鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

千本楠

2013-12-30 | 巨樹・古木

11月14日に、日置市吹上町の大汝牟遅(おおなむち)神社境内にあるクスノキを紹介しましたが、参道にも千本楠というクスノキがあります。

 

右が境内にあるクスノキで、南薩一の大クスです。

 

参道の一段高いところに千本楠があります。

 

小さな祠。

 

大クスの森になっており、うっそうとしています。千本もあるわけではなく、20数本です。

 

ここのクスノキの特徴は、地を這ったものが多いことです。

 

竜が横たわっているようです。

 

横に伸びる枝。

 

明治43年の日英博覧会に切株が出品され、その樹齢は800年以上と推定されました。

 

 

神話によると、大汝牟遅命下向の時、クスノキの杖を地に刺したところ、これが根付いて親木になって増えたそうです。

今年の記事は今回で終わりです。来年もよろしくお願いします。

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馬場の田の神他

2013-12-28 | 田の神

田の神を3体紹介します。

 

錦江町大根占にある馬場の田の神です。国道269号の脇にあります。

 

シキを被り、右手にメシゲ、左手にスリコギを持っています。享保年間頃の作と考えられています。

 

後姿。シキの縄目模様がはっきりしています。

ビニールハウス等の田園風景の中にあります。

 

錦江町役場の庭にある田の神です。

 

右手にメシゲ、左手にスリコギを持っており、馬場の田の神と似ています。

赤い石でできています。

 

後姿。

 

鹿児島市直木町にある田の神です。東昌小学校の南の農道脇にあります。

 

舟形に彫られた石の中にあり、右手にメシゲを持っています。

 

寛政四年の文字がはっきり残っています。台座の下には関係者の名前も刻まれています。

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バイトの思い出(5)

2013-12-26 | エッセイ

学生時代、動物検疫所でアルバイトをしたことがある。

家畜を出荷する前に検査する施設であり、仕事は牛舎の清掃だった。

コンクリートの床にたまった牛糞をスコップで除去し、そのあと水道ホースで洗い流す作業だった。

馬の糞は団子のようでかわいげもあるが、牛糞はべっとりとしており、糞の飛沫が洋服に付着した。

まさにクソまみれで、きつい、汚い、臭い、の4Kの仕事だった。

これらの牛は、やがて肉牛として出荷される運命だったが、当時の私は牛肉など食べたことはなく、三畳の部屋でたまに自炊するときは、一番安い豚のコマ肉だった。

 

こんなアルバイトばかりでなく、たまにいいアルバイトもあった。

理容コンテストのモデルのアルバイトをしたことがある。

何人か応募したが、私の髪の質が合っていたのか、若い理容師さんは私を選んだ。

当日、複数の審査員の前で、コンテストが行われた。

モデルといっても、ただ座って散髪されるだけなので、こんな楽なことはなかった。

私の髪型は「ロンパリ」といい、ロンドンとパリのことらしかったが、どこがロンドンで、どこがパリなのか、モデルの私にもわからないものだった。

普段と違う奇抜な髪型というのが難点だったが、ただで散髪してもらい、しかもお金をもらえるという、珍しくいいアルバイトだった。

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上田尻の金銅菩薩立像他

2013-12-24 | 史跡

日置市吹上町上田尻の史跡を二つ紹介します。

 

上田尻の金銅菩薩立像(こんどうぼさつりゅうぞう)です。

 

お堂の中の、扉の向こうにあります。扉は鍵がかかっていて開けません。

 

ガラス越しに撮影した金色の菩薩立像。これは複製で、元の像は鹿児島県歴史小センター黎明館に保管されています。

飛鳥時代(7世紀)に作られた可能性が高く、九州で最も古い像のひとつだそうです。住民によって「お観音講」の祭事が行われています。

 

菩薩立像の川向かいにある舟木神社です。

 

入口に対の仁王像があります。右の像は、木の影でよく見えません。

 

向かって右の阿像。右腕が欠けています。

 

吽像。胴の部分がありません。

いずれも廃仏毀釈で破壊されたものでしょう。

 

舟木神社社殿です。

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お伊勢岡公園

2013-12-22 | 風景

鹿児島市入佐町のお伊勢岡公園を紹介します。

入佐バス停から少し南へ行ったところにあります。

 

道路の上に、大鳥神社があります。

 

大鳥神社社殿。1485年創建の由緒ある神社です。

 

神社から階段を登ると、展望台があります。

 

展望台から大鳥神社を見下ろしたものです。

 

展望台からは、360度さえぎるものがなく、遠くの山々を見晴らすことが出来ます。

 

桜島です。

 

鹿児島市郡山と薩摩川内市入来の境にある八重山方面です。

 

伊集院方面を望む。山は諸正岳と矢筈岳です。

ここは、それほど標高が高いところではありませんが、見晴らしは抜群です。

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根占の台場跡

2013-12-20 | 史跡

南大隅町根占の台場跡を紹介します。

 

薩摩藩は、薩英戦争に備えて、錦江湾沿岸に数十の台場(砲台)を建設しました。

当時の原形をはっきり留めているのは、ここ根占の台場跡だけだそうです。花崗岩で出来た石垣は延長60mに及びます。

 

石垣の凹状部が2箇所残っており、大砲のレプリカがあります。

 

大砲は錦江湾を向いています。

 

もう一つの大砲のレプリカ。

 

近くにある立神公園。台場跡はこの向こう側です。

 

台場跡の背後は花崗岩の山ですが、ここに急峻な岩峰があります。

 

槍のように尖った岩峰。

 

近景。独特の景観を作っています。

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四季の膳

2013-12-18 | 食べ物

「古民家キッチン四季の膳」という店に行きました。

南さつま市金峰町の大坂小学校跡の前の三叉路に案内板があり、これに従って行きます。

 

幹線道路から入った森の中にありました。

 

古民家を改築したお店です。

 

内部。正面が床の間です。

 

黒光りする天井の梁。

 

大きな囲炉裏もあります。

 

バイキング形式の料理で、料金は1200円です。

 

20品くらいの料理が並んでいます。

 

囲炉裏で、古民家の雰囲気とともに味わいました。

左は奄美大島の郷土料理鶏飯で、これもおいしかったです。ほかに蕎麦、野菜サラダ、飲み物などいろいろあります。

 

古いものがいろいろ展示してありました。これは電話機。

 

唐箕(とうみ)。穀物を脱穀した後、籾殻や葉屑を風で除去するものです。実家にもありました。

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立神神社の仁王像他

2013-12-16 | 史跡

仁王像のある神社を二つ訪ねました。

 

南大隅町根占の立神神社です。鳥居の横に対の仁王像があります。

 

向かって右の阿像。右腕と下半身がありません。

 

左の吽像。右腕が欠けています。

 

階段を登ると、社殿の前にも対の像があります。

 

向かって右の像です。

 

左の像です。

 

錦江町大根占にある城元天神です。鳥居の左に仁王像があります。

 

仁王像。

 

阿像は両腕が欠けています。

 

こちらは頭と両腕がありません。

これらの像は、廃仏毀釈で破壊されたものでしょう。

 

庚申塔?

 

城元天神の社殿です。

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五反田川源流を訪ねて(7)

2013-12-14 | 源流を訪ねて

支流の花川から本流に戻り、上流へ行きます。

 

岩下にある石橋の岩下橋を右岸から見たものです。親柱に岩の字が見えます。

 

下流から見た岩下橋。五反田川本流に架かる二つ目の石橋です。

 橋長:16m

 幅員:3.3m 

 架設年代:不詳

 

県道に架かる岩下橋から上流を望む。

 

定穀橋を下流から見たものです。

 

定穀橋から上流を望む。源流はもう近いです。

 

薩摩川内市樋脇町野下まで来ました。下流を眺めたものです。

 

ここに、以前紹介した石橋の第二中須橋があります。

五反田川本流に架かる三つ目の石橋です。

 

近景。アーチの上に橋脚があり、その上に桁橋がある珍しい構造です。

 橋長:8m

 幅員:3m

 架設年代:昭和28年

  

第二中須橋のすぐ上流に、小さな堰がありました。

 

堰の上流です。

川沿いに道路がなく、これ以上遡上することが難しくなりました。五反田川源流の旅はここまでとします。

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五反田川源流を訪ねて(6)

2013-12-12 | 源流を訪ねて

五反田川支流の花川に、冠岳神社があるので訪ねました。

 

入口に対の仁王像があります。廃仏毀釈で壊され、薮に捨てられていたのを、昭和34年に復元したものです。

 

向かって右の阿像。

 

左の吽像。

どちらも迫力があります。

 

花川に架かる木製の花川橋。花川は、砂防公園になっています。

 

花川橋を右岸から見る。正面が冠岳神社です。

 

冠岳神社にお参りして行きました。

 

神師橋です。中国風の橋がいくつもあります。

 

神師橋から上流を望む。

 

仙人池です。

 

自然の岩を擬した砂防ダムです。

正面は東岳で、左に西岳(冠岳)があります。

 

花川左岸の夫婦岩。縁結び、子宝、夫婦円満の神です。

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