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レストランをご紹介します♪

Union Oyster House in Boston, MA. USA

2013-05-10 | Weblog

ボストンで大人気の観光地Boston's Freedom Trailのど真ん中に位置する

アメリカ最古のレストラン「Union Oyster House」

1826年創業以来、アメリカの歴史とともに歩み、

しかもアメリカで名うてのレストランとして知られています♪

 

 まずその歴史を振り返ると・・・

欧州から人々が移り住み、ボストンに家がぽつぽつと建ち始めたのが1630年ごろ。

当時、徐々に貿易が栄え始め、1717年ごろにはレストランが位置するボストン最古の区域Blackstone Blockが賑わうようになります。周囲にはレンガ造りの建物が立ち並び、現在のレストランの建物は宿泊所として使用されていました。その後、乾物屋やシルクなどを売る高級店、印刷所などに次々と様相を変え、独立運動が盛んになった1775年、店は大陸軍(アメリカ独立戦争中にイギリス軍に対抗するためにつくられたアメリカ13植民地の統一された命令系統を持つ軍隊)の本部となり、建国の父ジョージ・ワシントンが指揮する重要な基地となりました。当時、上階には同盟国フランスから亡命していた後のフランス王ルイ・フィリップも住んでました。

1826年、乾物屋となっていた店はBacon Oyster Houseに生まれ変わり、Oyster Barとしてオープン。アメリカを代表する政治家ダニエル・ウエブスターなどが常連客となるアメリカ屈指のレストランとなりました。ダニエル・ウエブスターはブランデーを片手にいくつもの牡蠣をつまんで平らげるのが日課だったようです。

その後、時代は流れ、Union Oyster Houseと名を変え、1970年、現在のオーナーであるミラノ氏が店を購入。18世紀の面影と建物をそのまま残したまま、500席を設けた広いレストランに様変わりしました。

 

 現在は、観光客だけでなく、政治家、ハリウッドスターたちや監督、

シンガーなどが頻繁に立ち寄るセレブなレストランとなっています☆

 

下の写真は、ジョン・F・ケネディ大統領が好んで座ったブースです。

大統領は土日の週末に訪れ、ロブスターシチューをいただきながら

新聞を読むのがお好きだったようです。

毎回、このブースにお座りになられたことから、

現在は”The Kennedy Booth"として特別席になっています。

2003年にはレストランはアメリカ合衆国国定歴史建造物として認定されました。

 

 レストランの周辺(Boston Common<アメリカ最古の公園>からBanker Hill Monument)にはアメリカの歴史上欠かせない建物やイベントがずらりと並んでいます。Faneuil Hall(1741年建造のマーケットプレイス)、Quincy Market、The State House、ベンジャミン・フランクリン像、Site of Boston Massacreなどなどヒストリーウォークとしても絶対、お薦めです☆

  

 

 

彼はボストン名物男ベンジャミン・フランクリンのそっくりさん

 

当店お薦めメニューは、もちろん新鮮な生の牡蠣や貝。

そしてシチューやフライ、ローストされた魚介料理に分厚いステーキ。

お店の定番はコーンブレッドとベイクドビーン。

デザートのなかにはボストンのクラシックメニューと称される

Indian Pudding、Apple Cobbler、Gingerbread、

そして名物のBoston Cream Pieもあります!

 

ここにメニューの写真をお見せできないのは残念ですが、実はこれには理由があります。

長い歴史を持つこのレストランの盛り付けは、昔のままの、いわゆるシンプルそのものの飾り気ないのが特徴で、わざわざ写真に撮るほどの美しさはないというのが正直な感想です。しかし、アメリカの歴史を感じさせる店内の雰囲気や味わい深さ、その賑わいを経験したい人には是非、一度は立ち寄っていただきたいレストランです☆ 

サイト:http://www.unionoysterhouse.com/