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バイオ・微生物実験好きな管理人による、研究仕事、日常、実験技術や理科系ネタのブログ

ウィルスレクチン2

2005-02-03 22:33:56 | 様々な微生物
1月5日のブログで書いたウィルスのレクチンの話で関連して。

徒然なるMicrobiologyさんでウィルスのお話が出ていました。
なぜウィルスの表面にはレクチンがあるのか?
それを考え始めると、私はとりとめもなく考えをめぐらせる傾向にあります。
なぜ細菌の表面にもレクチンがあるのか?
どうして植物にもレクチンがあるのか?
更に動物までもがレクチンを持っているのはなぜ?

レクチンを持っている=糖鎖に結合する能力があるタンパク質を生産している

ということなので、糖鎖に結合することで何かのアクションがそこで起きるわけで、
はたしてその機構を持つことはその生物にとってどれだけの価値があるのか?
ウィルスは簡単です。宿主に取り込まれやすくなる。

レクチンを持つ→宿主に取り込まれやすくなる→細胞で増殖できる→更に拡大する
レクチンを持たない→宿主に取り込まれにくい→増えにくい→廃れる

これまた私流進化論、たまたまレクチンをもつウィルスが誕生し、たまたま増殖しやすい環境になったからウィルスは繁栄してきた。

さて、ではなぜレクチンを表面に配置するような膜を構築したのか?
・・・・・・・わからん。
まさか、人間の細胞膜にはあの糖鎖があるからあの糖鎖にくっつくタンパク作ろうぜーってな具合には作っていたりはしないだろう。

やっぱり生き物の神秘。
卵が先か、鶏が先か。永遠の謎。

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