思惟石

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ハインライン『夏への扉』

2017-09-15 14:22:42 | 日記
SF小説の名作古典として有名な
ロバート・A. ハインライン『夏への扉』を読みました。
小尾芙佐(おびふさ)による新訳版です。
(旧訳は未読ですが、新訳版おすすめです!読みやすい!)

おもしろかった!
読後感もとても良いし、猫も賢いし、
未来はやっぱり良いものだと思いたいと思えるし、
「名作」の評価に恥じない良作です。
人に薦めたい。

SF小説として今さらな設定、みたいな書評が
ネットに落ちているようですが
「タイムトラベル」や「コールドスリープ」という概念が
飽和している現代に於いて、
SF小説という評価軸に乗せる意味は無いと思います。
小説として「名作古典」でいいんじゃなかろうか。

あと、猫好きにおすすめ的な表現もよく見かけますが、
猫好きでなければ楽しめないというわけではない。

と言いつつ、「賢い猫」と生活を共にした経験のある人には
グサグサ刺さると思います。
ピートの哲学や断固とした行動やぬくもりは
代替不可能な存在感があってですね。

私が人生の20年以上を共に過ごした
超絶賢く美しい白猫を思い出してしまって大変でした(涙腺が)。
ちなみにペットロスの反動で5匹もの愚猫を飼うはめになった
実家の母も「今やってるのは、飼育って感じ」と。
つまるところ、私も母も、猫好きではないんですよね。
あの子が、好きだったんです。

個人的な猫の話しで脱線しましたが、
『夏への扉』は猫萌え小説ではありませんし
そんなに猫が出てくるわけでもありません。

そんでもって小説として名作です。

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