サージミヤワキのスタッフブログ

スタッフによる業務内容にこだわらない、自由なブログです。

電気柵について

2015年07月21日 13時59分39秒 | Weblog
札幌営業所の石松です。

先日、「電気柵」が原因と考えられる痛ましい事故が発生し、
電気柵の安全性について、当社にもお問い合わせを多く頂いています。


今回の事故を受けて、利用している電気柵は大丈夫だろうか?と
不安に思われている方も多いと思います。

また、報道を見ていると、正しく設置された安全な電気柵と、
商用電源から直接ワイヤーに通電したような危険な状態の柵とを
混同しているようにも感じますので、少しご説明しておきたいと思います。

電気柵は大きく分けて電源部、
そしてワイヤーや杭といった柵の部分とで構成されます。




電源はバッテリーや100V電源を利用することができるのですが、
これらの電気を電気牧柵器(パワーユニット、電牧器、
報道では「電源装置」と紹介されていました)を通して電流値を落とし、
3000分の一秒という短いパルスに変え、
動物や人に対して安全な状態にしてワイヤーに電気を送ります。



この電気牧柵器は電気柵專用のもので、
厳しい国際基準に適合しているものです。
ウェブ上にはこの電気牧柵器を自作するサイトがあったり、
電気牧柵器を使わずに直接電源から電気を流したために
事故が起こったこともありました。

これらはかなり危険な状態ですから、
必ず信頼のおけるメーカーの機械をご利用頂きたいと思います。


電気牧柵器が正常に、かつ性能を十分に発揮するためには、
アースの設置が欠かせません。
電気柵はアースで電気を拾うことで電気回路が完成します。
各メーカーで販売している專用のアースを使い、
十分に電圧が確保できるようにしてください。



また30V以上の電気を電源とする場合は、
漏電遮断機の設置が法律で義務付けられています。
これによって万が一漏電した際の事故を防ぎます。



もう一つ欠かせないのは、
電気が流れていることを知らせる危険表示板です。
電気柵を設置したら、必ず人の目にふれる場所に、
目立つように取り付けてください。

これは電気柵を触って驚いたことで転ぶなど
二次的な事故を防ぐためにも必要です。
特に体の不自由な方やお子様にはご注意ください。



日ごろの管理は專用のテスターを使って通電状況を確認してください。
テスターには電圧だけが測定できるものと、
電流と電圧、漏電方向まで測定できるものとがあります。




定期的に数値を測定し、正常に電気が
流れているかを確認してください。

当社は日本電気さく協議会の会員となっており
電気柵を正しく利用して頂くために自主基準を設け
安全についての啓蒙活動も行っております。
協議会のウェブサイトには詳しく掲載されておりますので
こちらもご覧ください。

★日本電気さく協議会 自主基準について
http://www.nihondenkisakukyogikai.org/safetystandards/

★日本電気さく協議会 会員企業
http://www.nihondenkisakukyogikai.org/info/

当社が販売しているガラガー電気柵は、
ニュージーランドで1930年代に開発され、
現在は100カ国以上の国で畜産や野生動物の管理に
利用されているものです。

電気柵を正しく設置すれば、
人や動物を傷つけるような事はありませんので、
安心してお使いください。



ご利用の電気柵についてご不明な点やご不安がございましたら、
当社スタッフや事務所まで、どうぞお気軽にご相談ください。

サージミヤワキ株式会社
東京本社:
電話:(03)3449-3711 FAX:(03)3443-5811
札幌営業所:
電話:(0133)25-2222 FAX:(0133)25-2255
メール:sapporo@surge-m.co.jp
資料請求フォーム→http://www.surge-m.co.jp/

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。