市的な総合交通政策の中で整合性を持って進めることが肝要であり、今後とも関係機関と検討を重ねていく。
・定時性確保等の具体的な取り組みについては、来年度に安全島設置や、あるいは交通規制面など、多様な社会実験の実施を考えている。社会実験を通しまして道路交通への影響把握や検証等を行いたいと考えている。また、バス、自転車、自家用車などとの組み合わせ、あるいは整合性を考えながら検討を進めるよう担当部局に指示をしているところである。本市といたしましては路面電車の重要性を認識し道路管理者など、立場の違いはございますが、従来の殻にとらわれず積極的に取り組んでいく。
(市答弁分)
駅前広場整備は路面電車の今後の方向を踏まえ乗降者の安全性の確保や交通結節機能としての乗り継ぎの向上を考慮いたしました整備を進めていく。
第6回定例会における路面電車に関する発言を整理したら、思いのほか長くなってしまった。
次からは定例会ごとに分割していかないとまずいような気がする。
この時点では議会も市当局も「路面電車」の存続でまとまっている。議会は過去の路面電車撤廃決議、市は長良線廃止時の対応という古傷が露わになったが、両者共に「廃止容認」の声は聞こえてこない。
それがどうして、逆の結末を迎える結果になったのか。
議事録を追っていくことで何かしらヒントが見つかるかもしれない。
それにしても、議事録を見ていると「私語する者あり」という記述が結構出てくるが、一体何を話していたのだろうか。
議事録の量が膨大なことから「路面電車」で検索して内容を見ている。
今回は平成14年。この年に今の市長に交代した。
そして、名鉄が600V線区から撤退することが新聞で報道され、存廃論議に火がついた年でもある。
参考:岐阜市議会議事録
第2回定例会(3月)
公共交通の必要性、重要性を問う質問の中で、議員から「低床式の路面電車のようなものが公共交通の手本であると写真に載ったりしているけれども、実際収入で成り立つ分はその経費の2割か3割であって、残りの分はすべて行政が必要とするという認識から福祉なり何らかの発想から経費を投入して運行されている。こうした中でこれからの先進的な町づくりはまさに公共交通は都市基盤であるという発想が必要である。今後の積極的な施策展開を願いたい」旨の発言がなされる。
第4回定例会(6月)
JR岐阜駅前整備事業に関する質問に対して市は「2004年度末には路面電車の乗降場の整備が完了する予定」及び「岐阜県が実施している国道157号線の名鉄新岐阜駅前周辺整備については、安全島の設置が2004年度末には完了する予定である」旨を答弁。
第5回定例会(9月)
JR岐阜駅前整備事業における市民意見の集約内容と整備計画への反映状況や周辺市町との意見交換に関する質問に対して市は「路面電車の乗降位置の駅舎への近接」について意見をいただいている旨を答弁。
また、自転車を中心とした町づくりに関する質問に対する市長答弁では「岐阜の町は道路の幅員が広いとは言えないので、自転車の走行空間をいかに確保していくか、これは大変重要な問題でるが、、自動車、バス、路面電車、そして自転車、さらには歩きという、それぞれの交通モードの役割を見直しまして、安全快適な自動車レーンについても検討していきたい」と発言している。
第6回定例会(12月)
路面電車の有効活用に関する質問に対する市長答弁。
「路面電車は中心市街地の町歩きとの連携や観光振興、さらには、高齢者等の交通弱者のモビリティーを確保する観点から非常に有効な輸送機関であると認識しており、積極的に活用してまいりたいと考えている。しかし、現在の路面電車は採算がとれないといった経営上の問題に加えまして、さらには、定時性が確保されていないなど、多くの課題が残っている。そのため特に定時性確保や安全性など利用環境の改善を図ることが必要であると考えており、来年度の多様な社会実験の実施に向け検討を進めている。このような社会実験によりまして施策の効果と影響を把握、検討しまして、その結果については広く市民の皆様方に開示し理解と合意を求めつつ、路面電車を主要な都市交通として活用していくことについての検討を進めてまいりたい」
この定例会における路面電車に関する意見及び質問を整理してみる。
<意見>
・路面電車は高校生などの通学には欠かせない交通手段となっている。美濃町線は、市内では特に東部から高校へ通う生徒が相当数利用している。
・岐阜市全体の交通体系のありようについて論議、検討されて描かれてきた中にも、この美濃町線の役割は軸をなすはずである。大洞や諏訪山団地で生活する人々にも車ではなく公共交通を利用してもらうために美濃町線にも乗ってもらおうということで、大洞団地あるいは諏訪山団地から美濃町線の駅まで直行の自転車道を整備するとか、また、団地と美濃町線の駅をつなぐフィーダーバスでピストンする、こういうバスを運行する、さらには、上芥見、下芥見の中間点、山田川あたりに新駅をつくり、ここに駐車場を作るなどの検討がされてきていたはずである。
・揖斐線についても沿線の人々の立場に立っての検討がされてきたはずである。こちらでも高校生が多数乗っていかれます。本巣高校、岐阜農林、第一高校、高専などに通う高校生、専門学校生の足の確保という点でもなくてはならないものである。また、バスも電車が並行して走っているということで北方線が廃止されている。その電車がなくなってしまうということになると、どうしたらいいか、沿線住民で話し合われている中で今回の廃止の発表はこれまでの論議を全く台なしにしてしまう、こういうことになるのではないか。
・交通懇談会等々にも名鉄も論議に参加してきているわけだから、そういう意味でも社会的責任というものをきちんと求めてもらいたい。
・市営バスを民間に譲渡して公共交通から撤退する市としては甚だ言いづらいが、高齢社会の到来を控え、利用しやすい公共交通機関の整備は不可欠と市長も言っているから、名鉄に積極的な働きかけを行って欲しい。
・路面電車は従来は邪魔者扱いされてきたが、見直しが進んでいる。しかし、軌道敷への自動車の乗り入れ規制や安全な乗り場の確保など課題も多い。市として積極的な施策が必要と考える。
・過去に出された路面電車撤廃決議に関して、岐阜市が本当に路面電車を市民の足として確保するということ、あるいはその他環境面などを含めて存続を強く求めていくというのであれば、議会側もそれなりの対応をとっていく必要がある(撤廃決議見直しを指しているのか?)。
・岐阜市の路面電車の現状を見ると、たびたび指摘されてきたが、軌道内を電車、バスも走っており渋滞に巻き込まれて定時性が確保されていない。停留所に安全島がなく利用者の安全が確保できてないという致命的な問題を抱えている。この点はまさに電車事業者が指摘するとおりである。問題は、路面電車は高齢化社会に重要な乗り物として公共交通政策に位置づけられていながらも、今指摘した問題点をわかっていながら放置していた点ではないか。さらに言うならば、市内の路面電車の走る道路は国道、県道であるが、道路管理者(=県)任せで具体的な解決のための取り組みをしてこなかった岐阜市の交通政策の責任も大きい。
<質問1>
修学旅行で岐阜を訪れる生徒のために作成したパンフレットにまで掲載してまで宣伝している路面電車の存続維持に関して積極的な施策が必要ではないか。
<答弁1>
間近に控えた超高齢社会や交通弱者のモビリティーを確保する貴重な移動手段であると認識し、環境負荷が小さく大量輸送が可能で視認性も高いなど、すぐれた利点を多く備えている。このような路面電車の特性を踏まえて、今後とも存続に向け名鉄には強く要望していく。また、路面電車に対する支援策については、現在の路面電車は定時性、安全性も低下している。そのための改善策としては軌道敷内の一般通行禁止や電停の安全島設置などが必要なのではないかと考えており、道路交通への影響を把握するため社会実験の検討を現在進めている」及び「路面電車を活用したイベント開催等、あるいは「乗って残そう運動」を考えており、今後とも利用促進を図っていく。
<質問2>
昭和42年12月市議会において名鉄市内線撤廃についての決議がなされているが、市はどのように考えているか。
<答弁2>
過去に出された路面電車撤廃に関する決議については、議会の決議として尊重すべきものと考えている。しかし、当時とは高齢社会の進展や環境問題の顕在化など社会状況も大きく変化している。路面電車については平成15年度策定の総合計画基本構想の中で総合交通政策上の位置づけを行う方向で現在検討している。
<質問3>
昭和63年に名鉄長良線が廃止されているが、廃止前に岐阜市は「廃止しても問題ない」旨を県に報告し、廃止に至っている。(路面電車撤廃に関する)決議があったからといって、問題ない旨を報告した行政にも相応の責任がある。名鉄にも企業としての社会的責任を強く求めていくことについて行政も対応していかなければならないが、どう考えているか。
<答弁3>
長良線廃止は、中部未来博覧会が開催された際、メーン会場として現在のメモリアルセンターの敷地が充てられ、県内外から多くの参加者が訪れる。そのためにバス輸送によるシャトル便の増便が必要であり、またマイカーの増加が予想される中で、これら交通の円滑な流動を図るため廃線に同意した。
<質問4>
岐阜の路面電車の今後の対応はどうか。また、名鉄が撤退するとJR駅前広場計画にも大きな影響が及ぶ(注・駅前広場に軌道を引き込む計画)が、どう考えているか。
<答弁4>
(市長答弁分)
・路面電車は、超高齢社会や交通弱者のモビリティーの確保のための貴重な移動手段であると共に環境に負荷が小さい、あるいは大量輸送が可能である、視認性が高いといった特性を踏まえて岐阜市の交通体系における都市交通の柱としてしっかり位置づけを行い、町づくりとの連携を図るなど、路面電車の活性化に向けた取り組みが必要だと考えている。
・市内を走行する路面電車は軌道敷内を一般車が通行することで、路面電車の特徴の1つである定時性が低下している。また、停留所に安全島がないため利用者の安全確保が問題であり、利用者減の要因の1つともなっている。これらの課題や問題を改善するためには軌道敷内の一般車の通行を規制したり、あるいは停留所に安全島を設置するなどの必要があるが、全市的な総合交通政策の中で整合性を持って進めることが肝要であり、今後とも関係機関と検討を重ねていく。
・定時性確保等の具体的な取り組みについては、来年度に安全島設置や、あるいは交通規制面など、多様な社会実験の実施を考えている。社会実験を通しまして道路交通への影響把握や検証等を行いたいと考えている。また、バス、自転車、自家用車などとの組み合わせ、あるいは整合性を考えながら検討を進めるよう担当部局に指示をしているところである。本市といたしましては路面電車の重要性を認識し道路管理者など、立場の違いはございますが、従来の殻にとらわれず積極的に取り組んでいく。
(市答弁分)
駅前広場整備は路面電車の今後の方向を踏まえ乗降者の安全性の確保や交通結節機能としての乗り継ぎの向上を考慮いたしました整備を進めていく。
第6回定例会における路面電車に関する発言を整理したら、思いのほか長くなってしまった。
次からは定例会ごとに分割していかないとまずいような気がする。
この時点では議会も市当局も「路面電車」の存続でまとまっている。議会は過去の路面電車撤廃決議、市は長良線廃止時の対応という古傷が露わになったが、両者共に「廃止容認」の声は聞こえてこない。
それがどうして、逆の結末を迎える結果になったのか。
議事録を追っていくことで何かしらヒントが見つかるかもしれない。
それにしても、議事録を見ていると「私語する者あり」という記述が結構出てくるが、一体何を話していたのだろうか。