手抜きで、ちょっとメモをおいておこう。
3.11の被災地において、高齢者の歩行困難が増えたとの報道をよくみかける。宮城の南三陸町については、「47news」と朝日新聞から、
仮設住宅の高齢者の3割歩行困難 宮城・南三陸町の町民調査
2012/02/06
http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012020601001146.html (リンクはココ)
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町で、仮設住宅に住む65歳以上の高齢者の3割が震災後に新たに歩行困難となり、その後回復していないことが、町が全町民約1万6千人を対象に行った調査で6日までに分かった。・・・
被災障害者の2~4割、前より歩行困難に 南三陸町調査
2012年9月24日
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201209210745.html (リンクはココ)
東日本大震災の被災地・宮城県南三陸町の調査で、障害がある人の2~4割が、震災前より歩くことが難しくなり、7カ月後の時点で回復していなかったことがわかった。津波で仕事がなくなるなどし、外出して社会参加する機会が減った影響とみられる。・・・
岩手の大槌町については、読売新聞から、
仮設の高齢者 運動不足で心身不調
2012年4月6日
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56982 (リンクはココ)
東日本大震災を機に仮設住宅で暮らすようになった岩手県大槌町の高齢者の4割以上に、体を動かす機会が減ったために、心身機能が低下する生活不活発病の疑いがあることがわかった。・・・
仙台市については、産経新聞から、
生活不活発病? 震災10カ月後も回復せず 高齢者2割歩行困難 仙台
2012.6.25
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120625/trd12062508220003-n1.htm (リンクはココ)
東日本大震災で被災した、仙台市の65歳以上の高齢者の2割が震災後に新たに歩行困難になり、10カ月後にも多くが回復していないことが、仙台市医師会と国立長寿医療研究センターの大川弥生生活機能賦活研究部長の高齢者1万人を対象にした調査で25日、分かった。・・・
いずれの調査も、大川弥生氏(国立長寿医療研究センター 生活機能賦活研究部長)が関与したもののようである。
上記報道によれば、歩行困難の原因は、「『生活不活発病』が原因とみられる」(47news、産経)、「生活不活発病の疑いがある」(読売)などと分析されていている。
ちなみに、用語「生活不活発病」の意義については、gooヘルスケアから、
生活不活発病
http://health.goo.ne.jp/medical/mame/word/657.html (リンクはココ)
体を動かさない状態が続くことが原因で心身の機能が低下していく病気。・・・高齢者や持病のある人に起こりやすく、寝たきりの原因にもなる。安静状態を続けると、筋力が低下したり関節が固まるなどの運動器官の機能低下だけでなく、心肺や自律神経、精神・知能にも低下がみられる。・・・
3.11の場合は、「体を動かさない状態が続くこと」に先行して、かつての震災ではみられなかった要因によって、筋力低下があったり、強い倦怠感があったりした可能性もあると思うのだが、そのような点は上記の原因分析において考慮されたのであろうか。