Spice of Life

世界のグルメマガジン!

世界中の素敵でユニークな美味しい
レストランをご紹介します♪

Oishii in Boston, MA USA

2014-01-18 | Weblog

ボストンのSouth End・・・実は20年前くらいまで、この地域はホームレスや治安の悪さ、その汚さで人が寄りつかない場所でした。しかし、ここ最近、中国系がどっと移り住み、街は一気にチャイナタウン化。それに伴って中国系大手スーパーが進出すると、市は古いアパートや家の改築も着手。ちょっとした地域おこしが始まると、近頃では白人やヒスパニック系もぽつぽつと移り始め、今では荒れた面影とある種のモダンさを醸し出す、ちょっとしたトレンドな地域となりました。

その動向に目をつけたのがシェフ・Ting Yenさん。

父は日本人、母は中国人の東京生まれ。代々、レストランを営んできた家系に育った彼は、日本や台湾、韓国に幾つものレストランを経営していた父母と一緒に幼少期からアジアを転々として過ごしました。その間、3ヶ国語を習得すると同時に父から調理法も伝授され、高校を卒業と同時に父の経営するレストランで見習いシェフとしてさらに腕を磨きます。父からは常に「料理は新鮮が第一。そして心を込めてつくれ」と教わったそうです。

いつしか彼はアメリカに移住してレストランを開くという夢を抱くようになります。1985年、その夢を後押ししてくれた父の資金援助によって渡米。アメリカ中の数々のレストランで修業を積んでいきながら中国人女性と恋愛、そして結婚。そしてついに家族の伝統を受け継ぎ、1998年12月に町おこしが始まったこの地域に狙いを定め、Oishii』をオープンしました。Oishiiはもちろん日本語の「おいしい」からです♪

(日本生まれの彼がなぜ中国名なのか?実は台湾や韓国に住んでいた時、日本名を使うよりも母方の中国名を名乗るほうが何かと無難だったそうです。次第にその名前に慣れたころ、アメリカに移住。市民権を取得する際にその中国名を本名と決めたようです)

 

さて、百聞は一見にしかず。

Yen氏の多国籍風和食、そして幻想の世界にも似た芸術作品をご紹介しましょう♪

 

     

 (左から)salmon on Fire with fried shallots, citrus, ponzu,and Rasberry Gastorique

Jasmine Tuna with Fuji apple chips, and quinoa

   

 Escargot Tempra with lemon form

 ご子息がフランス・パリの料理校コルドン・ブルーを卒業されて以来、

一緒に調理法を考案されているので、

メニューは和洋折衷の趣がバランスよく、

しかも独特でクリエイティブな風味と味わい、

その格別な美味しさ、

さらにそのユニークなパフォーマンスに舌鼓を打つこと間違いありません!

    

 (左から)Japanese Yam tempra Maki (Japanese sweet potato tempra inside and Shredded crispy sweet potato outside)

Kobe Beef Maki(Shallots, Arugula, Menegi, and freshly Ground Sea salt)

 

    

  

 Sakura smoked Hamachi(Sashimi served in smokey glass)

crab tempra  

 

現在はアメリカでトップ5に入る寿司レストランとしての地位を築き、

アメリカやカナダでTV放映されたほど人気と評判を誇る高級和食レストランとなりました。

顧客のなかには有名人も多いそうです。

 

今後も益々、代々伝わるその素晴らしい才能を生かし、

更に磨きをかけた芸術品を生みだし続け、

私たちの五感を研ぎ澄ましてくれる

これからも大いに期待できるレストランです☆

サイト:http://www.oishiiboston.com/



最新の画像もっと見る

コメントを投稿