なぜ空は青い?

思いつくままに記載します。

政府の統計問題に関して、

2019年02月24日 21時27分41秒 | Weblog
昔といっても40年程前、大学院で統計処理を行うコンピュータプログラムを書きました。数学専攻ではなかったのですが、これからは統計の時代が来るのではないかという展望があり、挑戦してみることにしました。

まず、統計学で学んだことは集団の全体像、たとえば国民の平均給与を推定する場合、どのようなことを行うかと言いますと、当然のこととして、全体を把握するために全体の一部を標本として抽出して、その標本がどの程度の確率で事実を反映しているかを示すのが統計学であると学んだのです。なぜなら、国民の給与所得者、自営業者の収入をすべて集めて、その人数で割って、日本の国民の内、就労している人の平均の給与を出すことは(膨大な費用と長い期間がかかるという理由で)現実的ではありません。

つまり標本を仮に100件抽出して、その平均を出し、どの程度の確率で現実に合致しているかを出すことが出来れば、現実の計算や予測に使えるというのが統計学の中心にあるとおもいます。その中で結果に最も大きな誤差を与えるのが抽出の方法です。統計学では無作為に抽出すると述べています。人間の思惑が入った抽出は誤った結果を生むからです。

ところが最近の新聞やTVのニュースでは無作為にという言葉が一度も聞かれず、どの範囲の人を洗濯したかとか、対象をどうするかなどと言う議論ばかりで、統計学の基本がむしされているような議論ばかりがなされているように思われます。またここで「思われます」としか書けないほどに、国や調査の実施機関から真実が外に出てきておりません。

このような隠ぺいやまやかしが堂々と行われる国に暗い将来しか想定できません。