井上ひさしさんらが呼びかけ人となった(憲法9条の「戦争放棄」の理念を世界に発信しようというイベント)「9条世界会議」が昨日(4日)から、千葉市の幕張メッセではじまりました。
この会議は6日までの3日間「世界の紛争と非暴力」「アジアの中の9条」などの分科会も開催して、憲法にうたわれた不戦の精神について意見交換するということです。
asahi.com 毎日JP TOKYO Webなどの報道によると、初日の昨日の全体会には海外からの参加者をふくめ約1万5千人(主催者発表)が参加し、1976年にノーベル平和賞を受賞した北アイルランドのマイレッド・マグワイアさんの講演や、2004年にノーベル平和賞を受賞した元ケニア副環境相、ワンガリ・マータイさんの「世界は9条という夢、ビジョンを実現すべきです。9条は人類全体が賛同すべきものだ」というビデオメッセージや、日本の敗戦後、GHQの一員として日本国憲法起草にかかわったベアテ・シロタ・ゴードンさん(84歳)の「戦争放棄という9条の精神は、さまざまな国のモデルになると思う」というコメントや、
イラク支援ボランティアで、武装勢力に身柄を拘束されるという体験をされた高遠菜穂子さんの「(自衛隊のイラク派遣で)日本が9条を突破したことで人質にされた。殺されなかったのは、私たちが
イラクで丸腰で対話を続けてきたと分かったから。9条(の精神)を実践し、九条で命を守られた」という総括や、アメリカの平和運動家コーラ・ワイスさんの「人類の敵は貧困、病気、無学、人権侵害、テロ、温暖化。戦争ではなくせない。むしろひどくしている」という訴えなどがあったそうです。
会場入れなかった3千人以上の人たちも、全体会での講演を終えたマイレッド・マグワイアさんや、コーラ・ワイスさんらを囲んで、会場の外での集会を開いたといわれています。asahi.comによると、福島県郡山市から来られた星光行さんは「会場に入れなかったのは残念だが、ゴールデンウイークのさなかに、9条のためにこれだけ人が集まったことに感動した」と話していたそうです。
そして今日5日は、千葉市の幕張メッセのほかに、広島市のアステールプラザを会場にして「9条世界会議ヒロシマ」が開かれ、ノーベル平和賞受賞者の講演や、武器を持たない国際支援を続けるNGO関係者らのリレートークのほかに、「9条ネクタイ」の製作やライブなど9条を身近にしようという企画が予定されていると、asahi.comは、報じていました。
幕張メッセに行かなかったsoroやワイフも、ウェブ上でこれらの報道を読みながら、だいぶ元気きづけられました。そして、ベトナムのホーチミン日本人学校で学んでいる孫の史彦と南彦に、「9条世界会議」の公式絵本の、星川 潤・川崎 哲(文)成澤政博(絵)「イマジン9」を送ることにしました。今年の夏、息子の家族が帰省したときに、soroとワイフはこの絵本をもとにして、孫たちと平和についてしっかりと語り合いたいなあと思っています。^^V