古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

スペイン帆船

2005-06-27 | 旅行
 25日朝、思い立って名古屋港に行くことにした。スペインの帆船ビクトリヤ号
が、万博にあわせて来名、埠頭に停泊公開中と聞いていたので、見に行くことにした
のです。
 地下鉄を出ると、かんばんが目に入った。「愛・地球博 スペイン・パビリオン 
ビクトリヤ号公開」のかんばん、「11:00~13:30 14:30~17:30 
8月5日まで(月曜はお休み)」とある。
 時計を見ると、10:45、「一寸早すぎたかな?」と、埠頭に行くと、なのなんの
行列が並んでいる。「パビリオン」と名がつくと、並ばないと入れないらしい。列の
後に並んで、前の帆船を見る。16世紀の船をスペインで復元して、はるばる大西洋・
太平洋の万里の波涛を乗り越えて名古屋まで。公開を終えた後はまた東シナ海、イン
ド洋、地中海を渡ってスペインに戻るらしい。でも、隣の名古屋港遊覧船と比べる
と、「遊覧船よりちっちゃいんじゃない!」、「16世紀って、500年前ね、当時
の人はこんな小船で海を渡ってきたんね」と、列に並ぶ人たちの会話。
 入口で、整理のスタッフが「船内で階段を下りる時は後ろ向きで」とか、「デジカ
メなど海中に落とさないように」など大きな声で注意するが、この暑さ。大きな水筒
から水を呷りながら、叫んでいる。ご苦労様!結局50分並んで船内に入ったが、
ちっちゃな船だから10分も歩くと船内見尽くす感じ。船員の船室は船底にあるよう
だが、そこは立ち入り禁止。
 船を下りて、地下鉄の駅に向かうと、東側に「イタリヤ村」の表示がある。名古屋
港イタリヤ村は、本年初めに開店した。先月、住宅の老人クラブで、行ってみたが、
ヴェネチャを模した運河にゴンドラを浮かべて観光客を呼び、ショッピング街があっ
て、若い人向きにファッションやアクセサリーなどのブランド品を売っている。どち
らかといえば若者向き、老人向きとは言いがたい。
 平日は無料で入れるが、土・日は1000のクーポン券(中での買物に使える)
を購入しないと入れない。(その他 水族館、南極観測船ふじ等、名古屋港はいつの
間にか立派な観光スポットになっている)ま、今日はパスしようと、そのまま、地下
鉄に乗る。

 何しろ暑い!プールに直行した。これがまた混んでいて、1300mで泳ぎを切り
上げ、3時帰宅。
 室内の温度計は31度です。何もする気が起きず、夕食までお昼寝でした。
 それにしても暑い!ぼつぼつ冷房を入れようかな。完全に「からつゆ」の名古屋か
らです。

T社株主総会

2005-06-24 | 経済と世相
 株主総会の時期になりました。6月22日、豊田市のT社に出かけました。以下、その
顛末です。
 駅前に待機しているT社のバスに乗ったら私一人だった。「デンソーなど大手の会
社の総会があるから、今年は出席者が少ないのかな?」と思っていたが、会場に着い
たら受付で貰った出席票が146番、結構大勢出席だ。車の街というだけに、99%
車で来ているようだ。

 定刻10時に始まったが、今期の業績は増収増益だから平穏無事、40分ぐらいで
終った。
 それでも質問が二件。「増収増益とは言っても、確かに昨年よりは大幅アップだ
が、一昨年よりは低いのは何故か?」(一寸苦しい社長の弁解でした)。「役員候補
者の中に一人所有株式0の人が居るのは何故か?」(T自動車からの落下傘役員であ
る)、「急に決まって期末までに名義書換が間に合わず・・・」正直な回答でした。
最近、総会後株主懇談会を行う会社が増えているが、この会社は以前から株主懇談会を
行っている。総会の10分後、懇談会が始まる。
 冒頭、会社の重点取り組みの説明があった。「環境対策の一環としての鉛フリー
(鉛を含まない軸受け材質)ベアリング、プレスの新技術開発(内部に水を注入した状
態でプレスする技術、N社に対するM&A、等。
 ついで株主の質問時間。「年間130億円の設備投資をして見えるが、海外向けは
どれくらいか?」と、私が質問したら、「20億円程度」との答えがあった。その
後。
 「私はプリウスに乗っているのですが」と一株主から発言。「エンジンが頻繁に止
まるんですよ」。プリウスには乗った経験がないので、定かでないが、モーターとエ
ンジンを自動で切り替えるから、道路の状況によって、頻繁にエンジンが止まったり
動き出したりすることがある、と言う意味と思う。
 「エンジンの寿命が短くなるんじゃないですか?”潤滑”の技術を売りにする貴社
は、ハイブリッド車のエンジンはこうすれば寿命が長くなるという知恵を出して売り
込んだらいかが!」
 プリウスについては、燃費が良いなど、良い話しか報道されていないが、そういう
面もあるかもしれない。司会者が「貴重なご意見を、ありがとうございます」と神妙
に頭を下げた。

 懇親会の後、「工場見学をご希望の方はお残り下さい」と言う。一年ぶりに見せて
いただこうか、と受付けで待つ。3名だけ残り、工場のスタッフが案内してくれた。
 エンジンベアリングの機械加工ラインの脇をとおりながら説明を受けた。月産10
0万個と言っていたから一番の量産ラインだろう。かなり使い込んだラインだった。
 見学を終えたら出口にワゴン車が待っていて「駅まで送ります」と言う。受付のス
タッフと運転手の二人で、私一人を送ってくれたので、恐縮しました。
 

続・税金と主権在民

2005-06-21 | 経済と世相
 前便はNPO法人を主宰する高見さんのメールを紹介するものでした。
その後、高見さんから続伸が来ました。
これを見て、財務省が如何にこの制度を有名無実のものにしたいと考えているかの貴重な資料、と思いました。
一寸長くなりますが、関係部分を転送しますので、興味ある方は、ご覧ください。

>  税制上の優遇は、税金の一部を、その団体に回す、
>  というような性格を含みますから、
>  団体と、活動が、国民の広範な支援をえていることが、
>  必要条件となるのは、当然といえば、当然でもあります。
>  そのうえで、これまでの許認可に、
>  役所の恣意的な判断が、はいりがちなことから、
>  より客観的な基準を導入すべきだ、ということになったようです。

>  それが、パブリックサポートテストです。
>  同様な趣旨の、アメリカの制度が参考にされ、
>  最初にそれを提唱したのは、NPOの関係者、研究者だったといいます。
>
>  ある団体の、支持の広がりをみるのに、
>  その団体の収入に着目するのは、なるほどな、と思います。
>  その団体が、どういう人たちに、支持されているか、すぐわかります。
>  
>  しかし、「日本版」パブリックサポートテストは、
>  NPOの現場にいる人からは、酷評を受けています。
>  あまりに非現実的だ、という人が少なくありません。
>  パプリックサポートテストを、簡単に要約すれば、
>  受け入れた、寄付金の額が、
>  総収入にたいして、一定の割合を超えている、ということです。
>  
>  その数値が、2001年秋のスタート時は、3分の1以上でした。
>  それをみたすのは、たいへんなんですね。
>  認定された団体は、1年半たっても、1ダースほど。
>  2003年4月の改正で、それが5分の1に、下げられました。
>  それでやっと、私たちは、クリアできました。
>  でも、全体からみると、この関門をくぐれるのは、
>  NPO法人のうちの、5%くらいだといいます。
>
>  私たちを例にとって、具体的にみると、
>  収入のうち、金額の大きなものには、
>  (1)会費、自主事業収入、受託事業収入、
>  (2)寄付金、
>  (3)助成金、補助金、
>  (4)雑収入、といったものがあります。

>  寄付金(2)/総収入(1+2+3+4)≧1/5 が条件です。
>  ところが、それらの項目にも、複雑な条件があるんですよ。
>  まずは、分子でいうと……。
>  寄付金であっても、寄付者の氏名不明のもの、1000円未満のもの、
>  1者あたり基準限度超過額は、寄付金に算入されません。
>  1者あたり基準限度超過額というのは、同一の人からの寄付金のうち、
>  受け入れ寄付金総額の5%を超える部分の金額を指します。
>  どうです、わかりますか?
>  最後の条件は、少数のだれかが、ドカッと寄付をしても、
>  それではパスできませんよ、というわけですね。
>
>  つぎに、分母をみてみましょう。
>  会費の性格は、大半のNPOにとって、寄付と同様でしょうが、
>  ここでは、寄付金とは、明確に区別されます。
>  私たちのばあいには、会費には、総会に出席して、
>  決議に参加する【対価】がある、というわけです。
>  分母には算入されるけど、分子には影響しない。
>  だから、会費の割合が高いほど、
>  パブリックサポートテストをパスしにくい。
>  それは事業収入も、同じです。
>
>  民間の団体にとって、会員をふやし、会費収入をふやすことは、
>  生命線だと思います。
>  私たちも、そのようにしてきました。
>  ところが、まじめにそれをやれば、パブリックサポートテストを
>  通過しにくくなる。
>  本来の非営利活動に近いところで、事業を展開し、
>  事業収入を確保することは、団体の安定のために、不可欠なことです。
>  ところが、これも、パブリックサポートテストにとっては、
>  ふつごうなことです。
>
>  (3)助成金、補助金は3つに分かれます。
>  民間の財団などからの助成金は、
>  寄付金と同じ扱いで、分子・分母の両方に算入します。
>  国、地方公共団体、日本が加盟している国際機関からの補助金、
>  国、地方公共団体、日本が加盟している国際機関からの委託事業費は、
>  分子に算入されないかわりに、分母からも差し引かれます。
>  このあたりが、おもしろいですね。
>  国や、地方公共団体、国際機関は、パブリックではない、
>  というわけです。
>
>  私たちがいま、いちばん困っているのは、
>  国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力」の委託事業費です。
>  JICAは、一昨年からでしょうか、独立行政法人になりました。
>  だから、民間団体だというのが、国税庁の判断です。
>  国や地方公共団体などの委託事業費は、分母から差し引かれますが、
>  JICAは、民間団体だから、その対象にならない、というわけですね。
>  分子には、まったく反映されず、分母をふくらませるだけです。
>  でも、JICAの事業経費は、ほぼすべてが国民の税金です。
>  JICAが民間団体であるなら、JICAの事業はODAから除外され、
>  NGOとして、カウントされているのでしょうか?
>  そんなバカなことは、ないはずです。

先日、「国境なき医師団」(1999年ノーベル平和賞受賞)というNPOから寄付依頼の郵便がきました。
その中に、銀行の振込み用紙が入っていましたが、一括払いのほかに、毎月一定額を口座から引き落として寄付するというのがありました。
毎月支払うのは、会費と同じなのですが、会費と言わずに「寄付金」となっていました。
(認定NPO法人であり、寄付金等控除の対象になりますとの注がありました)

税金と主権在民

2005-06-14 | 経済と世相
 税金の話を一つ。中国で植林活動をするNPO法人を主
宰する高見さんから、先日,以下のようなメールをいただきました。
 税金についての財務省の考えが伺われて面白いと、以下に転載します。
【  国税庁長官から、「認定特定非営利活動法人」に、認定され、昨日、その通知
を受け取りました。
>  有効期間は、2005年6月1日から2007年5月31日までの、2年間です。

>  「認定」がつくことで、なにが変わるかというと、
>  緑の地球ネットワークへの寄付金が、税の控除対象になります。

 ぶっちゃけた話、「どうせ、税金にいくのなら、使い道がはっきりしていて、自
分も共感できるNGOに寄付しようか」と、いったところでしょうか。
>  でも、じっさいには、寄付した金額が、所得から控除されるだけで、寄付したお
金の全額分の、税金が安くなるわけではありません。
>  おおざっぱに、寄付金額×税率ぶん、税金が減ります。】
 つまり、彼のNPOに寄付した金額は税金の申告で、所得控除になると言うことで
す。
【この制度が発足して、すでに3年半がすぎたのに、これまでで、認定されたのが、
34団体しかない!全国で、ですよ!
>  特定非営利活動法人は、3万を超えたのに、認定NPO法人は、その0.1%しかな
い。
>  千三つ(せんみつ)といえば、あまりに少ないことへのヤユですが、さらにその
3分の1しかないわけで、制度として、生きていないということでしょう。】
 つまり、制度は出来たが、財務省は極力、所得控除の対象にしたくないようです。
【 緑の地球ネットワークのばあいも、きわめて難産でした。
>  昨年6月の、第10回会員総会で、申請を決めました。
>  予備的な準備は、そのまえからすすめていたのです。
>  たとえば、最低でも、青色申告に準ずる会計が必要だということで、税理士さん
の、お世話になりました。たくさん、というよりは、膨大な書類を、準備しました。
>  なんどか、大阪国税局の担当者とすりあわせをし、港税務署に、申請書を提出し
たのは、10月19日でした。
>
>その後、11月末から12月初めにかけて、3日間、大阪国税局の担当者による、「調
査」がありました。
>  帳簿、預金通帳、会員名簿などはもとより、会費や寄付金が払い込まれてくる、
郵便振替通知票まで、1枚1枚チェックしました。】

【  そのあと、日経新聞の取材があったんですね。12月25日の夕刊、プリズム現代
第21集 踊り場のNPO(5)「『非合理な要件』認定の壁」と題する記事に、次のよう
にあります。
>
>  「特定非営利活動法人(NPO法人)を財政面で支援しようと、2001年にできた認
定NPO法人制度。
>  今秋、認定の申請をした「緑の地球ネットワーク」(大阪市)の
>  高見邦雄事務局長(56)には、疲労感と憤りが残った。
>
>  同会は長年、中国で緑化協力事業を続け、大阪府のおおさか環境賞大賞も受賞し
たNPO法人。
>  会費や助成金、支援者の寄付が収入の柱だ。

>  認定法人になると、寄付者が税控除などの優遇措置を受けられるため、寄付を集
めやすくなる。
>  しかし現在、全国の認定法人は約2万ある全NPO法人の約0.1%にあたる26団体し
かない。
>  「制度を作った意味がない」と評されるほど要件が厳しいためだ。
>  実際に申請してみて高見さんもそう感じた。】

【 もっとも困ったのは「親族や特定グループの人数が、役員、正会員の3分の1を超
えていない」という要件だった。
 会員には研修旅行などを通じて入会した有力企業の社員が目立つが、1社で何割も
占めているわけではない。特定の一族の組織的加入もない。  
>  しかし、会員全員が所属組織の肩書や別会員との血縁関係を示して入会している
わけではなく、「6親等以内の人間が多くいない証明をしろと言われても……」と困
惑せざるをえなかった。
 国税局には補足資料で役員と会員全員の名簿の提出を求められたが拒み、係官が事
務所で名簿や会費の郵便振替通知票などをチェックして今月、申請手続を終えた。
>
>  「非合理な要件が多いから申請が少ないのではないか。
>  仮に認定されても、2年後また同じことをする必要があると思うとうんざりす
る」
>
>  私たちにかんする記事は、ここまでです。私が話したことを、おだやかにまとめ
てくれたと思います。】
 こんなこともあったそうです。 
【  「会員全員の名簿の提出」については、説明の必要があるでしょう。
>  国税局の最初の説明では、「かならず提出する必要があります。例外はありませ
ん。東京では、こんなに厚い名簿を提出した団体もあります」ということでした。
>
>  それはまた、所轄の税務署で、閲覧の対象になる、ということでした。
> 「国税庁の決定の公正さを、閲覧によって、担保する必要があります」というの
が、その理由です。
>  私たちは、個人情報保護が、これほど重要視される時勢に、いくらなんでもひど
すぎる、そのようなことは制度上も求められていない、といって、申請時に、そのよ
うな名簿を提出しませんでした。】
>  事務所での調査にさいしても、何回も何回も、やりとりした結果、
 国税局の説明は、「必ず提出する必要がある、閲覧対象になる、といったのは、ま
ちがいだった。
> 審査をスムーズにすすめるために、協力をお願いする性格のものだ」というふう
に変化したのです。
>  それで、私たちは、「そういうことなら、提出はいたしません」といって、提出
しませんでした。
>  「メモもだめですか?」と問われて、「ご遠慮ください」と答えました。
>>  名簿がないために、スムーズな審査ができなかったのでしょうか?
>  認定がきまったのは、申請書の提出から8か月目です。】

以上のやり取りから推定できることは,財務省は、【 ぶっちゃけた話、「どうせ、
税金にいくのなら、使い道がはっきりしていて、自分も共感できるNGOに寄付しよう
か」と、いったところでしょうか。】
が、絶対に気に入らないのです。
【税金の使い道は、我々官僚が決めるべきもの。愚民が口を挟むものではない。だか
ら、どんなに良いことに愚民がカネを使っても,税金を少なくするなどもってのほか
! 】
 以下は,小生の多少過激な意見。
【主権在民とは、ぶっちゃけた話、税金をどのように使うかを国民が決めること。 
ただ国民が直接それを決めるのは手続き的に難しいので議会に(実際は官僚に)委託
しているだけだ。だから、若し直接国民が決められるなら国民が決めるべきだ。一番
良いのは、防衛力強化に予算をつけたい人は防衛庁に寄付する。教育に税金を使って
欲しい人は、文部省とか、教育のNPOに寄付する。寄付金額は所得控除でなく、税
額控除することにする】
 こんなことを考えるのは、頼みもしないのにイラク出兵でカネを使ったり、助けな
くても良いメガバンクに膨大な税金を使い、その結果が大増税になるのは敵わない。
本当に国民の福祉にカネを使うのなら快く増税に応じたいと思うのですが・・・
 エリート官僚に「主権在民」の考えは、ない。

名古屋城博覧会

2005-06-14 | 旅行
 万博記念で名古屋では各所でイベント。お城でも名古屋城博が19日まで開かれて
いるという。そろそろ梅雨入りかな?と思わせる曇り空の9日10時前,自転車を転
がしてお城へ。シニヤ料金(65歳以上)700を払い入城しました。
 話題の金シャチは、城内のドーム形状のパビリオンに据付られていました。金シャ
チにじかに触ってみることが出来るのが人気を呼んで、ここだけは万博風に行列が出
来ていました。小泉首相をドタキャンした中国の副首相も、キャンセルせず、ハイ
タッチして行かれたという。
 何十年に一回のことだから、拝顔しようかと並んでみました。入口では、呼び込み
屋風に、お兄さんが叫んでいました。「メスの金シャチにタッチされる方は左、オス
にタッチされる方は右に、一列で並んでください。両方タッチされたい方は一度タッ
チされた後、もう一度お並びください」。勿論、左に並ぶ。15分ほどで金シャチ嬢
にハイタッチ出来ました。今の自宅に入ってからもう30年以上、毎日窓から見てい
る金シャチですが、傍で見ると,本当に金ぴかでした。
 次の呼び物は、「障壁画特別展」です。名古屋城は昭和20年の空襲で焼け落ちた
のですが、本丸御殿の障壁画は別の個所に保管されていて戦災を免れました。今,そ
の障壁画の復元模写(制作当時の色彩状況に模写)が制作されています。その模写品
の展示が天守閣二階で展示されていました。
 400年近く、昔の絵具の色を推定して制作するのですから、たいへんな手間と思
いますが、展示されている作品を見て、初代藩主徳川義直も、この絵を見ていたのか
思うと感慨ひとしおです。
 名古屋市は、本丸御殿も再建しようと、募金をつのっています。天守閣三階では、
この本丸御殿は、このように再建されます、という立体画像を見せる3Dシアターを
やっていました。
 ついでだから,これも見てみるかと入場すると、入口で専用のメガネを渡され、
「なんだ、子供だましか」と思ったのですが、その眼鏡で見ると、本当に天守閣を舞
う鳶も、手前から天守まで飛んでいく様に見える。
 人間が何かを見ると言うことは、そのものを直接見ているのではなく,目に入って
くるデータを脳が処理した結果のデータを見ているだけなんだと、改めて感じまし
た。
 土・日は、本丸御殿跡で、表裏千家、志野流、松尾流などによる野点の茶会が開か
れる(800)。瀬戸の陶芸家が制作した茶器を用いるそうです。本日は残念なが
ら無し。
 久しぶりに二の丸庭園も見ようかと思ったが,お昼近くになったので、次の機会に
しようと、退城しました。

2005なごやマスターズ水泳大会

2005-06-06 | 水泳
 6月5日は,レインボープールで名古屋マスターズ水泳大会。以下はその顛末,ご笑
覧ください。
 「2分18秒?」、100m平泳ぎを泳ぎ終えプールから上がった私は、タイムを
聞いて「ええっ」と吃驚。ワースト記録である。「そんなに遅いの、絶不調だった
な」。次、すぐにバタがあるから、平は泳ぎさえすればいいと思っていたが甘すぎ
た。ま,バタフライで頑張るしかない!
 約15分後,100mバタフライ1組3コースのスタート台に立った。位置に就い
て!の笛に合わせ指先を台の先端につけて静止。スタートの笛で飛び込んだ。4コー
スが同じ65歳組(65~69歳)だが、50m地点で5mくらい離される。ターン
!なんとか粘ってと腕を回してフィニッシュ。タイムは2分17秒89。隣の第2
コースを見ると,悠々と、まだプールの半ばを泳いでいる。75歳組(75~79
歳)の選手である。この選手は毎年、悠々と泳いで1位を獲得している。この年齢に
なると,100バタを泳ぐのは彼一人だけだから。コースロープに掴まりながら見守
る。フィニッシュを拍手して、「オツカレサマ」と声をかけた。数年後は、私も彼の
ようになっているだろう。
 65歳組は、4コースと私の二人だけ。2位入賞である。昨年は3位、今年は2位
だから、来年は1位かも?いつも最下位ながらの入賞。こう言うと笑われるかもしれ
ないが、中々最下位を抜けられない。次年追いつこうと思っている選手が次々100
バタを引退して残っているのはもっと早い選手。だから、いつも最下位である。しか
し、最下位のレベルが上がって2位にまで来たわけ。
 観覧席に上がると,プール仲間,背泳のスペッシャリストのH女史が、にこにこ笑っ
ている。傍に座り込んで話した。「デモやってたね。」と言う。
 レース前、彼女は「NOZUEさん、2人だけだからタイムに拘らず、デモ(高齢
者のバタフライのデモンストレーシヨン)のつもりで泳いで!」と言った。
 「最後までイーブン(ペース)だったから、心肺能力は充分ね。腕も綺麗に回って
いたから、肩の筋力も十分ある。後は技術があればもっと早くなる」と言う。
 「上から見ているとよーく分かるよ。キックの時、足の膝が曲がるタイミングが早
すぎるの。もっと我慢して膝曲げを遅くしないと!」
 ドルフィンキックの時、足で水を押しその反力で前進するのだが、「足で水を押す
時間をもっと長くせよ」というアドバイスである。適切なアドバイスが出来るのが彼
女の特技だ。
 午前が100mで、午後が50mのレース。午後,H女史の背泳,Mさんの平泳ぎを
見る。プールから上がってくるMさんに、観覧席最前部から「オツカレサマ」と声を
かけてから、JRで帰宅した。
 第二位の賞品は、相田みつおの詞の入った小皿5枚セット。瀟洒なデザインだが、
これは、連れあいの趣味と早速プレゼントした。参加賞が嬉しかった。旅行用の爪切
りセット。マラソンの旅行に良い。マラソンを走る時は、必ず足の爪を切ってから走
らねばならない。激走中は足に血が集まり足が大きくなる。爪を切っておかないと、
靴と繰り返しこすれて、ひどい時は爪が剥がれる。
 賞品には満足したが、タイムには不満足。バタも昨年より0.4秒遅かった。9月
のレインボーカップでもう一度チャレンジしようかな。