しさ治徳です

地域住民の生活を守るために、その要求をどうしたら解決できるか、住民の皆さんといっしょに考えます

住民の生活が第一

2011-08-18 09:18:33 | Weblog
今年の夏は、「七山村史」「冨田才治」「唐津探訪」等を読んで暑さを過ごしました。中でも、虹ノ松原一揆から67年後に旧天領で起きた厳木一揆の取り扱いが、「厳木町史」「相知町史」「大川町誌」と七山村史では筆者が異なるので当然違うのだが、それぞれの地域から見た騒動という観点で書かれており、面白く読めた。
 ところで、在スウェーデン日本大使館専門調査員の竹孜著「貧困にあえぐニッポンと貧困をなくした国スウェーデン」は興味深かった。資本主義国で、貧困を克服し、老後安心という社会を実現している点で学ぶべきところは多いと思う。その根幹に国民の多くの英知を集めることができる比例代表選挙制度(投票率は80%以上)を採用しているところにある。という思いを強くした。日本は中選挙区制から小選挙区制を強行した。その時、町議会に小選挙区制に反対する意見書案を出したが、その審議の中で、同じ政党から複数の候補者が出るとサービス合戦になって行政はやっていけなくなる。小選挙区制にすると政策論議が十分できるようになるという意見があった。
 結局、二大政党制は確立したかに見えたが、多様な意見・考えを抹殺することになって、公明党と組んだ自民党は国民からレッドカードを突きつけられて退場した。
 いま、かっての与党が綱領をもたない民主党政治の不手際を追及しているが、やりとりを見ていると肝心の「国民生活」が蔑ろにされている。これでは、近いうちにどちらも再び退場の審判が下るのではなかろうか。そうならなければ市民の生活は維持できなくなってきている。
(2011.8.18)