そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

ひょうたん? カボチャ? ~ 「バターナッツ」

2011年12月26日 | 空知の食
北竜町の「サンフラワーパーク」、ここに併設されているレストラン「風車」では
黒千石メニューが充実していることは前にもご紹介しましたね。
このうち「黒千石スープカレー」には、その時々に地元で穫れた野菜がふんだんに使われています。
今日のスープカレーには素揚げした黄色い野菜(右上)が入っていました。
一見カボチャのようですがホクホクした粉っぽさはなくて、
ねっとりとクリーミーな食感です。いったいこれは何でしょう?




正体はやはりカボチャの仲間で「バターナッツ」という品種、とってもおいしそうな名前です。
何だか「ひょうたん」みたいな形をしていますね。
長さは約30センチ、直径は太いところで15センチ弱、持ってみるとずっしりと重い。
地元の農家の若手の方たちが生産しているそうです。
今回は特別に一つ分けていただきました。




さっそく上の方の細い所をカットしてみましょう。
皮が薄くて包丁が入りやすい! 普通のカボチャを切るときの苦労とは雲泥の差。
切ってみると、あれれタネがない?




これは食べるところが多くてお得かも…。
薄くスライスしてオリーブオイルでソテーしてみました。
水分が多いせいか火も通りやすい。味付けは塩コショーのみですが、
クリーミーな舌触りに優しい甘みが引き立っておいしい、これはワインにピッタリですね。




でも本当にタネがないんでしょうか? それではどうやって増えるんでしょう、
などと余計な心配をしながら下の方の丸い所をカット。
お~、やっとタネが出てきましたよ、ちょっと安心。




クリーミーなこのカボチャ、お菓子などに使うと良いそうです。
なるほど、それではお菓子にもチャレンジしてみましょう。
まず皮を薄くむいて適当な大きさにカット、電子レンジで柔らかくなるまで加熱します。
ずいぶんと水分が出てくるので、これを捨ててから厚手の鍋か深めのフライパンに移します。
木ベラなどでつぶしながら、お砂糖を控えめに加えてさらに水分を飛ばしていきます。
簡単にとても滑らかなペースト状になりますよ。鮮やかなオレンジ色ですね~。




火を止めてから生クリームを少し加えてシナモン少々を振ります。
冷めたら焼いておいた市販のパイ皮にたっぷりと挟みます。
ゆるく泡立てた生クリームを添えて、さらにシナモンをひとふり。
これは激ウマです! 普通のカボチャではこの味絶対出せません。
今回はパイ皮に挟みましたが、クラッカーやクッキーに乗せるなど何でもOK。 




あと、この感じは「ポタージュ」にすると絶対においしいと思います。
また入手できたら是非やってみたいですね。

それと、このカボチャは大きいので数回に分けて使いましたが、
最初に包丁を入れて調理してから最後に使い切ったのが約1ヶ月以上も後。
切り口にラップをかぶせて野菜室に保存していましたが、全く大丈夫でした。
とっても日持ちが良いと思います。

不思議なカボチャ「バターナッツ」。
まだまだあまり店頭に出回ってはいませんが、もし見かけることがあったら、
簡単においしくできる「パターナッツ」料理を試してみてくださいね。


サンフラワーパーク
北竜町字板谷163-2
TEL 0164-34-3321
http://www.town.hokuryu.hokkaido.jp/kanko/kankomap/pege_sunflower.asp