くららの第1会場の受付風景です。
こういうところが古川プロデューサーのすごいところです。
駐車場係をはじめ、受付スタッフなどもちゃんと配置できる人脈、すばらしいと思います。
その古川さん、第1部はとても観客が少ないだろうと言っていましたが、これは開演の数分前、まずまずの入りです。
古川さんと金太郎師匠によるオープニング、司会進行役のマチャアキさんへのバトンタッチがあって、いよいよブリシャの登場。
なかなかパワフルなステージです。
ここまで会場の上手側を埋めていた伝国座のメンバーが客席を離れ、一時側に空席が目立ちましたが徐々に新しい観客も入り格好がついてきました。
大変残念なことに、私のiPhoneで撮影したのはここまで。おそらく今思うと音響の心配もあっていっぱいいっぱいだったんでしょうね。
横沢バンド、と言っても、プロのサックス奏者の横沢さんのサックス教室の生徒さん、6人と山形大学工学部のジャズ研メンバーによるバックスという構成なのですが、そうとは思えない、迫力のあるすばらしい演奏でした。
3番手はマチャアキさん率いるヒップホップグループのパフォーマンス。子どもたちも大人も元気いっぱいのダンスを披露してくれました。
リーダーのマチャアキのダンスもキレキレで年齢を感じさせず、ご自身が作詞作曲されたという東日本大震災後の思いを歌にした「ふるさと」の独唱もなかなかでした。
4番手の置農の発表は私自身の伝国座の発表の前ということで充分には観ることができませんでしたが、なじみの演歌(CD)に合わせて踊るというシンプルなステージではありますが、置農のすごいところはこの演歌ショーはレパートリーの一部であってほかに食育ミュージカルなど1年間に4演目を同時進行させている高校生たちだということ。多少の粗こそありますが、彼らの全体的パフォーマンスの高さをおおいに評価したいと思います。
さて、第1部のトリは伝国座です。
今回はステージが広いこともあり30人体制でのミニミュージカル「忘れないで生きよう」です。
観客として観てくれていた私の実の妹の評によれば
伝国座はレベルがあがったね
ということなので、良かったんでしょう。
3期生といってこの春から加わった新しいメンバーも多かった中、よくがんばったと思います。
劇団四季の元の指導者である梶賀先生が教えてくれているのですから、当然と言えば当然かもしれませんが。
私としては伝国座の魅力は「基礎」をしっかり学んでいるという点です。形になるまで時間はかかりますが、それなりにしっかりしたものになるんだなーと感じました。
同時に、10分あまりというコンパクトさでありながらトントントンと歌や踊りでストーリーを運ぶ見事さ、出から掃けまできちんと決まった動作で表現される厳密さが観客にとっては心地良いのではないでしょうか。
そして第2部。
ジュニア落語の全国チャンピオン、川遊亭ケンボウの落語、見事でした。
そしたらここで会場がざわざわ。なんと、置農の部員たちが観にきてくれたので会場を拡張しなければならなくなったのです。
伝国座の仲間も10人程度、やってきてくれました。ありがとう!
プロの金太郎師匠の一席ももちろんおもしろかったです。
さて、問題の「子別れ」。キャスト陣、トチらないか心配。
冒頭の語りを落語風にやってくれた春川さんのつかみは大成功!
そして私演ずる主人公の熊五郎と勇介くん演ずる番頭さんの絡み、ここは後で金太郎師匠が「あそこは一番のだれ場だが良かったぞ」と言ってくれたから良かったんでしょう。でも「だれ場」って何だ?
んで、熊五郎と息子の金坊との絡み。
金坊の台詞で落語では定番の笑いがとれて一安心。いいお客さんたちだなー。
でも正直、一カ所だけど頭が真っ白になって次の台詞が浮かばなくなって小声で次男に
「何だっけ?」と言っちゃう場面があったんだけどすぐに思い出して、でも「おっ母さんは・・」というところを「おとっつあんは・・・」と発してしまい、思わす「間違った!」とも発してやり直し。でもお客さんは無反応。あまりにも自然に「間違った!」と言ったのを台詞と思ってくれたのかな。
ここではリアルな親子のやりとりがあるのですが、
後で私の妹が
「二人とも本当に泣いていたんじゃないの?」
と評していましたから良かったんでしょう。
問題の金坊とおっ母さんとの絡みもなんとかうまく行きました。
最後の鰻屋も、古川さん番頭が登場するだけで大受け。いいお客さんだなー、その2。
人情話としての盛り上がりといきなりの落ち。これもまずまずうまくいったかな。
いったん「子別れ」を終了し、予定以上に早く進んでしまったということで金太郎師匠が再び登場。観客も大喜び。
おまけの一席が加わり、それで予定の午後4時にばっちり終了、大成功!
キャスト全員でお客さんの見送りをしましたが、みなさん、本当にいいお顔でお帰りになりました。
一部、心ない客(妹)がいて
「息子がもう親を超えてるね」などどほざいていたが。
やりきったー!感で後片付け。
あとはお楽しみの「打ち上げ会」です。