魔法の弾丸

自己に対する選択毒性

自己認識

2007-07-16 22:50:51 | Weblog
遺伝子の再構成を伴う獲得免疫の中心を担うのは、胸腺で教育を受けたT細胞である。胸腺内において、TCR遺伝子の再構成、TCR発現、正の選択・負の選択という一連の教育を受け、T-betを発現したT細胞はCD8T細胞に、GATA3を発現したものはCD4T細胞へと分化する。CD8T細胞は細胞性免疫においてIFN-gを、CD4T細胞は体液性免疫においてIL-4を発現する。



現在においては、さらなるT細胞サブセットが存在することが明らかにされている。CD4CD25陽性でFoxP3が発現しているT細胞は、免疫寛容を司る制御性T細胞(Treg)として、またIL-17を産生し、RORgtと呼ばれる転写因子を発現しているTh17細胞と呼ばれる新たなT細胞サブセットが存在する。






免疫において、中心的な働きを担う、つまり自己認識を司るT細胞に魅せられて免疫学を学ぶようになった。T細胞を理解することが免疫学の、もっというと自己とは何か?という最大の疑問の答えになるような気がしてならない。






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