鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

花尾のかくれ念仏洞

2008-01-11 | 史跡
薩摩に親鸞聖人の教えである浄土真宗(一向宗)が伝わったのは、室町時代中期(1500年頃)とされています。
「阿弥陀如来の前に、全ての生きものは平等である」
という親鸞の教えは、当時の封建体制と相容れないものであり、薩摩藩は浄土真宗を禁止し、厳しく弾圧しました。

信者は講をつくり、山中のガマ(洞窟)などで信仰を存続させました。
これがかくれ念仏洞で、鹿児島にはあちこちにあります。
その一つが、鹿児島市花尾町にあるかくれ念仏洞です。


宮脇という集落の近くに、隠れ念仏洞というバス停があり、ここから山道を約10分登っていきます。
道は階段状に整備されています。


かくれ念仏洞。
岩に縦の割れ目があり、下に8畳敷位の洞窟があります。
岩の割れ目を通ってきた地下水が、長い年月の間に浸食して洞窟ができたものと考えられます。


洞窟内部。
仏像やお供え物があります。

念仏禁制が解かれたのは、明治9年になってからでした。
コメント (2)
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