平日昼間なのに満席!整髪剤の臭いと加齢臭とが入り交じって ちょっとうっとなるような空気の中、
(見渡したらおじいさんだらけ!)
約3時間も大丈夫か?という不安がよぎってたけど
そんなことは30分くらいでほとんど気にならなくなるくらい
面白かった!
2人の立場の違う男の間で揺れる女スパイとのスリリングな心理的駆け引き。
ドラマなどには出演経験ありらしいが、マイ夫人になりすまし、イーに近づいて行くワン役をつかみ取ったのは
1万人の中から選ばれた新人タン・ウェイ。
少女のような素朴さ+悪女のような妖艶さを併せた不思議な魅力を持つ。
イーを演じたのは、トニー・レオン。今迄のソフトなイメージを覆し、冷淡で寡黙な男。
どちらも、目線での演技力が凄くて惹き付けられっぱなし。
爪のいろ、唇(紅)のいろ、手の動き、視線の行方、全てをじっくりと魅入ってしまった。
視線の交わり、、、
本当に信じてるのか それとも、、、、?
もう1人、重要な男として本業は人気歌手、ワン・リーホン。
1942年。日本占領下の上海で傀儡政権特務機関の顔役イーのもとに飛び込み、命を狙う女スパイがいた。
やがて、待ちに待った暗殺の機会が訪れ、仲間に連絡を取る女。
だが、その顔はどこか浮かなく見える。話はその数年前にさかのぼる──。
1938年。日本軍の侵攻から逃れ、香港に移住した女学生のワンは、女友だちのライに誘われて香港大学の演劇部に入部。
そこで反日活動に燃える男子学生のクァンと出会ったことから、彼女の人生は大きく変わり始める。
クァンが演出する愛国心溢れる舞台に主演女優として立ったワンは、観客総立ちのフィナーレを迎え、仲間とともに高揚感を味わう。
その余韻も冷めやらぬ中、クァンが計画したのは、傀儡政権のイーの暗殺だった...。
妻も、いる。
秀逸な脚本とキャスト、演出、映像美、、、
やっぱり面白い作品だと、これだけ長いのに長さ感じさせずに観られるんだな~と実感。
スパイだと割り切っていても、
ずっとふたりの関係を観ているとラストになる頃にはなんだか切ないんだよね、、、。
9/10
んんん、評判通り良かった。
カメラワークも素晴らしかったし。
なぜ満点じゃないのかと言えば、DVDが欲しいと思う程すごく好き!というわけではないからかな☆(笑)
ストーリー的には、去年観たポールヴァーホーヴェン監督の『ブラックブック』に少し似てる。
でももっとリアリティがあって現実味帯びている雰囲気。
ラスト近くはどうなるのかと引き込まれた。
妻にさえ贈らなかった大きなリング、
それは 彼なりの愛の証し、、、
カルティエのでっかいダイヤ凄かった~
途中、ワンがイーに料亭で歌を披露する場面もすごく印象的。
2年前の同じくアン・リー作品、ゲイのカウボーイの愛を描いた
『ブロークバック・マウンテン』よりもわたしは断然こちらの方が良かったな
これはもう、傑作でしょう~。
さて、過激な性描写が話題を呼んでいる部分については
日本公開にあたり、オリジナルからの修正は
税関チェックで4カ所、映画界の自主規制機関である映倫チェックで2カ所の計6カ所らしい。
やっぱり日本においては、ノーカット上映とはいかないみたいね。
最初のトニー・レオン(イー)の動物的な衝動、はいきなりかい
という感じでびっくりしたけど、その後のセックスシーンはそうだなー
なんと言うか、役者も大変だなぁーと、、、、あ、チガウか。
生々しく、リアルで、、、
このワン役は、チャン・ツィーも熱望したと聞くけど 彼女がやってたらもっと違ってたと思う。
チャン・ツィーももちろん素晴らしい女優だとは思うけど、
この役はこのタン・ウェイの体当たり演技が見事で素晴らしかった
タイトルにある"ラスト(LUST)"は仏教用語で“欲情”
"コーション(CAUTION)"は戒め(いましめ)を意味する。
“戒”には、中国語で指輪のことを“指戒”と表現するように“誓い”の意味があるらしい。
公式サイト
Lust,Caution/色|戒 2007年 中国=アメリカ=台湾=香港 158min
2月2日より、公開中~ R-18
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第64回ベネチア国際映画祭金獅子賞とオゼッラ賞(撮影賞)のダブル受賞をはじめ多くの映画賞を獲得するなど各方面から高い評価を受けた。
記者会見で。トニーさんは来られず、、、、、
アン・リー監督&キャストのインタビューはこちら
1/24 ジャパンプレミア試写にて
しばらくはどの回も満員御礼になりそう
これから観る方は時間にゆとりを持って早めにどうぞ♪
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