東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

インスタレーション 感覚ミュージアム 鳴子峡紅葉

2007-10-31 | Weblog
さて、ついこの前まで今年の残暑は長いねと話していましたが、朝夕は少し冷え込むようになりました今日このごろ、芸術の秋たけなわといったところでしょうか。
先日は大崎市岩出山にある感覚ミュージアムに行きました。同行の方がインスタレーション(installation)がすばらしい、と盛んに仰られました。こんな美術館は初めてだと高揚感を示されました。インストレーションは芸術の一つの形態です、というより芸術の本質そのものなのでしょう。見る、聴く、嗅ぐ、味わう、触れる、鳴らす、動かすなど、五感を総動員し、その上に人間の崇高なる精神の活動、第六感を働かせ、からだ全体で感じること、それが思いもかけずデジャビュ(既視感)、時空を超えた感覚がよみがえり、幼いころに見た鏡のような海の光の記憶を呼び戻すのでしょう。またこれは初めての感じかな、というこころよく新しい感覚が呼び覚まされ、未来に生きる力の源泉になるのでしょう。感動が湧き出る強さは本人の資質そのものに由来しますので、精神が到達する高さは、即ち本人の生命の力強さそのものなのでしょう。

六根清浄、お山は晴天、白い山伏たちのコーラスは木曽の御嶽山
御嶽山頂でひとりビバーク、寒さに震えた赤い朝日の記憶
アムステルダム、ゴッホの黄色の狂気とその量感
パリの地下、薄暗い下水道にもぐり歩いた臭いの記憶
ルーブル博物館に居ついた休日、圧倒的な作品群
マキシム・ド・パリで暫しの休息
パリに住むのもいいかなあ、と考える

インスタレーションといえば、秋たけなわ
幼稚園児が一生懸命シンバルを打ちリズムをとること
小学生がダンボールを使ってモニュメントを造ること
中学生や高校生がクラブ活動に熱中すること
大学生が模擬店や大学祭に奔走すること
みんな実際に動くこと、感じること、造り出すことを求めています。これからは実際に現場に行く、自分でつくる、洞察する、実験する、行動する、まとめるなどして感覚を総動員し、究極的には自らの高揚した精神の導くところに進むようにしましょう。

さて、帰りに立ち寄った鳴子温泉郷中山平温泉、鳴子峡の紅葉は、赤や黄色、緑と岩肌の白、微妙な色合い、多色彩彩、雨中にも係わらず鮮やかに色づいていました。いまはもう秋、散りゆく群像の色彩が、さめかけていた感覚を揺り起こします。
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食産業学部 3年テーマ 環境

2007-10-11 | Weblog
10月5日に「産学官連携フェア2007みやぎー研究成果発表・交流の集い-」、宮城県を中心とした大学や研究機関の交流会が仙台国際センターで開催された。小生と研究室のメンバーが「宮城大学から食産業の環境学の提案-持続可能な食産業をめざして」のテーマで展示した。これまで国際会議や国内の学会で再生可能エネルギー、メタン発酵、バイオマスなど幾つかの調査研究を発表してきたが、今回は食産業、環境の新人で10月に小生の研究室に配属された3年の学生が、何を考え、何に着手するか、卒業研究として考えているテーマ、現在、彼らの関心あるテーマを中心に提示した。

メインテーマは「宮城大学食産業学部から持続可能な食産業を中心とした環境学について、地域およびグローバルな展開についての提案」です。学生と議論しテーマを出した。一部は既に着手している。未完であるが、彼らの前向きな姿勢を評価してほしい。
・持続可能なこれからの水産業
・水産業の未来を切り開く新技術の開発と普及
・植物成長の波長依存性と地球温暖化ガス削減
・環境問題評価とLCA(Life Cycle Assessment)
・循環型社会に対応したホテルなどの食・環境エネルギーシステム 
・食からの環境保全→自分の健康が地球の健康
・CDM(Clean Development Mechanism) プロジェクト研究
・食品CO2ラベル
・イネイネプロジェクト エタノール生産
・持続可能な食産業の環境学をめざして
・宇宙 ⇒ 地球 ⇒ 日本 ⇒ 地域 ⇒ 食卓 ⇒ 人
・食産業 ⇒ バイオマス ⇒ 循環型社会 ⇒ 地球環境

ポスターを4枚製作した。1週間の集中作業だった。彼らの力は凄い。展示会は好評だった。こんな人材がほしいですね、3年生ですか?いいセンスですね、との評あり。ただしこれはスタートラインであり、慢心や停滞はダメ、謙虚さ、積極性、沈着な目は忘れず、楽しく、自由に、時には厳しく、就職・進学の準備もあり、追いつめられても心を解き放ち、本当の自由を獲得すること。そして君の青春、残り1年半の世に棲む日々を駆け抜けてほしい。あとはテーマの絞込み、調査研究、実証、そして卒業。

以前 Engineering Edge! というキャッチフレーズがあった。本当か? 客観的にみるとスマートですが厳しい自律が必要です。萎縮しないでリラックスしましょう。我々は「自主性を伸ばし、先端へ!」が目標です。つくづく思う、言葉どおり若い力には無限の可能性がある。小生も思わぬところで反省する、勉強になる。教員もしっかりしなくちゃ。
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